葉酸はいつからいつまで飲むべき?時期、摂取方法、理由

葉酸はいつからいつまで飲むべき?時期、摂取方法、理由 葉酸

妊娠が発覚したら、すぐに葉酸を積極的に摂取するよう推奨されていることをご存知でしょうか。しかし、葉酸とは何か、どんな食品に含まれているのか、いつからいつまで葉酸を摂取するべきなのか、わからないことだらけという方も多いと思います。

そこで、葉酸を摂取する意味や、その効果を知らなければ、葉酸のサプリメントを摂っていても本当の意味で効果的ではありません。葉酸を摂取する意味にはどんなことがあるのか、また葉酸を摂取することの効果はどれくらいあるのか?葉酸についての情報と、葉酸をいつからいつまで飲むべきなのか具体的な期間まで詳しくご紹介していきたいと思います。

葉酸とは?

葉酸とは?

「妊娠したらすぐに葉酸を摂りなさい」と、産婦人科で聞いたり雑誌で紹介されたりしていること、多いですよね。しかし、葉酸って一体何?どんな効果があるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

葉酸とは、栄養素のひとつで水溶性のビタミンB群に分類されます。葉酸は妊婦にとって欠かせない栄養素のひとつで、胎児にも必要不可欠なものです。妊婦は積極的に食べるよう厚生労働省が呼びかけています。

妊婦が積極的に食べるべき葉酸は、どのような食品に豊富に含まれているのでしょうか。葉酸が豊富に含まれている食べ物としては、レバーや卵、緑黄色野菜、豆類があります。毎日の食事に積極的に取り入れることが大切です。

葉酸はいつから摂るべきか?

葉酸はいつから摂るべき?

葉酸は妊婦なら摂るべき栄養素ですが、では葉酸はいつからいつまで摂取するべきなのでしょうか。

まず、妊娠が発覚したという方は、すぐにでも葉酸を積極的に摂るようにしましょう。妊娠の兆候が現れ、妊娠を疑い始めるのは妊娠2ヶ月くらいまでと言われています。

既にお腹の中で赤ちゃんが成長し始めている時期なので、妊娠が発覚したらすぐにでも葉酸を意識した献立に切り替えていきましょう。

葉酸は、妊娠初期の胎児に大切な効果をもたらしてくれる栄養素です。だからこそ、妊娠初期に積極的に葉酸を摂取しておく必要があります。

理想は妊娠する前から

理想は妊娠する前から

妊娠が発覚したら、葉酸を積極的に摂るべきだとご紹介しましたが、特に妊娠を望んでいる方なら、下地作りとして普段から積極的に葉酸摂取に努めましょう。

そうすれば、いざ妊娠した時にも安心して胎児に葉酸を送り続けることができます。妊娠する前から葉酸は積極的に摂取しておくのがオススメです。

なぜなら、妊娠が発覚するまでには時間が掛かり、遅い人だと妊娠2ヶ月以降に気づく人もいます。胎児が葉酸を特に必要とする期間は、受精してから3ヶ月目くらいまでの期間ですから、葉酸を摂取できる機関が短くなってしまいます。妊娠を望んでいる方なら、葉酸は妊娠する前から取り入れる習慣を身につけておきましょう。

いつまで摂るべき?

いつまで摂るべき?
葉酸は妊娠が発覚したらすぐに摂取するべきです。では、葉酸はいつまで摂取するべきなのでしょうか。

ひとつの目安としては妊娠3ヶ月くらいが目安です。この時期になるとつわりも治まりはじめ、胎盤も安定してきます。ただ、妊娠3ヶ月をすぎれば全く葉酸を摂取しなくても良いということではありません。

できれば、葉酸は妊婦にとって必要な栄養素ですので、量は減らしても必ず毎日の食事に取り入れたり、サプリメントを取るように心がけてください。

授乳中にも葉酸のすすめ

授乳中にも葉酸のすすめ

葉酸は、妊娠中の身体や胎児のために効果を発揮するものだと考えがちですが、出産後の授乳の時期にも普段より多くの葉酸が必要になります。

実はお母さんから生み出される母乳は、血液からできています。だからこそ、お母さんの身体は授乳すればするほど、身体から栄養が奪い去られてしまうのです。

授乳中のお母さんの髪がぱさついたり、抜け落ちてしまったりするのはそのためです。ひどい場合は歯がボロボロになってしまうこともあります。

そのような時期に、葉酸を積極的に摂取すれば、身体から栄養が削られることなく、母乳として送り出すことができます。血液をたっぷり生み出す効果がある葉酸だからこそ、お母さんの身体を守ることができるのです。

