妊娠初期に気を付けることとは?生活習慣!仕事!食事での注意点は?

妊娠初期に気を付けることとは? 妊娠初期

妊娠していることが判明!でも何から気をつければいいのかわからない、そんな新米妊婦さんも多いのではないでしょうか。 まずクリアにすべきは妊娠初期の段階の体調管理が大切です。妊娠初期に気を付けること、知っておきたいことを、詳しくご紹介していきましょう。

妊娠初期の大切さ

妊娠初期は、妊娠してから4ヶ月目くらいまでの時期をさします。この時期には身体の変化が大きく、たくさんの現象が起きてきます。 戸惑うことも多いですし、この先の妊娠の基盤にもなるため、たくさん気をつけることがあるのです。ひとつひとつ気を付けることについて見ていきましょう。

体調の変化に気を付けよう

体調の変化に気を付けよう   妊娠初期は、とにかく体調の変化に振り回されることが多くなります。熱っぽさを感じたり、気だるくて動けなかったり、鼻水が止まらない、とにかく眠いなど、あらゆる症状が出てきます。 これは、妊娠初期の頃は、女性の身体からお母さんの身体へと移り変わっていくからです。すべての昨日がお腹にいる赤ちゃんを育てるために働き始めるため、今までにない症状が出てくるのです。最初は、体調の変化に戸惑うことも多いと思いますが、これは必要なことなのだを無理をしないよう気をつけましょう。

妊娠初期の生活習慣で気を付けること

すぐに休む習慣を

すぐに休む習慣 妊娠初期の頃は、体調の変化が激しいため、なんとかしようと頑張ってしまうこともあります。しかし、妊娠初期だからこそ無理は禁物です。 気を付けることとして、無理をしないことを心がけましょう。ちょっとふらつきを感じたら、ベンチに座って休む。眠気を感じたら横になって眠る。つわりがひどい時は楽な態勢で休む、など、休む習慣を身につけることで、体調が落ち着きやすくなります。 詳しくは:症状別のつわり対策について知っておきたいこと

無理しないように気を付けよう

無理しないように気を付けよう 妊娠初期は、まだ妊娠している身体になれていません。このことから、今までの身体の感覚に近づけようと、つい無理をしてしまうこともあるでしょう。しかし、あまりにも無理を続けてしまうと、切迫流産を招いてしまう危険性があります。 切迫流産とは、無理を続けることで母体に負担がかかり、このまま同じ行為を続けていると本当に流産してしまう可能性があるというサインです。 腹痛や微量の出血を伴うことが多く、そのような症状があらわれた場合はすぐに病院で診てもらうようにしましょう。このことからも、妊娠初期に無理をしないことが最も気を付けることだと言えます。

激しい運動はしない様に

激しい運動はしない様に 適度な運動は血行を促進し筋肉量をアップさせるので、妊娠中を通して運動する事を推奨されています。妊娠初期でも体調が良いようならば運動しても構いませんが、テニスや登山・マラソンなどの激しい運動は避けましょう。 妊娠中は新陳代謝が良くなりますが、そこに激しい運動が加われば代謝機能が促進しすぎて調子を崩す事が考えられるだけでなく、運動後ぐったり疲れてしまえば切迫流産の原因にもなりかねません。 運動をする場合はウォーキングやヨガ・ストレッチなど程度の軽いものがお勧めです。お腹が大きくなってから運動を始めるのは大変なので、ぜひこの時期から初めて習慣にしたいものです。

服装、靴を気を付けよう

服装、靴を気を付けよう 妊娠初期の頃に気を付けることとして、服装があります。まず細いヒールや高いヒールは避けるようにしましょう。転倒して腰を強打してしまう可能性があります。滑りにくくバランスの取りやすいスニーカーやペタンコ靴がよいでしょう。 またピッタリと身体にフィットする服より、ゆったりした服の方がオススメです。特にお腹まわりを締め付けてしまうと、苦しくなりやすくお腹そのものも圧迫してしまうため、ストレスを感じやすくなってしまいます。 さらに、外出時は必ず1枚余分に羽織るものを持っていきましょう。妊娠初期の頃に身体が冷え切ってしまうと、つわりがひどくなったり、血流が滞ったりすることから胎盤作りが遅くなる可能性があります。 詳しくは:妊婦が選ぶべき靴!妊娠初期・中期・後期別靴選び!

