【妊娠9ヶ月】胎児と母体の症状で知っておきたいこと

妊娠9ヶ月

妊娠9ヶ月目は、もう少しで正期産となり、妊娠生活もあと少しとなります。まだ早産の危険性やさまさまな妊婦のトラブルもあり、気の抜けない時期ですが、赤ちゃんに出会えるまでもう少しなので頑張れる時期でもあります。

この時期にさしかかってくると大きなお腹にもすっかり慣れてきて、積極的に運動したい気持ちになったりと、気持ちや行動が積極的になってきます。

最終段階だからこそ気をつけなければならないポイントもあるので、以下の知識を参考にしつつ、クライマックスを大事に過ごしましょう。

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妊娠9ヶ月の胎児やお腹の状態

赤ちゃんは2500g程度にまで成長

妊娠9ヶ月 胎児 の様子

妊娠9ヶ月の段階になると、赤ちゃんの身長は45cm程度にまで成長しますし、体重はなんと2500g程度にまで増えます。臨月の一歩手前の時期ですので、出産に備えて血液量が増加しますし、この頃のお母さんの身体はまさに、妊娠直前といった状態になっています。

血液の量が通常の1.5倍にまで増えるものの、赤血球の数自体は増えていないので、貧血などに注意が必要となります。

自由に動けなくなるほど大きく

妊娠9ヶ月 胎児 胎盤 羊水 の様子

これまでは胎児の細胞数が増えて器官を作り上げてきましたが、これから臨月にかけて細胞自体が大きくなるので体重が増えるのです。

この大きさになると子宮内はかなり胎児にとってきつい環境になり、また羊水量も減少してくるため、以前のような激しい胎動はなくなる傾向です。しかし、外から見ても身体のどの部分が突き出したのか分かるくらい、内側から押す力は強くなります。

妊娠9ヶ月逆子について

赤ちゃんの頭位が定まります

子宮内で身動きが取れなくなる前に、胎児は自ら子宮の外に出る準備を始めます。赤ちゃんの大きさは、9ヶ月目にもなると子宮の壁に接近するほどになっているので、身動きも自由に取れなくなりますし、頭位も落ち着きます。

中には足が下を向く骨盤位、つまり逆子の状態になる場合もありますが、子宮内を動いているうちに頭位になる事がほとんどです。

しかし、9ヶ月目の段階で逆子の状態になっていると、逆子を治すための運動をしても治すことができない場合もあります。逆子でも帝王切開などの出産方法によってきちんと産むことができますし、近年では5人に1人のお母さんが帝王切開で赤ちゃんを出産しています。逆子だからと不安にならずに自分で出来る事を続けていきましょう。

皮膚が強くなり胎毛が薄くなる

妊娠9ヶ月 胎児 胎盤 の様子

血管が透けて赤く見えていた皮膚もさらに厚くなり、また皮下脂肪もじょじょについてきているため、肌がピンク色になってきます。顔だけでなく身体全体が丸みを帯びてさらに赤ちゃんらしい外見へ近づき、成長した分エコーでは細部までしっかり確認できるようになります。

また皮膚が厚くなってきたため、これまで羊水の刺激から皮膚を守っていた胎毛が役目を終えて薄くなり次第になくなっていきますが、身体を覆っている胎脂は出産するまで付着しています。

胎児の発育評価テストを行う時期

胎児の発育評価テストを行う時期

この時期はさらに胎児の発育の差が大きくなり、9ヶ月終わりの体重は1900g~2700gまでと幅が開いていきます。胎児が発育遅延または巨大児ではないか、また平均体重であっても何か異常は無いか等を確認するためにノンストレステストという、胎児の心拍数と胎動・子宮収縮間隔を確認する検査を行います。

たいていの病院は妊娠9ヶ月に行いますが、妊婦が妊娠高血圧症候群や糖尿病・高齢出産である場合は、早めに検査を行い胎児の様子を観察します。

妊娠9ヶ月胎動はゆったり力強く

妊娠9ヶ月胎動はゆったり力強く

妊娠9ヶ月ごろから、赤ちゃんは自分でお母さんの身体から出る準備を始めます。まずは外に出やすいように頭を下にした頭位の体勢になりますが、この体勢をとり始めるとあまり赤ちゃんが動かなくなります。

しかしまったく動かないというわけではなく、一番胎動が強かった時期に比べると子宮も窮屈になり、胎児自身の筋肉もついてくるため、ゆったり力強い胎動へと変化していくのです。胎動の感じ方は個人差があり、出産まじかまで胎動が激しい赤ちゃんもいます。

