妊娠後期の体重は特に注意!理由、リスク、改善方法

妊娠中は体重の管理が徹底するよう医師からアドバイスを受けます。これは、急激に体重が増えてしまうと、さまざまなリスクが発生してしまうからです。

妊娠初期の頃はつわりもあって、体重がそれほど増えない方も多いのですが、安定期に入り食欲全開になってどんどん体重が増えていく妊婦の方も多いようです。

また、それまできちんと体重管理をしていたのに、妊娠後期に入ったとたん気が緩み急に体重が増えてしまう方もいらっしゃいます。どの時期においても体重管理は大切ですが、妊娠後期・臨月の体重は特に重要ですので、具体的にご紹介いたします。

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妊娠後期の体重増加のリスク

妊娠後期の体重増加のリスク

妊婦にとって、体重管理は大切なものですが、特に重要となるのが妊娠後期の体重の増加です。この時期に体重が増加してしまうと、ひとつも良いことは起きないと考えましょう。

リスクだけがついてきてしまいますので、最も体重管理にシビアになったほうが良い時期とも言えます。妊娠後期に体重が増加してしまうと、妊娠中毒症を招いたり、出産にリスクが生じたりしてしまう可能性があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)について

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群

妊娠後期に体重が増加すると、妊娠中毒症を招くおそれがあります。これは、急激な体重の変化に身体がついていけず、あちこちにむくみが出てしまったり、血圧が高くなったり、尿タンパクが出てしまいます。

この妊娠中毒症は、妊娠8ヶ月以降の妊婦が発症する確率が高く、妊婦全体の1割ほどが発症するとされています。

以前は、妊娠中毒症は後つわりと言われていたのですが、近年ではつわりとは別物であることが判明してきたのです。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)が引き起こすこと

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)が引き起こすこと

妊娠後期に体重が増加し、妊娠中毒症を引き起こしてしまうと、どのような影響が出てしまうのでしょうか。妊娠中毒症が悪化すると、出産後も高血圧や尿タンパクが続くようになってしまいます。

また、むくみがひどく歩けないほどひどい状態になることもあり、入院して処置が必要になるケースもあります。また、妊娠中毒症が進行すると、出産による命の危険性が高まるため、帝王切開を余儀なくされてしまうのです。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)が起きる原因

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)が起きる原因

妊娠後期に体重が一気に増加すると、妊娠中毒症が引き起こされやすいと言われています。しかし、体重の増減に関係なく、症状が現れる場合もあるので、注意が必要です。

極端に身体が痩せてしまっている方や、大きなストレスを抱えてしまっている方、腎臓病や高血圧、糖尿病を持病としている方、35歳以上の年齢である方、また15歳以下の年齢である方、過去に妊娠中毒症を起こした経験のある方、多胎妊娠である方が妊娠中毒症を引き起こします。

赤ちゃんの部屋が圧迫される?

赤ちゃんの部屋が圧迫される?

妊娠後期に体重が増えることのリスクは、妊娠中毒症以外にもあります。体重が増えると、脂肪もどんどん増えてしまうため、赤ちゃんのいる部屋が圧迫され、狭くなってしまうのです。

また、お母さんが栄養過多になると赤ちゃんも栄養過多になるため、大きく成長しすぎてしまう可能性があるのです。部屋が狭いのに赤ちゃんは大きく成長しようとするため、窮屈な状態になってしまいます。

また、赤ちゃんは身体だけは大きくなるものの、内蔵の成長は遅れてしまうため、出産後に身体が弱い状態が長く続くことが考えられるでしょう。

骨盤が更に歪んで悪影響が出る

骨盤、赤ちゃん

妊娠中はどんどん大きくなる子宮を骨盤が支えるので、子宮の大きさに合わせて骨盤も広がってゆきます。産後骨盤ケアをしないままでいると、今は問題なくとも後々骨盤のゆがみによる股関節痛や坐骨神経痛・頭痛・肩こりなど全身の不調の原因になってしまうのです。

