安定期にも流産する可能性はある!妊婦が注意すべきこと

安定期にも流産する可能性はある!妊婦が注意すべきこと

安定期とは妊娠中期の妊娠5ヶ月~7ヶ月のことです。よく言われる初期流産は妊娠3ヶ月まで、後期流産は妊娠4ヶ月~6ヶ月(22週)までで23週~36週6日までは早産で生存できない状態が死産となります。

妊婦にとって一番辛いのは妊娠初期のつわりだと言われています。流産の確率も高いことから、生活面で注意しなくてはならないため、ストレスを感じる妊婦の方も多いでしょう。

しかし、胎盤が落ち着いてきた安定期なら、つわりも解消され流産の危険性もなくなるように感じます。しかし、安定期に入ったからといって、流産の危険性が全くないというわけではありません。誤解しないためにも、安定期と流産の関係についてご紹介していきましょう。

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安定期はいつから?

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つわりが治まり始めると、安定期に入ったサインだと言われています。そもそも安定期はどの時期を指すものなのでしょうか。具体的には妊娠5ヶ月~7ヶ月の妊娠中期を安定期と呼びます。

個人差もありますが、大体このくらいの時期を目安に考えると良いでしょう。妊娠初期におきるつわりは、胎盤が形成される過程で起きるため、胎盤が完成するとつわりは治まります。また、胎盤が完成することにより流産する危険性が下がるため、安定期と呼ばれているのです。

妊娠22週からは流産ではない

妊娠22週からは流産ではない

妊娠6ヶ月にあたる22週目からは、流産ではなく早産、死産と言われるようになります。つまり早産は22週目からは身体の機能が非常に未熟であっても、現在の医療技術で生存できる可能性があるとされています。

ただ、22週の胎児は身長30cm弱で体重は500g前後の超低体重児で、生存確率は50~75%と比較的高いのですが、妊娠後期に発達する脳や視神経の機能が不十分で、後遺症を残す可能性が正産期で生まれた赤ちゃんよりも高いです。

安定期はこれから本格的に身体の機能が発達していく時期なので、なるべくなら子宮の中で成長するのがベスト。早産を防ぐ為に、お母さんが気をつけられるような事は、徹底して行動・管理しましょう。

流産の確率について

流産の確率について流産の確率について

妊婦が流産する確率は、妊娠している期間中の中で、妊娠初期が最も高いと言われています。妊娠初期に流産する確率は約13%と言われていますが、安定期に入って以降に流産する確率は約1.6%にまで下がるのです。

妊婦が流産する確率として多いのは、妊娠初期ですが、安定期に入ってからも流産のリスクはわずかながら残っていますので、安心しきって無理をしないようにしましょう。

安定期に起こる流産

妊婦にとって黄金期と言われる安定期ですが、流産する確率は残されています。では、安定期に起こる流産は何が原因なのでしょうか。妊娠初期の頃は、胎児に染色体異常があるなど、胎児に原因があることがほとんどです。

しかし、安定期の流産は母体に原因があることがほとんどです。特に病気が潜んでいる場合は、流産する可能性が高くなり、絨毛膜羊膜炎や、子宮筋腫、頸管無力症、さらに子宮の奇形などが流産に関係してきます。

流産の兆候

流産の兆候

安定期に入って流産の兆候が見られる場合、どのような症状が現れるのでしょうか。流産の兆候としては出血があります。特に大量の出血がある場合はすぐに救急車で病院に駆けつけるようにしましょう。

微量の場合でも万が一の可能性を考え、病院で診察を受けるようにしてください。もうひとつ現れる兆候としては、腹痛があります。急に刺すような痛みを感じたり、長く重い痛みが続いたりする場合は、すぐに病院へ訪れるようにしましょう。

安定期の流産は、一刻も早い処置が必要です。多分大丈夫だろうと我慢し続けてしまうと、手遅れになってしまうこともありますので、迅速に対応しましょう。

切迫流産の診断

切迫流産の診断

安定期に入っていても、出血や腹痛が出たらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。その場合、医師から切迫流産と診断されることになると思います。ただ、流産という言葉に頭が真っ白になりがちですが、切迫流産ならきちんと安静にすることで最悪の状態を免れることはできます。

切迫流産と診断された場合は、絶対安静が必要になりますし、場合によっては入院が必要なこともありますので、医師の指示に従うようにしましょう。

前置胎盤は切迫流産になる可能性が高い

前置胎盤

胎盤は通常子宮上部にできるものですが、着床箇所が子宮口に近い場合は前置胎盤と言われて切迫流産になる可能性が高いと言われています。胎盤が形成される妊娠15週前後はまだお腹が本格的に大きくなっていないので、その時点で前置胎盤であっても、実際はお腹が大きくなるにつれて上部へ移動するため問題にならないケースが多いです。