睡眠と同じく胎動にもリズムがあるので、いつも胎動がある時間なのにない、明らかに減っている等の異常を感じた時はすぐに受診しましょう。

妊娠9ヶ月の母体の症状などについて

帝王切開の不安やストレスを緩和

帝王切開に対する不安やストレスを緩和しましょう

昨今では5人に1人の女性が帝王切開で赤ちゃんを出産しています。帝王切開は縦にも横にもメスを入れるので、「かなり痛いのではないか」「死んでしまうのではないか」とあらぬ不安を膨らませてしまう方もいるのですが、帝王切開はしくみを調べてしまえばかなり安全な手術であることが必ず理解できます。

逆に何も知らないまま帝王切開を迎えてしまうと、必要以上の不安感とプレッシャーで心身共に危ない状態になってしまいがちなので、帝王切開については必ず知識を蓄えておきましょう。

詳しく:帝王切開について知っておきたいこと

体重増加には依然として注意が必要

体重増加には依然として注意が必要

「ここまできたらもう、体重をチェックしなくてもいいだろう」などと考えてしまいがちな時期ですが、最後の最後まで体重のチェックは続けましょう。気が抜けて食べ過ぎてしまえば産道は狭くなり、難産になってしまいます。

また、逆に食べる量が少なすぎても、赤ちゃんの健康状態を損なってしまうので、体重が増えすぎたり減少しすぎたりしないようにしなければならないのです。体重管理は最後まで続けるのが基本なので、徹底するようにしましょう。

食生活が乱れやすくなります

食生活が乱れやすくなります

9ヶ月目になると我慢が限界に達しやすく、「我慢していたものを食べたい」という気持ちになりがちです。ストレスによって暴飲暴食してしまったり、不摂生なおこないをしてみたりと、何かと食生活が乱れがちなのですが、この時期の暴飲暴食は赤ちゃんにとって毒となります。

この時期に食べたものによる悪影響はしっかりと胎児に伝わるので、嗜好品などは「あと少しの辛抱」と思って我慢しましょう。もちろん、お酒や煙草は厳禁であり、それ以外の刺激物も避けるにこしたことはないので、気をつけるようにしましょう。

食事は洋食よりも和食がベスト

食事は洋食よりも和食がベスト

 

やはりこの時期も、妊婦さんは便通に悩まされがちです。トイレに行っても中々出てくることができないことも増えてきますし、何かと胃腸に関するトラブルも出てきがちなので、この時期はあえて洋食ではなく和食を摂るようにしてみましょう。

日本人の胃腸に合うのは和食ですし、洋食ほど便秘を起こさなくなります。逆に、洋食ばかり食べ続けてしまうと便秘が悪化してしまいがちなので、気をつけるようにしましょう。

おりものの色と量はチェックを

おりものの色と量はチェックを

この時期になると、「きっと安全に出産できるだろうし、おりもののチェックはもう大丈夫」と投げやりになってしまう方もいます。しかし、感染症などを発見するためにも、おりものをチェックしておくことは非常に重要なことです。

なるべくおりもののチェックは毎日続けるようにし、カンジダ症などの傾向が見られる場合はすぐにお医者さんに報告しましょう。

頻尿や尿漏れの症状が出てくる

頻尿や尿漏れの症状が出てくる

頻尿は、妊娠している最中に慢性的に起こる症状の一つです。出産を翌月に控えたこの時期のお腹はかなり大きくなっているので、膀胱も当然圧迫されてしまいます。

それまでは頻尿程度ですんでいた人も、9ヶ月を過ぎたあたりから頻尿だけですまなくなり、尿漏れに悩むようになりがちなので、生理用パッドや小さめのおむつなどを有効活用しつつ、乗り切りましょう。

尿漏れと破水の違いは

なんと妊娠中に4割近い方が、尿漏れを一度は経験するのだとか。その原因は大きくなった子宮が再び膀胱を圧迫するのと、出産に備えて子宮周りの筋肉が弛緩する事ですが、実は破水してしまっているのに尿漏れだと勘違いしてしまう方もいるのです。

破水してしまえばすぐに処置が必要ですから、なるべくならすぐ分かりたいですよね。尿漏れの場合はアンモニア臭と黄色または無色、破水の場合は無臭で無色・乳白色・薄いピンクと違いが明白なので、トイレに行ったら確認するようにしましょう。

むくみはまだまだ続きます

むくみはまだまだ続きます

9ヶ月目に入ってからも、むくみは当分続きます。ホルモンの関係でむくみやすくなってしまうため、どうしようもないところもあるのですが、脚の下にクッションを置いて寝たり、水分を多めに摂取したり、塩辛いものを食べないようにするだけでも随分変わります。

脚のむくみにはむくみ用の靴下が有効ですし、マッサージをしてみることも効果的なので、試してみてください。

息苦しさ気持ち悪さを感じる

息苦しさ気持ち悪さを感じる

9ヶ月目になると、横隔膜が圧迫されるようになり、今まで以上に動悸を感じやすくなります。息切れしてしまうことも増え、階段を上ることが困難になってくるので、胸が激しくなってしまった時はできるだけエレベーターやエスカレーターを使うようにしましょう。