紫外線に気を付けよう

紫外線に気を付けよう 妊娠初期の頃に、気を付けることとして、紫外線があります。妊娠中の女性の肌はメラニンが作られやすくなるため、少しの紫外線でも日焼けやシミを起こしやすくなってしまいます。外出するときには日焼け止めを塗るようにし、サンバイザーや帽子などで紫外線をシャットダウンしておきましょう。 また、妊婦は目も弱くなりやすいので、サングラスで目を保護するのも大切です。眩しいと感じるとメラニンがさらに生成されやすくなってしまうため、必ずかけるようにしてください。

自転車や車の運転は気をつける

自転車や車 妊娠初期の頃に気をつけることとして、振動があります。強い振動を受け続けていると、不安定な身体に大きな負担となります。 自転車や車の運転は、できれば安定期に入ってからの方が良いでしょう。平坦な道なら振動は僅かであるものの、長時間受け続けるのはあまりよくありません。特に自転車は骨盤にサドルの振動が伝わりやすいので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。 詳しくは:妊娠中の妊婦が車を運転する時に気をつけること

周囲のタバコも禁止してもらおう

周囲のタバコも禁止してもらおう 妊娠したら自分が吸わないのはもちろんですが、パートナーや家族にも喫煙をお願いしましょう。タバコには直接自分が吸い込むニコチンやタール以外に、有害物質を含んだ副流煙を周りに撒いています。 研究によると副流煙に含まれる有害物質は主流煙の2倍~4倍以上にのぼるという結果が出ており、吸った本人よりも周りのダメージが大きくなるのです。この受動喫煙をセカンドハンドスモークといいますが、煙に含まれる有害物質は後に部屋の家具や壁に染み込み、そこから有害化学物質が放出されるのをサードハンドスモークといいます。 タバコを吸っている人がいなくても、その部屋自体が同様の危険性を帯びてしまいます。妊娠がわかったらなるべく早い段階に禁煙をお願いすべきです。

家のペットや土に触れない

家のペットや土に触れない 妊娠中は免疫力が低下するので、ちょっとした事で菌に感染しやすくなります。 怖いのがその菌によって母子感染する事で、代表的なものがヘルペス・クラミジア・肝炎などですが、特にサイトメガロウイルスやトキソプラズマは赤ちゃんに重大な障害を残す可能性が非常に高いものです。 特にトキソプラズマは、家の中でペットを飼っている方やガーデニングを趣味としている方が土や動物から感染する事が多いのですが、成人へは特徴的な症状が現れないのでトキソプラズマに感染しても気がつかないケースがあります。 妊娠初期に検査を行いますが、なるべく妊娠中はペットや土に触れないようにしましょう。

妊娠初期の仕事で気を付けること

妊娠初期の仕事で気を付けること 産休を取って復帰するために、この時期でもバリバリ働いている方は多いですね。まだお腹が大きくなっていないので周りから見れば妊婦だとは到底思えませんが、つわりや女性ホルモン量増加による体調不良がピークの時期なので、体調が優れないのに仕事は妊娠前と同じという環境に置かれてしまう方もいらっしゃるでしょう。 厚生省では事業主に対して妊娠中の従業員には配慮するよう通知しているので、ぜひ通勤時間の緩和や休憩時間の増加をお願いしましょう。妊婦が働く環境を配慮するのは会社の義務なので、後ろめたく感じる必要はありません

妊娠初期に気を付ける食べ物

つわり中は無理せず食べられるものを

つわり中は無理せず食べられるものを 妊娠中は赤ちゃんのために栄養バランスを考えるよう指導されますが、それはお母さんと赤ちゃんをつなぐ胎盤が出来上がってからの話なので、胎盤がまだ出来ていない妊娠初期は栄養を気にしなくても赤ちゃんはちゃんと成長します。 ちょうどこの時期はつわりに苦しむ妊婦さんが多いので、無理やり食べれば逆効果です。つわりの時期は妊娠状態に身体を慣れさせる時期と考えて、あまり無理はせず食べられるものだけを食べ、出来る事だけ行いましょう。 食べる量が少なくなってもかまいませんが、妊娠悪阻を避けるためにも水分は十分に摂るよう意識してください。 詳しくは:つわりがひどい場合楽になる方法やつわりの種類の知識

妊娠初期食べてはいけないもの

妊娠初期食べてはいけないもの 妊娠初期は身体の器官が形成される、赤ちゃんにとって最も大事な時期です。この時期に強い薬を服用していたり葉酸の不足・アルコールの大量摂を取していたお母さんの赤ちゃんは、外見や神経に異常が認められやすくなります。 先天性異常が現れる可能性はこの原因によるものだけではなく、頻繁に食卓にあがる特定の食材も原因となります。気をつけるべきはレバーと大型魚で、レバーはビタミンA含有量が非常に多いため赤ちゃんに強い影響を与え外見異常の原因と言われています。 また、海の深い場所に生息する大型魚は水銀を含んでいる可能性があるため、大量に食べれば赤ちゃんの障害の原因になる可能性が高いです。敏感になりすぎる必要はありませんが、上手く摂取量をコントロールしましょう。 参考:妊娠中食べ物には注意が必要!食べていけない物と食べていいもの

