【妊娠10ヶ月】胎児と母体の症状で知っておきたいこと

妊娠10ヶ月

妊娠10ヶ月目はいわゆる「臨月」です。長い妊娠期間も、この月でとうとう終了を迎えます。いよいよ出産という時期なので、「今までよりも辛いことがあるのではないか」「注意しなければならないことが多いのではないか」と心配する方もいるかもしれませんが、意外にも10ヶ月目は妊娠による諸症状が軽減されることが多くなってきます。

また、この時期は9ヶ月目まではなかった注意点なども出てくるので、知識を蓄えつつ出産に備えるようにしましょう。

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妊娠10ヶ月の胎児やお腹の状態

胎動が落ち着いてきます

胎動が落ち着いてきます

10ヶ月目の段階に入ると、赤ちゃんの頭は骨盤に固定されます。胎動が少なくなったと不安に感じるお母さんもいるでしょう。今までのように活発に動くことはできなくなるので、だからといって胎動がまったく無いわけではなく、前より回数は減っても力強い胎動を続け、そのたびに痛みを感じるお母さんもいるほどです。胎動が少なくなったりもするのですが、あまり不安に思う必要はありません。

しかし、だんだん胎動が弱くなっている・いつも胎動を感じる時間にまったく感じなくなったという時は、すぐに病院で見てもらいましょう胎動がなくなると不安になってしまいがちなのですが、胎動が少なくなるのは臨月の妊婦さんであれば誰にでもあるようなことなので、気にせず過ごしましょう。。

子宮外でも生きていける機能が整う

妊娠10ヶ月 胎児 胎盤 の様子

誕生後も発達を続ける脳と胃腸以外の器官はすべて整い、子宮の外に出ても生きていける準備が出来ました。生まれた瞬間から、さい帯から酸素をもらっていた胎児が上手く肺呼吸へと移行できるように肺の機能も成熟しています。

この頃の赤ちゃんは、呼吸の訓練をお腹の中で完了させています。産まれてすぐに呼吸が出来る状態になっていますし、肺機能が完成しているので赤ちゃんは後は出産を待つのみといった状態になっているのです。

エネルギー生成・体温調節機能もしっかり動き、さらに体温を逃がさないよう胎脂が全身を覆っているので、常に37度前後だった羊水内からぐっと気温の下がった場所へ出てきても、体温が下がる事はありません。妊娠10ヶ月目には産まれるための準備が完全に整っているのです。

胎児は下に移動する

胎児は下に移動する

胎児は少しずつ子宮の下方へ移動し、いつでも外に出られるような準備を始めています。この時の胎児の体勢は、あごを引き肩を丸め、手足を縮めた状態でコンパクトにまとまっています。

これまで逆子だと言われていた胎児もいつの間にか直っている場合が多く、ほとんどの胎児が頭を下にした頭位になっています。中には逆子のまま落ち着いてしまった胎児もいますが、その場合は帝王切開となる事が多いため、出産方法をよく医師と話し合って確認しましょう。

胎児が出産日を決める?胎盤が決める?

胎児が出産日を決める?胎盤が決める?

出産前の陣痛がいつどうやって始まるのか、いまだ詳しい事は分かっていません。妊娠状態を維持するプロゲステロンの分泌が減少して出産へとつながるのですが、そのホルモンを分泌しているのが胎盤なので、一説には胎盤の状態が出産日を決めると言われています。

また、胎児の脳がホルモンを出して母体に働きかけて子宮口を柔らかくする、という説もあって、胎児が生まれる日を自分自身で決めるなんて話も聞かれます。どちらにしろお母さんが決めるわけではないので、いつ起こってもいいように準備はしっかりして、のんびり構えていましょう。

妊娠10ヶ月の母体の症状などについて

動悸や息苦しさから解放されます

動悸や息苦しさから解放されます

9ヶ月目までは激しかった動悸も、この時期には収まります。臨月を迎える前の段階までは、動悸で歩くことも難しくなりがちなのですが、10ヶ月目はうってかわって、呼吸がラクになります。

階段を上るだけでドキドキと鼓動が高鳴っていた人も、この時期からは安心して階段を上れるようになります。臨月になると、9ヶ月目とはかなり、体調が異なることが多いのです。

胃腸がラクになる時期です

胃腸がラクになる時期です

辛かった胃腸も、この時期には段々とラクになってきます。赤ちゃんは出産間近になるにつれて子宮口へと下がってきますし、赤ちゃんの位置が変わると胃腸への負担も軽くなるのです。