しかし子宮口より数cmしか離れていない、または子宮口を部分的・全体的に覆っている場合は、出口に胎児と母体を繋ぐ胎盤があるわけですから、ちょっとした拍子に切迫流産になりやすいのです。前置胎盤と指摘された方は検診を増やしたり安静を勧められますが、どれもお腹の赤ちゃんを思っての事なので、医師の指示をきちんと守りましょう。

切迫流産の治療は

切迫流産の治療は

切迫流産の兆候は様々ですが兆候が認められた場合、軽い場合ならば自宅安静にし、状況が深刻な場合は入院して流産または早産に進まないよう処置を行います。

最も一般的な治療法は子宮収縮抑制剤のウテメリン投与で、切迫流産の危機を脱したと医師が判断するまで、または出産直前まで毎日続けられますが、妊婦の体質によっては出産後の子宮の収縮が遅れて出血が増えるケースも見受けられます。

病院によっては副作用が少なく妊娠を維持する働きを持つプロゲステロンを投与する所もありますが、どちらにしろ必要な治療なのであまり不安にならずに医師の指示に従ってください。

流産を招く行動に注意

流産を招く行動

安定期に入っても、流産の危険性が伴うのは、お母さんの行動に問題がある場合もあります。つわりが治まり、食欲も回復することから、つい気を緩ませて活発に行動してしまうことが多くなります。

今まではつわりで思うようにできなかった分、家事や仕事の遅れを取り戻そうと頑張ってしまうのです。しかし、身体の調子はよくなったように思えても、妊婦であることに違いはありません。

ヒールのないペタンコ靴を履き、無理な運動や仕事は行わないことが基本条件です。安定期だからと浮かれすぎず行動するのが、流産を回避する一番の方法だと言えるでしょう。

身体の冷えには注意が必要

身体の冷えには注意が必要

胎児にとって、お母さんの身体の冷えは命に関わると言っても過言ではありません。冷えは血流が鈍くなったり血液量が減少する事で、特に血液を必要とする子宮や卵巣に充分な栄養や温度が行き渡らず、正常な機能が出来なくなります。

また、身体が冷えるほど女性ホルモン分泌量が減少するので、妊娠初期に問題がなくとも冷たい飲み物を日常的に飲んだり下半身の保温を怠れば、安定期であっても流産してしまう可能性があるのです。お母さんが少々暑いと思うくらいが、お腹の赤ちゃんにとってはベストな状態なのだと覚えておきましょう。

清潔を心がけて菌の侵入を防ぐ

清潔を心がけて菌の侵入を防ぐ

安定期だけでなく妊娠中を通してお母さんが気をつけなければならないのは、身体を清潔に保つ事です。妊娠中は新陳代謝が活発になるのと免疫力が落ちるので、普段ならば問題ない常在菌が感染を起こす可能性が高くなります。

予防や治療をしないでいると、膣内や子宮内にまで菌が侵入し炎症を起こして流産や早産の原因となりかねませんので、毎日のシャワーや入浴はしっかり行って。反対に感染を怖がるあまりビデを使う方もいるかもしれませんが、それは厳禁です。膣内はおりものによって雑菌が侵入しないようなシステムになっていますが、それをビデで洗い流してしまうと反対に感染しやすくなってしまうのです。

疲れやすい家事や買い物は工夫をして

疲れやすい家事や買い物は工夫をして

安定期真っ最中で体調が良いため、つい普段と同じように家事や買い物をしてしまう方も多いです。ついついつわりの時に出来なかった分を挽回しようと、大掃除をしたり大量の買い物をしがちですが、その時は何も感じなくとも後々大きな負担となります。

仕事が終わった後で、お腹の張りがきつくなったり疲れがどっと出れば、お母さんだけでなくお腹の赤ちゃんにも良くありませんよね。一度に掃除しないで毎日少しずつやる、米や水等の重い物は週末に買い物に出かけてパートナーに持ってもらうなど、毎日の家事が負担とならないように工夫しましょう。

旅先でアクシデント

旅先でアクシデント

安定期に入り、ハメを外して流産を引き起こす妊婦の行動として、もうひとつご紹介しておきたいと思います。安定期に入ると、外に出かけやすくなることから、旅行を計画する方も多いでしょう。

安定期に入れば、胎盤も安定するからちょっとの旅行くらい平気だと思い、気軽な気持ちで行動してしまう方がいらっしゃいます。しかし、安定期に入っていても旅行には医師の判断が必要です。