また、動悸があまりにも激しいと歩くだけでも大変なので、ベンチで休憩するなどしてこまめに休みつつ移動するようにしてみてください。

呼吸法を覚えましょう

呼吸法を覚えましょう

出産中は「ラマーズ法ってどうやるんだろう」などと考えている暇もありません。呼吸法は身体に覚え込ませた方が良いので、なるべくこの時期に毎日呼吸法の練習をしておきましょう。呼吸法を練習しておくと、出産時にもパニックを起こさずにすみます。負担を減らすためにはこういった練習も必要なので、9ヶ月目のこの時期に実践してみましょう。

出産前にも効果的な呼吸法

出産前にも効果的な呼吸法

この頃はお腹が強く張る事が一日に何回も起きます。これまでとは違い、横になって安静にしていても苦しくなるほどの痛みを感じるようになるのですが、そんな時は呼吸法で痛みを逃すのが一番です。たいていは胸を膨らませる胸式呼吸で納まりますが、それでもだめな場合はラマーズ式呼吸法を試してみましょう。

出産時のみの呼吸法と思っている方も多いですが、お腹の張りと陣痛は子宮の収縮が原因で、ただ痛みの強さや長さが異なるだけなので、十分に活用できるのです。出産近くなってから覚えるのも大変なので、ぜひ今から練習してみてください。

妊娠9ヶ月の旅行

妊娠9ヶ月の旅行

さすがにこの時期になると滞在先で何があるか分からないので、海外旅行は避けましょう。ただ、どこにも不調がなく医師からOKが出た場合は、日帰りできるような近場の温泉や観光地などで十分楽しんでリフレッシュするのも良いですね。

ただ、不調がないと言っても通常とは違う環境で過ごすので、急に体調を崩す事も考えられます。計画を立てる時に、滞在先の近くに救急外来を受け付けてくれる病院があるかどうかを考慮に入れて、滞在先を選ぶ必要がありますね。雑誌や口コミで妊婦の対応がしっかりしている、と紹介されているようなホテルや旅館がおススメです。

出産に関するストレスが強まることも

出産に関するストレスが強まることも

出産という大イベントが目の前に迫っていると思うと、やはり誰でもプレッシャーを感じてしまいます。

「元気に産まれてきてくれなかったらどうしよう」「何かトラブルがあったらどうしよう」と、ナーバスになりがちなのですが、ストレスが溜まっているということはつまり「9ヶ月も赤ちゃんのために頑張ることができた」ということなので、とにかく前向きに捉えましょう。

妊娠9ヶ月お腹の張り,腹痛,出血,破水,早産

妊娠後期、臨月・正産期・過産期・早産・切迫早産いつからいつまで 出産予定日いつ 一覧表

妊娠高血圧症候群、前置胎盤、低置胎盤、子宮頸管炎、絨毛膜羊膜炎、細菌性膣症、子宮頸管無力症、子宮筋腫、子宮奇形、羊水過多症、羊水過小症、多胎妊娠、妊娠糖尿病、疲労、ストレス、喫煙、飲酒、早産経験者、高齢出産などが早産のリスク要因となりますので上記のような症状や生活スタイルのある方は特に切迫早産や早産に気を付けましょう

激しい動きは早産に注意

激しい動きは早産に注意

妊娠期間が9ヶ月にも及ぶと、もうすっかり大きなお腹にも慣れてきます。「この動きは危ないけど、この動きは危なくないから大丈夫」といったことを感覚で悟るようになるので、安心しきって大胆なスポーツに挑戦してしまったり、毎日運動したくなったりするのですが、この時期に激しい動きをしてしまうと早産になってしまう危険性があります。

毎日体重も違いますし、大丈夫だと思っていてもバランスを崩して転倒してしまう可能性があるのです。万が一ということもあるので、「慣れ」から生じる事故には気をつけるようにしましょう。

無理をして腹痛、お腹の張り、異常なおりもの、出血、破水などの異常を感じたときは、すぐに医師の診断を仰いでください。

早産でも新生児と変わらず生存できる

早産になってもほぼ新生児と変わらず生存できる

この月の終わりには、内臓器官や皮膚・骨・筋肉等すべてがほぼ完成します。特に、出産後に最も重要な呼吸をするための肺機能が完成するので、たとえ妊娠37週未満の早産であったとしても、生きる力は新生児とほぼ変わりません。

ただ、体温調節する機能はこの時点でも発達中なため、出産後は保育器で治療を受ける事になります。ただ、この時期の胎児は2500gと低体重児ギリギリの平均体重なので、発育が小さく体重もそれ以下の胎児の場合は子宮にいる時期をもう少し延ばすため、自宅安静や入院を勧められます。