胃腸の負担が消えると、それによって食欲が増進してしまいがちなのですが、体調管理はまだまだ続ける必要があるので、食べ過ぎないようにしましょう。

頻尿や尿漏れの症状が悪化することも

頻尿や尿漏れなどの症状が悪化することも

10ヶ月目になると、子宮がどんどん下に下がってくるので、膀胱が今まで以上に圧迫されるようになります。その結果、膀胱への負担も増すようになりますし、トイレが近くなったり、尿漏れがあったりといったことが起きてしまうのです。

尿関係のストレスを回避するには、ナプキンやおむつを利用するといった手もあるので、悩んでいる方はぜひともそういったアイテムを活用してみましょう。

この時期も体重管理に注意が必要です

この時期も体重管理に注意が必要です

臨月を迎えると、赤ちゃんの体重は2500g以上に達しますし、産まれるための体勢が整うようになります。しかし、この時期に安心しきって食べ過ぎてしまうと、体重増加によって肉がつきすぎてしまい、難産になってしまうので気をつけなければなりません。赤ちゃんが大きくなりすぎると、巨大児として産まれてしまう可能性もあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

不安を感じさせる要素はNG

不安を感じさせる要素はNG

同性の方の中には、妊娠できる女性に嫉妬して意地悪を言ってくるような方もいます。そういった方と無理に一緒にいる必要はありませんし、軽度のストレスが出産に響くといったことも実際にあるので、不安を感じさせる要素の一切を自分から遠ざけるようにしましょう。

この時期に旦那さんと喧嘩してしまう妊婦さんもいるのですが、そういった方も実家に帰るといった選択をすると良い気分転換ができるので、とにかく「我慢し続ける」といった選択だけは選ばないようにしてください。

臨月は無理に働く時期ではありません

臨月は無理に働く時期ではありません

出産前は運動した方が良いので、予定日ギリギリまで働いていたとしても、一生懸命家事をこなしていたとしても、実はそこまで問題ではありません。

ただし、産んだ後はしばらくの間、休息が必要ですし、人生最大の重労働を終えた直後ですので回復を待たなければなりません。無理に働くと産後の疲れが深いダメージに繋がってしまうので、無理して働くようなことは絶対に避けるようにしましょう。

妊娠10ヶ月出産,陣痛,おりもの,破水など

妊娠後期、臨月・正産期・過産期・早産・切迫早産いつからいつまで 出産予定日いつ 一覧表

出産時期について
出産予定日は40週0日
臨月は妊娠36週0日~39週6日まで
正産期は妊娠37週0日~41週6日まで。正産期の出産を正期産と言います。
過産期は妊娠42週以降。過産期の出産を過期産と言います。

兆候から出産の流れは?
「おしるし→陣痛→破水→出産」
「おしるし→破水→陣痛→出産」
「破水→陣痛→出産」
「陣痛→破水→出産」
4パターンが一般的な流れです。

病院に行く陣痛間隔は? 
目安は初産婦は陣痛10分間隔、経産婦は陣痛15分間隔

陣痛から出産までの時間は? 
目安は経産婦では約7時間前後、初産婦で約15時間前後
数時間から数日まで個人差があります。

詳しくは;陣痛の始まりや兆候陣痛間隔

お産が開始の合図「しるし」とは

普通分娩の場合、前駆陣痛、おしるし、破水といった3種類の「しるし」があります。この3つのしるしが身体に現れるといざ出産ということになるので、慌てず病院へ行くようにし、出産に集中しましょう。

出血「おしるし」があったら出産準備を

お産が開始の合図「しるし」とは

陣痛と思えるような強いお腹の張りがあったりおりものが増えたりと、様々な出産の兆候が現れてきますが、一番分かりやすいのが「おしるし」と呼ばれる出血かもしれません。おしるしとは、子宮にくっついていた卵膜が子宮収縮によって剥がれ始め、そこからの出血と子宮頸管粘液と混ざって排出されるものです。

おしるしから出産までどれくらい時間がかかるかは個人差によりますが、身体が出産に向けて動き始めているのは確かなので、おしるしを確認したら入院の準備を始めましょう。ただ全員に確認できるわけではないので、おしるしが無くて陣痛が始まる事も多いです。

詳しくは:おしるしについて知っておきたいこと

前駆陣痛が兆しの場合も

前駆陣痛が兆しの場合も

これまでとは違った、出産の兆候が現れるのがこの月です。お腹の張りは前からありますが、お腹の張りが連続して続いても間隔や強さが一定でなく、安静にしていると収まるのは前駆陣痛というものです。本陣痛の場合は、最初は不規則でも続いているうちにだんだん規則的に強くなってきます。陣痛かな?と思った時は少し様子を見てどっちなのか確認しましょう。