また、出産後の赤ちゃんは母乳で急成長していきます。細胞分裂は依然として活発に行われているため、良質の栄養を送るためにも、葉酸たっぷりの母乳を生み出せるようにしましょう。

出産後も摂りたい葉酸

出産後も摂りたい葉酸

葉酸をいつからいつまで摂るべきだと言われれば、妊娠が発覚してから妊娠3ヶ月目を目安にしますが、実際には葉酸は常にたくさん摂っておくのが理想です。妊娠を望む方なら、妊娠する前から積極的に摂るべきですが、出産後も葉酸を積極的に摂ることが推奨されています。

出産したら、もう胎児に葉酸の栄養を送らなくても良いように思いますが、母乳で育てる場合、お母さんの身体を通じて赤ちゃんに栄養が届けられるため、引き続き積極的に葉酸を摂る必要があるのです。

また、お母さんの身体にとっても、出産後に積極的に葉酸をとることは重要です。ご紹介したとおり、葉酸には造血作用があるため、授乳による貧血や身体の不調を防ぐ作用があります。

お母さんが赤ちゃんに上げる母乳は、色はミルク色ですがもともとはお母さんの血液です。だからこそ、出産後は造血促進のためにも、葉酸を積極的に取り入れるようにしましょう。

摂り過ぎが心配?

摂り過ぎが心配?

妊娠を望む期間、妊娠中、出産後と積極的に摂るべき葉酸。しかし摂り過ぎて問題になることはないのでしょうか。推奨されている摂取量は、1日0.4mgですので、この量であれば充分です。

サプリメントにより1日の摂取量目安が表示されていますので、参考にしましょう。基本的に葉酸には副作用が含まれていないため、ある程度オーバーするくらいなら問題はありません。しかし、1日に1mgは越えないように注意しましょう。

あくまでサプリメントとして採った場合ですが、大量に葉酸を摂りすぎると、不眠症になってしまったり、食欲不振や吐き気、むくみなどの症状が出てしまったりする場合があります。

皮膚の弱い方はかゆみが出る場合もありますので、注意しましょう。葉酸は必要な栄養素ではありますが、過剰に摂取するのは避け適量を心がけることも大切です。

どれくらいの量が必要?

どれくらいの量が必要?

葉酸をいつからいつまで摂取すればよいのか、また不足しているとどんな問題が起きるのかわかったものの、葉酸を1日にどれくらい摂取すればよいのかわからないという方も多いでしょう。

細かな数字で言えば、1日に0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することが勧められています。しかし積極的に栄養を摂取するべきだと分かっていても、食事の量を増やしてしまうと、体重をコントロールできなくなってしまいます。

急激に太ると胎児に影響を及ぼしてしまいますし、逆につわりの時期で何も食べられない状況にあるという方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、サプリメントをうまく活用するのがオススメです。

妊活中の男性にも

妊活中の男性にも

葉酸は女性ばかり必要だと思われがちですが、男性にとっても必要な栄養素です。

血液や細胞を生み出す作用は、精子の染色体異常防止にも効果的です。健康な精子を育むことは、受精や健康な胎児にもつながることですので、男性も積極的に葉酸摂取に努めましょう。

妊活は、女性ひとりだけで成立するものと考えられがちですが、実際は男性と女性で半分ずつ努力が必要です。だからこそ、二人一緒に葉酸を普段から摂取するように心がけることが大切だと言えます。

葉酸を摂取する目的

葉酸を摂取する目的

葉酸は妊婦なら積極的に取り入れるべき栄養素のひとつです。妊婦の身体や胎児に必要な栄養素ということですが、具体的に何に作用するものなのでしょうか。

葉酸には造血作用があり、新しい細胞を作り出すサポートをしてくれるため、急速に成長している妊婦の身体や胎児にとって大きな力になってくれる栄養素なのです。

また、胎児の基盤となる細胞の成長を促してくれるため、健やかに成長するうえでも葉酸は必要です。

葉酸の効果について

葉酸の効果について

葉酸は何故、妊婦に必要なのでしょうか。それは葉酸がさまざまな効果を発揮するからです。

葉酸には、赤血球を積極的に作り出す作用があります。また、細胞を新しく作り出す作用もあるため、葉酸を摂ることで、積極的に血液が作られ、細胞が生まれ変わっていくのです。

妊娠中の体には、さまざまな変化が起きており、たくさんの血液と細胞が必要になります。だからこそ、葉酸が生み出す効果は妊婦にとって必要不可欠なものなのです。

葉酸を採らないとどうなる?