体重がどんどん増えればその分骨盤への負担も大きくなるので歪みが酷くなり、今は問題なくとも何十年か後に歩行や日常生活に支障をきたす可能性もあります。

特に産後すぐガードルやベルトで下腹部を締めるのは、骨盤を正しい位置に戻して開いてしまった隙間に脂肪がたまらないようにする為で、これを怠るといくらダイエットをしても中年体型へと直結してしまいます。

帝王切開のリスク

帝王切開のリスク

妊娠後期に体重が増加することで、妊娠中毒症を招いたり、赤ちゃんが大きく成長しすぎたりするリスクがあります。

どちらの場合も、自然分娩ができず、帝王切開のリスクが出てくるので注意しましょう。帝王切開だとお腹にメスを入れて赤ちゃんを取り出すため、傷をお腹に残すことになります。

また、自然分娩でないことから、出産したという実感を得られないお母さんも多く、うまく母乳が出ないケースもあるようです。出産のスタイルとしては、できるだけ自然分娩が理想ですから、妊娠後期に体重を増加させないよう注意しましょう。

動きにくい身体の不具合

動きにくい身体の不具合

妊娠後期に体重が増加すると、単純に身体が動きにくくなります。もともと妊娠後期にはお腹が大きくなっていますから、それなりに動きづらさはあるのですが、そこにさらに体重が加わるため、ひとつの動作がより大変になるのです。

立ち上がったり、座ったりするのはもちろん、靴を履いたり階段を上ることも辛くなるでしょう。妊娠後期は身体を動かし、出産に向けて体力を養わなければならない時期です。

だからこそ、この時期に体重が増加すると、筋肉は衰え続けて出産が長引く恐れもあるので注意が必要です。

産後の体型戻しが難しい

産後の体型戻しが難しい

一度でもダイエットをした経験のある方ならご存知ですが、2・3kgの減量トなら比較的簡単に出来ても5kg以上となるとかなり努力する必要があります。

出産時に、胎児と付属物・血液や乳房など妊娠中に自然に増える分は約8kgと言われているので、それ以上の体重増加は全てお母さんの脂肪です。

産後は脂肪が流動的なので頑張り次第で通常のダイエットよりは早く体型を戻す事が出来ますが、それでも妊娠中に付いた脂肪が少ない方が身体に負担がかからず短期間で減らせますよね。

標準体重の妊婦の体重増加は10kg前後なので、2kg程度の脂肪なら早く減らして体型を妊娠前に戻せますが、それ以上の増加では産後のダイエットも難しく、減らなかった分はそのまま身体に付いてしまうのです。

妊娠後期に体重が増える理由

妊娠後期に体重が増える理由

妊娠後期になったとたん、急に体重が増えてしまう妊婦がたくさんいます。これは、さまざまな原因が隠されているからです。

まず、妊娠を機に仕事を辞めたという方は注意しましょう。規則正しい生活をしていたはずが、専業主婦になったとたん自堕落な生活を送ってしまうことがあるからです。

つわりを理由に家事をおろそかにしすぎたり、子供に栄養と言い訳して食べ過ぎたり、身重になったからと身体を動かさないようでは、体重はどんどん増加してしまいます。

また、それまで仕事を続けてきた人も、妊娠後期は大事をとって産休を取るケースも多いようです。急に時間を持て余すことから、ついつい食べ物に手が伸び、体重が増加してしまうのです。

妊娠後期の気持ちの油断

妊娠後期の気持ちの油断

妊娠後期に入ると、気持ちが油断して一気に体重が増えてしまう方もいらっしゃいます。妊娠初期の頃はつわりに戸惑い、身体の変化に戸惑い、不安なことも多買ったでしょうが、安定期に入るとつわりも解消され、お腹もまだ大きくないことから動き回ることも苦痛ではありません。

しかし、妊娠後期に入るとつわりは解消されているのに、身重になって身体を動かす機会が減るため、どんどん体重が増加してしまいます。

また、まもなく出産間近という気持ちが油断を産み、つい食べ過ぎてしまうのです。また、出産への不安からストレスで食べてしまう方も多いので、注意しましょう。

妊娠後期の体重改善方法

妊娠後期はとにかく動く!