外出先で本陣痛がきたらどうしたらいいかわからない、という場合は、「そこの学生の方助けてください」といった風に、相手の特徴を述べつつお願いすると立ち止まってもらえることが多いので、うまく通行人を頼りつつ、出産を手伝ってもらいましょう。

出産予定日通りに陣痛が来ないことも

出産予定日通りに陣痛が来ないことも多々あります

通常、妊娠期間でいうところの37週目0日から、41週目6日までの胎児の成長が十分になって出産するのに一番良い期間は「正産期」という時期に該当します。

出産予定日は妊娠40週0日となっていますが、その日ぴったりに出産する方はほとんどいません。予定日ぴったりでなくてもその間に出産すれば、母子ともに問題が発生しにくいという事です。この時期に産まれると安産になりやすいと言われてはいるのですが、正産期を多少過ぎたとしても問題はありません。

出産予定日はあくまでも「予定」であり、その日に産まれなかったといった例はたくさんありますので、不安になりすぎないようにしましょう。

特に初産婦は子宮口が緩みにくいため予定日が遅れる事が多く、反対に経産婦は予定日よりも早く生まれやすいです。予定日なのに陣痛が来ないと不安にならず、赤ちゃんの準備が出来るまでゆっくり待つ気持ちでいるのが一番です。

出産の種類を把握する必要があります

出産の種類を把握する必要があります

出産と一言で言っても様々な種類があります。一般的な出産方法である自然分娩の他に、あらかじめ出産日を決めておく計画出産、麻酔で痛みを少なくする無痛分娩があります。帝王切開と呼ばれる出産方法もあるのです。それぞれにメリット・デメリットがあり、計画出産は気持ちの準備が出来やすく周りや自分の事情も考慮できるのがメリットです。

これらの出産方法については、なるべく出産前にしっかり覚えておいた方が良いので、いざ帝王切開をすることになってもパニックにならないように、一つ一つの出産方法の手順や特徴などを頭に入れておきましょう。あらゆる可能性を想定しておくと、出産に対する恐怖感やストレスも緩和されます。

また無痛分娩は体力をあまり使わずに出産できるので、高齢出産や会社復帰を早くしたい方はよく利用されています。もちろん、どの方法を選ぶにしろデメリットの可能性はあるので、医師と出産方法についてはよく確認しましょう。

肩甲難産とは

出産 お母さん 赤ちゃん

分娩時に赤ちゃんの頭が出た後に、肩が引っかかって外に出られない状態を肩甲難産と言います。経膣分娩で4,000g以上の巨大児や回旋異常・お母さんが小柄といった点が原因として挙げられます。ただし、標準体重の赤ちゃんでも肩甲難産が発生するので、どの出産にも起こりえると考えておいた方が良いでしょう。

肩甲難産が発生し長い時間その状態だと、鎖骨や腕を骨折したり赤ちゃんへの酸素供給が低下してしまうので、医者側は迅速な処置を行います。不安かもしれませんが万が一には先生にお任せし、妊娠糖尿病にならないように気をつけるようにしましょう。

よく歩くことが安産の秘訣

よく歩くことが安産の秘訣

この時期はとにかく、1日1~2時間は歩くようにした方が賢明です。助産師さんはほとんどの場合、妊婦さんに「たくさん歩いてください」と指導しますし、昔から妊婦さんは歩くことは重要だと言われているのです。

昔から言われていることですが、よく歩く妊婦さんは安産になりやすく、あまり歩かなかった妊婦さんは難産になりやすい傾向にあります。1日に1時間歩くだけでも大分違うので、毎日、気温の落ち着いている時間帯などを選んでウォーキングをするようにし、できればその記録もスケジュール帳などに書くようにし、毎日しっかり歩くように習慣づけましょう。

予定日を大幅に過ぎてしまった場合

予定日を大幅に過ぎてしまった場合

予定日通りに産まれてこないとやはり、不安になってしまいがちなのですが、予定日というのは2週間程度であれば前後しても問題ありません。

「予定日は一日頃だったのに、十五日を過ぎても産まれてこない」

といった場合は少々焦るべきですが、二週間程度のズレであれば「よくあること」なので、予定日通りに産まれてこない場合は、予定日の二週間後を過ぎてから医師の相談を受けるようにしましょう。

パートナーと出産の流れの確認を

パートナーと出産の流れについて話し合いましょう

陣痛がいつ起こってもすぐパートナーと連絡が取れるように、二人でいつも準備をしておきましょう。また、パートナーは陣痛が起こった時に一人だと妊婦は不安になってしまうので、連絡を受けたらすぐに妊婦に代わって病院へ行く手はずを整えたり、すぐ会社を抜けられるように前もって周りに伝えておく必要があります。