お腹の張り止めの薬を処方される事も

張り止めの薬を処方される事も

身体が出産にむけて準備を始めているので、お腹の張る回数が増えてくるのと同時に胎児の重さと女性ホルモンの筋肉弛緩作用が働きかけて、ゆっくりと子宮口が緩くなりや子宮頸管が短くなってきます。

もちろんまだまだ心配するほどではないのですが、中には定期健診でそれらを指摘され張り止め・筋肉収縮の薬を処方される事があります。服用しても動き回っては意味がないので、自宅安静または入院安静を徹底されるので、もしそうなった場合はお腹の赤ちゃんを最優先に考えて安静にしてください。

詳しく:妊娠後期腹痛陣痛兆候切迫早産早産おしるし破水帝王切開

胎盤機能不全を避けるために

胎盤機能不全を避けるために

赤ちゃんへ酸素や栄養を届ける胎盤の機能が低下すると、子宮内胎児発育遅延や早産・早期胎盤剥離などのトラブルにつながります。

このような胎盤の状態を胎盤機能不全と呼びますが、過産期や高齢出産と言った様々な原因の中で、妊娠高血圧症候群の妊婦が発症しや  すい傾向にある、と言われています。

妊娠高血圧症候群は先に上げたトラブルが更に発生しやすくなりますから、胎盤機能不全を含めたこれらの症状を抑えるためには、妊娠高血圧症候群にならないような生活習慣にすべきです。塩分を抑えた食事にし、体調がよければ軽い運動を行いましょう。難しい時は、病院で先生に今必要な栄養などをチェックしてもらうと良いでしょう。

妊娠9ヶ月の体験談

出産間近ぎりぎりに逆子 どうしよう!

出産間近ぎりぎりに逆子 どうしよう!

3人目の出産間近ぎりぎりに逆子を体験しました。 2人目の時にも逆子を体験しましたが35週には治り特に何も心配せず妊婦生活を楽しめました。
今回はその時よりもっとぎりぎりの35週にいきなり検診で先生から「逆子になっていますよ。」と言われ帝王切開を覚悟しました。

無事に産まれてくれれば出産方法は何でもいいのですが初めての経験になるだろうし何も分からないので不安でいっぱいになったのを覚えています。

先生が「直るように。。。」とお灸をだしてくださり毎日身体を冷やさないように気を付け、お灸をしていると37週で無事治りました。 逆子は下半身の冷えから来るそうなのでみなさん冷えには気をつけて下さい。AKさん 31歳  36週

切迫早産 できる限り横に

切迫早産 できる限り横に

妊娠32週の時に切迫早産という診断をされました。その数日前に寒気や下痢と腹痛が1日ありました。わたし自身何かおかしいような気がしました。次の日は少しの腹痛だったので食あたりだと思って過ごしてました。

健診の時に、「早産になりそうでしたね。なりかかってますね。」と言われました。わたしは数日前のことは食あたりだと思っていたのが早産になりそうだったのだと気付きました。

リトドリン塩酸塩錠という張り止めの薬を処方され、安静にしてという指示がでました。安静はどれぐらい安静にしたらいいのか尋ねると、できるだけ横になって家事などは家族に頼ってくださいとのことでした。なのでわたしは実家に行きできる限り横になってました。

37週まではできるだけ安静にし、友達との約束もキャンセルしました。そのおかげで早産にはならず子供は39週で産まれました。     MZさん 29歳

食べつわりで食あたり  入院 点滴

食べつわりで食あたり 入院 点滴

妊娠8か月頃から、食べないと気持ち悪くなってしまう食べづわりが発生しました。常に何か食べてないともわもわして気持ち悪く、苦労しました。ある時にいかを食べたくなって焼いて食べたんです。

その後、眠気に襲われたベットに横になってグーグー昼寝てしまいました。夕方16時頃、忘れもしません。

物凄いお腹の激痛で目を覚ましました。お腹が激しく痛み、赤ちゃんが生まれるんじゃないかというくらいの激痛でした。その内にぐんぐん熱があがって40度に。救急で病院へは運ばれて点滴、入院をしました。

結局食あたりだったんじゃないかと先生は言っていましたが、原因は特定できず。1日後にはよくなっていました。お腹の赤ちゃんが無事でよかったです。妊娠中の食事は、気を付けないと大変なことになるので反省しました。     MMさん 25歳

まとめ

9ヶ月目にもなれば、ほとんどのお母さんが後は無事出産するのを待つのみといった状態になります。そのため、色々と我慢が限界に達したり、禁じていたことを破ってしまいやすく、嗜好品を使用してしまうような人もいるのですが、あくまでも妊娠期間中です。

暴飲暴食などはそのまま赤ちゃんの体調に悪影響を及ぼしてしまうので、最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。

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