妊娠初期は葉酸を意識する食生活に

食べるものに気を付けよう 妊娠初期に気を付けることに、食べ物の管理があります。基本的にはバランスの良い食事が基本となっていれば問題ありませんが、「葉酸」を意識して食べるように気をつけましょう。 葉酸は赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素のひとつです。細胞分裂をスムーズにし、赤ちゃんの身体の基礎を作ってくれます。そのような大切な時期だからこそ、葉酸を食べることが必要とされるのです。 詳しくは:葉酸はいつからいつまで飲むべき?時期、摂取方法、理由

葉酸を含む食べ物とは

葉酸を含む食べ物 妊娠初期に気を付けることとして、葉酸を含む食べ物をとるようお伝えしました。葉酸を含む食べ物としては、レバーやモロヘイヤ、枝豆などに豊富に含まれています。積極的に食べることで、赤ちゃんを健康な状態で育てていきましょう。 もちろん葉酸以外にも食物繊維やビタミン、ミネラル、タンパク質などをバランスよく食べる必要があります。栄養管理は赤ちゃんの健やかな生活に欠かせないものなのです。

アルコールに気を付けよう

アルコールに気を付けよう 妊娠が発覚したら、アルコールの習慣は絶つことが望ましいです。なぜなら妊娠中にアルコールを摂取すると、胎児性アルコール症候群を招いてしまう可能性があるからです。 知能障害や行動障害を持った赤ちゃんとして生まれてくる確率が高く、初期流産も引き起こしやすくなります。アルコールに加えてタバコももちろんNGです。アルコールもタバコも一緒にとってしまうことが多いので、両方とも一切手を出さないようにしましょう。 詳しくは:妊娠中の飲酒や妊娠初期のお酒との付き合い方!胎児性アルコール症候群とは

カフェインに気を付けよう

カフェインに気を付けよう 妊娠初期の頃だけにかぎらず、カフェインの過剰摂取も気を付けることに加えましょう。1日1杯程度なら問題ありませんが、5杯も6杯もコーヒーを飲むようだとカフェインが多すぎます。 流産につながる危険性も増しますし、刺激物としても強すぎるので、避けるようにしましょう。刺激物としては、ほかにもスパイスや唐辛子なども控えるようにしてください。 詳しくは:カフェインと妊婦の関係!飲んでよい?絶対飲んだらダメ?

服用薬やワクチン接種に注意

服用薬やワクチン接種に注意 妊娠初期は自分が妊娠している事に気がつかない方も多いですが、その時に一番危ないのが薬の服用です。今では妊婦さんも安心して使える頭痛薬などもありますが、うつ病や不眠・パニック障害などの症状に投与される向精神薬は赤ちゃんに悪影響を与える可能性が高くなります。 向精神薬は長期にわたって飲み続けるので、赤ちゃんへの影響も深刻であるといえるでしょう。妊娠した場合は必ず医師に相談しましょう。また、生ワクチンを用いたワクチン接種は、妊婦と赤ちゃんの安全性を考えて接種しない事になっています。 ただワクチンのタイプが違うインフルエンザワクチンは接種可能なので、希望する場合は相談しましょう。 詳しくは:妊婦のインフルエンザについて知っておきたいこと

切迫流産と化学流産との違い

初期流産との違い 切迫流産と、妊娠初期の頃に起きやすい初期流産、化学流産は似ているようで違いがあります。切迫流産は無理を続けたことにより引き起こされるものですが、初期流産は不可抗力の中で発生するものです。 受精には成功したものの、卵子や精子に染色体異常があると細胞分裂が進んでいかないため、途中で発育がストップしてしまい、流産してしまいます。これは、結合した卵子や精子がたまたま染色体異常であったということなので、気を付けることは何もありません。 むしろ、気をつけていたとしても初期流産にして何かすることはできないのです。悲しいことではありますが、妊娠初期には何人かの妊婦が体験する可能性のあることです。珍しいことではないですが、心が落ち着くまで次の妊娠は間隔をおいた方が良いでしょう。 詳しくは:化学流産について知っておきたいこと

妊娠初期のメンタル面に気を付けよう

メンタル面に気を付けよう 妊娠初期の頃は、つわりなど体調不良が出やすくなります。メンタル面も乱れやすくなるので、すぐに泣いたり怒ったりを繰り返すようになるでしょう。 初めての妊娠だと、自分のメンタルの弱さだと落ち込んでしまうこともありますが、一時的なものなので心配しすぎる必要はありません。周囲の人たちへ妊娠初期でメンタルが不安定だと理解してもらうだけでも、気持ちが楽になるので、伝えてみましょう。 詳しくは:妊娠初期のストレスについて知っておきたいこと

まとめ

妊娠初期に気を付けることについてご紹介しました。身体が変化している時期ですから、戸惑うことも多いでしょうが、気を付けることをひとつひとつ確認しながら、楽しく過ごしていきましょう。