自分では安定していると思っていても、実際に診てもらうと母体や胎児に大きいな負担がかかっている場合もあるのです。旅行をすることそのものに問題はありませんが、タイミングによっては流産を引き起こしてしまう可能性があるため、必ず医師に相談し、許可をいただいてから行くようにしましょう。

妊娠中にしてはいけないこと

妊娠中にしてはいけないこと

安定期に入った妊婦さんに向けて、もう一度妊娠中にしてはいけないことについておさらいしておきたいと思います。妊娠中にしてはいけないこととして、もっとも重要なのが、喫煙と飲酒です。喫煙は僅かな量であっても胎児に大きな影響を与えてしまいます。

胎盤を通じて酸素が届けられなくなってしまうため、脳や身体の発育に影響してしまうからです。

自分では吸わないという方でも、喫煙者の近くにいれば同じことになります。喫煙は百害あって一利なしとも言いますので、喫煙と喫煙者からはできるだけ距離を置くようにしましょう。

飲酒に注意

安定期に入った妊婦さんでも、飲酒は御法度です。少量でもアルコールを身体の中に入れてしまえば、胎盤と通じてダイレクトに胎児へと運ばれていきます。その結果、胎児性アルコール中毒を引き起こす可能性があり、脳の発達が遅れてしまったり、身体の機能に障害を持って生まれてきたりする可能性があります。

安定期はつわりが治まり、食欲も回復してくる時期ですから、ついお酒も飲みたくなってしまうことがありますので注意しましょう。ノンアルコールで紛らわしているから大丈夫と思っていても、大量に飲めばアルコールを摂取することと同じです。ノンアルコールビールには、微量ですがアルコールが含まれているため、大量に飲めば通常の飲酒と変わらないので注意しましょう。

安定期は100%安全ではない

安定期は100%安全ではない

安定期に入ることで、気が緩んでしまいがちな妊婦の方が多いですが、安定期は胎盤が安定することであって、何をやっても安全というわけではありません。

基本的な日常生活や妊娠中にしてはいけないことに関しては、安定期に入っても同じことです。何をやっても安全だと勘違いせず、妊婦としての自覚をしっかりと持ち、行動するようにしましょう。

特に安定期の前半はまだお腹も大きくなっておらず、目立たないことからつい妊娠前の感覚で行動しがちです。気が緩みきってしまい、赤ちゃんに大きな影響を与えないためにも、もう一度基本の注意事項を見直していきましょう。

つわりと流産は関係ありません

つわりと流産は関係ありません

つわりの強弱は個人差があるがゆえに、つわりが強いと胎児に障害がおきやすい・IQの高い子供が生まれる、つわりが弱いと流産しやすい・男の子が生まれるなど様々な噂があるようです。しかし、つわりの強弱と流産は関係が無いので、無駄に不安にならないようにしたいものですね。

ただし稽留流産が起きると、これまであったつわりがぴたっと停まるケースが見られます。稽留流産とは22週までの胎児が子宮内で死亡している状態の事で、兆候も母親の自覚症状も全く見られないのが特徴です。

自覚症状がなくお腹の中で赤ちゃんが元気に育っていると思っていた分、稽留流産と言われてショックを受ける方が多いですが、お母さん側の原因ではないのであまり自分を責めないようにしてください。

繰り返し流産をする人は不育症の検査を

繰り返し流産をする人は不育症の検査を

着床しても流産や死産・新生児死亡などを繰り返す事を不育症といい、大抵2回連続した場合に不育症を適用する病院が多いです。原因は複数あって1つには当てはまらず、親どちらかの染色体異常や子宮の奇形などが比較的多い理由となっていますが、検査をしてもその半数以上は原因不明となるなど、不育症は不明な点が多いです。

流産をすると次の妊娠で流産をする確率が上がる為、次も流産したらどうしようと不安になる方も多いでしょう。どうしても不安になってしまう方は、不育症の検査を受けてみてはいかがでしょうか。原因ははっきり判明しないかもしれませんが、次に妊娠する時の参考となるでしょう。

まとめ

安定期に入ってからの流産のリスクについて幅広くご紹介しました。妊婦にとって黄金期と呼ばれる安定期だからこそ、羽目を外さず節度ある行動を守ることが大切です。

流産の確率が低くなる時期ではありますが、無理をすると安定期でも充分流産する可能性はありますので、その事実をきちんと理解しておきましょう。ただ、安定期に友人と会ったりショッピングに出かけたりするのは、精神を安定させる上でも大切なことです。

外出する分、喫煙や飲酒、無理な運動などのリスクはありますが、注意し、バランスさえ取れていれば問題はありません。安定期を楽しむことで妊娠初期に溜め込んだストレスを発散し、元気な赤ちゃんを育んでいきましょう!

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