葉酸を採らないとどうなる?

妊娠が発覚したら、妊婦はすぐに葉酸を積極的に摂取するべきだとご紹介しました。しかし、葉酸をいつからいつまで食べれば良いのかわからないというかたや、葉酸を含む食品が苦手という方は、摂取する量が減ってしまいます。

では、葉酸が不足するとどんな不具合が生じてしまうのでしょうか。実は、妊婦の体よりも胎児に重大な影響が及ぼされます。

妊娠3ヶ月までに葉酸を積極的に摂取しておらず、不足していると胎児が神経管閉鎖障害を持って生まれてくる確率が高くなってしまうのです。このことを予防するうえでも、葉酸を積極的に摂取することは大切なのです。

神経管閉鎖障害とは

神経管閉鎖障害とは

葉酸が不足すると、胎児が神経管閉鎖障害を発病するリスクが高まるとご紹介しました。では、神経管閉鎖障害とは一体どのような障害なのでしょうか。

神経管閉鎖障害とは、脳や脊椎が作り上げられる上で、神経管が正常に形成されないことを言います。主に妊娠初期の頃に細胞分裂がうまくいかないことが原因とされていますが、先天的な異常として報告されています。

神経管閉鎖障害は、胎児1万人に対し6人ほどがなる確率があるものです。下半身の発達が遅れたり、障害を持って生まれたり、脳が成長しないことから死産となるケースもあります。葉酸は、この神経管閉鎖障害を予防する効果があるため、積極的に摂取するよう奨められているのです。

葉酸を含む食材とは?

葉酸を含む食材とは?

葉酸はさまざまな食材に含まれており、肉、魚、穀物、野菜、果物、飲み物、お菓子にまで幅広いのが特徴です。葉酸を豊富に含む食材を積極的にメニューに組み込むことで、葉酸強化メニューが出来上がります。

例えば、葉酸が豊富に含まれている鶏レバーの焼き鳥や、枝豆、モロヘイヤを食べたり、ご飯には焼き海苔を必ず付けたりするようにして、抹茶や日本茶を飲むようにすれば、効率よく葉酸を摂取することができます。

しかし、1日に必要な葉酸を全て食材から補うことは計算や食材のバランスなどを考える上で簡単ではありません。1日に必要な葉酸は0.4mgなので、いつもより少し多めに葉酸を意識すればいいものの、毎日食材の量や葉酸の含有量を計算する手間が大変になります。

サプリメントの活用のメリット

サプリメントの活用のメリット

カロリーオーバーを気にしない

葉酸は妊婦にとって欠かすことのできない栄養素のひとつです。しかし毎日たくさんの葉酸を摂取するために、食事量を増やしてしまうと、カロリーオーバーや体重の増加に繋がるため、妊婦の身体にも胎児にも負担が掛かりやすくなってしまいます。

そんなときは、効率よく葉酸を摂取できるサプリメントを活用してみましょう。サプリメントなら、手軽に葉酸を摂取することができますし、カロリーオーバーになる心配もありません。

計算するのが大変

毎日食材から必要な葉酸を計算するよりも、サプリメントで気軽に摂取したほうが簡単でストレスもたまりません。葉酸のサプリメントなら、1粒に含まれている葉酸の量を把握しやすいため、気軽に葉酸摂取することができます。なかなか自炊ができないという方や、つわりがひどくて食べ物が受け付けなくなってしまった方などは、サプリメントで葉酸を補給するようにしましょう。

最近は、妊婦が積極的に葉酸を取るべきだという認識が広まってきたことから、さまざまなメーカーが葉酸のサプリメントを出すようになりました。価格や品質など納得できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。

まとめ

サプリユーザー

葉酸についての情報と、葉酸をいつからいつまで摂取するべきか、その期間についてご紹介しました。

葉酸は妊活中から積極的に摂取していく必要があり、特に妊娠の兆候から妊娠3~4ヶ月の妊娠初期は特に葉酸が必要です。出産後も母乳のために葉酸摂取に努めましょう。また、男性の精子の染色体異常を防ぐ効果もありますので、男女問わず妊活中なら葉酸摂取に努めるべきです。

サプリメントを活用したり献立を意識したりすることで、積極的に葉酸を取り入れていきましょう。葉酸を毎日摂ることで、健やかな赤ちゃんを育み、出産で赤ちゃんと出会うその日を楽しみに待ちましょう。