それから立会い出産を望むか望まないか、望むとしたらどの様にしてほしいか、病院に後から来る時は何を持ってきてほしいか、など今から良く話し合って準備をしておくと、いざとなった時に慌てなくてすみます。

妊娠10ヶ月の先輩ママの体験談

子宮口は1㎝しか 予定帝王切開に

子宮口は1㎝しか 予定帝王切開に

臨月間近から突然体重が増え始めました。それまでは、厳しく体重管理をしていたつもりでしたが正産期を目前に、赤ちゃんも出産可能な大きさまで到達し気が緩んだんだと思います。

体重急増により、動機が激しく常に息苦しく動くことが大変になりました。不眠もお腹が大きくなるにつれてぶり返し、臨月の頃はトイレも近く3時間続けて眠れた日はよく眠れたほうでした。。

37週からは、陣痛をよぼうと散歩や掃除に邁進しましたが、自身で今血圧上がってるなぁとわかるほど動機が激しく頭痛にも悩まされました。妊娠後期からぶり返した便秘もひどくなる一方で、歩いても歩いても出ない時は下剤を使いましたが、それでも効果がないこともありました。
お腹もどんどん大きくなり腹囲は100センチに達し、寝返りするにもお腹が重かったです。体重が赤ちゃんの成長よりも増えていることに、毎回助産師さんにお叱りをうけていました。

38週に入るころは、陣痛は全く来る気配がありませんでした。羊水が多めだったので、赤ちゃんはのびのびお腹の中で動いていたようで、じっとしていも胎動で苦しい日が増えました。
家族のお産経験から、急きょレントゲンを撮り、自然分娩か帝王切開かの選択をしなくてはなりませんでした。その時点で赤ちゃんの頭囲と骨盤の幅はギリギリでした。

39週に入っても子宮口は1センチ程度しか開いておらず、微弱陣痛もなく、わたしの体重と赤ちゃんの体重は増すばかり。年末年始のお休みもあり、予定帝王切開をすることになりました。

結局、最後の検診時の想定体重より500gほど大きい赤ちゃんを予定日の3日後に出産しました。とにかく臨月に入ってからの体重増加の最後の追い込みは想像を超えます。身体が重くなるだけでなく、血圧、脈拍にも影響があります。    NNさん

もう産まれると思ったのに・・前駆陣痛

もう産まれると思ったのに・・前駆陣痛

妊娠38週のころ、毎日のように前駆陣痛に悩まされていました。 一定の感覚で痛みがくると思ったら遠のいてしまったり、落ち着いたと思って眠るとまた痛みがやってきたりとまともに眠れませんでした。

さらには39週を迎えるころ、一晩中痛みに悩まされ一睡も出来ない日もありました。 何度ももう産まれるだろうと思いましたがその度に遠のく痛みにイライラしました。

そのせいもあって本陣痛がきたときにも前駆陣痛との違いが分からずに、ギリギリまで我慢してしまいました。
病院に着いたときには子宮口6センチ開いてると言われ、幸か不幸か初産にも関わらず3時間で産まれてしまい立ち会いにはなりませんでした。 とてもつらかったですが今となってはいい思い出です。  YKさん 25歳 妊娠38週

切迫早産の危機から妊娠糖尿病へ

切迫早産の危機から妊娠糖尿病へ

出血で緊急入院しました。数日間の安静処置で切迫早産の危機からは逃れることができたのですが、血液、血糖値の検査で妊娠糖尿病との診断がくだされてしまい、数日間入院が延びた後に、妊娠糖尿病の対処方法を教わり、退院となりました。退院してからが大変でした。

食後の血糖値をどうにか抑えるために、インスリンを注射しないといけないのですが、そのインスリンの量の調整が凄く難しくて、家族や友達にも経験者がおらず、自分で考えていかなくてはならない強い精神力も必要とされました。また内科の医師と看護士さんに相談は出来ていたので心のささえになりました。  さわこさん

まとめ

10ヶ月目という時期は、妊婦さんにとって最も大切な時期です。この時期はやらなければならないことも多いので大変ですが、上手に乗り越えれば一生の自信に繋がります。

臨月さえ乗り越えてしまえば、赤ちゃんと運命の出会いを果たすこともでき、そこからは子育てモードに移行することもできるので、運動や栄養などに気をつけるようにし、最後の最後まで、自分の身体を大切にするように努めましょう。

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