妊娠後期はとにかく動く!

妊娠後期の体重増加を防ぐには、とにかく動くことが大切です。だからといって、ジョギングのような激しい運動は必要ありません。

身近な運動として、ひとつひとつの家事を丁寧に行うことが良いでしょう。玄関を掃いたり、掃除機をかけたり、窓ガラスを拭いたりすることでカロリーを消費することができます。

また、1日に1度はウォーキングすることも大切です。20分程度で良いので、近所を散策がてら歩いてみましょう。

歩くことでカロリーを消費することができますし、下半身の筋肉を動かすことで、むくみを解消しやすくなります。また、出産に向けての体力作りにも役立ちますので、できるだけ実践するようにしましょう。

カロリー量変えずに食事内容を見直す

カロリー量変えずに食事内容を見直す

妊娠後期の1日摂取カロリー量は、通常の摂取カロリー量に500kcalを加えたものです。日本ではまだまだ妊娠中は多く食べても良いという考えがある為カロリーオーバーになりがちなのですが、増やしてよいカロリー量は驚く事にたったご飯2杯分なのです。

妊娠後期に入ると食欲が増して手軽につまめるお菓子などを食べてしまいがちですが、なるべくならこの増えたカロリーはタンパク質・ビタミン・ミネラルなど、胎児の成長に必要な栄養成分で補いたいものです。

例えばご飯2杯分なら血糖値が上がりやすい為脂肪が付きやすいのですが、鶏肉なら200g・イワシ3匹分・牛乳グラス3杯分など同じカロリーでもタンパク質中心なら、血糖値も上がりにくく腹持ちもします。

外食は控えましょう

妊娠後期になると、お腹が大きくなってご飯の準備も捗らないかもしれませんが、なるべく外食を抑えるようにしましょう。得にファミレスなどの料理は大抵濃い目の味付けになっていて、気をつけないと妊娠していなくても塩分の摂り過ぎになってしまう事が間々あるからなんです。

例えば外食のハンバーグの塩分量は3~4g以上ですが、手作りなら工夫して3g以下に抑える事も可能ですね。特にむくみの酷い方や高血圧を指摘されている方は、なるべく手作りしたいもの。また、外食でセットを頼むとご飯やパンの量が多く、糖質過多になりやすい点も注意しなければなりません。

体重が増える目安

体重が増える目安

妊娠後期に体重が増えるといっても、赤ちゃんの成長もありますから、ある程度増えていきます。では、どの程度なら大丈夫なのでしょうか。簡単な方法として、BMIを見てみましょう。

BMIが18未満の方は10~12kg、BMIが18~24の方は7~10kg、BMIが25以上の方は5~7kgが体重増加の目安です。妊娠初期~妊娠後期にかけてのトータルの体重増加分ですので、目安にしてください。

体重が増えないのも問題

体重が増えすぎるのもダメですが増えないのも問題です。妊娠すると病院からは体重管理の徹底を指示されますが、体重増加を恐れるあまりに食事量を極端に少なくしたりダイエットをしてしまう妊婦も少なくありません。

BMI値が18.5以下の痩せ型の妊娠中の体重増加は9~12kg、BMI値が標準の場合でも7~12kgで元々肥満体型・高血圧・糖尿病でなければ少々オーバーしても問題ないので、せめて胎児と付属物・妊娠中に増えた水分の合計8kg程度は増やすべきです。

厳しすぎる体重管理は、出生時体重が2500g未満の低体重児を出産する原因となり、低体重時は将来大きくなってから生活習慣病や妊娠糖尿病のリスクが非常に高くなります。

ここまでのまとめ

妊娠後期・臨月と体重管理についてご紹介しました。あと少しだからと油断しがちな時期ですが、重要な時期でもありますので、体重管理は引き続き徹底してきましょう。

きちんと管理しておけば、出産もスムーズに行うことができ、元気な赤ちゃんに出会うことができますので、それを目標にがんばりましょう!

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