妊娠中に旦那の態度にイライラしたという経験はないでしょうか。男性は妊娠のことがわからないため、すれ違う夫婦が多いようです。
中には、擦れ違いが深刻化し、旦那が浮気してしまうという大事件に発展しまうケースもあります。妊娠中は旦那さまとどう接すべきかについてご紹介していきましょう。
男性は言わなければ妊娠を理解できない
妊娠中のつわりや体調不良は、女性にしかわからないものです。「言わなくても見ればわかる」というのは大きな間違いです。どんなに優しい旦那さんでも、言葉にして、伝えなければ相手は理解できないことを覚えておきましょう。
特に、妊娠中のさまざまな体調の変化は妊娠経験がない男性にとっては未知の世界です。何にどんな不具合があるのか、いまどのような状況なのか、面倒でもきちんと伝えるようにしましょう。
旦那さまにつわりのひどさを説明、理解
妊娠中、旦那にイライラしてしまうこととして、最も多いのが「つわりを理解してくれない」ことです。つわりは妊婦によってひどい場合もあれば、軽い場合もあります。たまたま、職場の同僚の奥さんがつわりが軽いと話を聞いていたことから、つわりの程度を誤解し、まるで妻がオーバーに言っているように聞こえてしまうのです。
つわりの強弱には個人差があるということ、そしてどんな症状が出るのかを具体的に説明してあげましょう。
つわりは種類があることを理解してもらう
妊娠中に最も辛いのは、つわりがひどくて思うように行動できないということです。しかし、旦那にとっては吐き気だけしかつわりと認識していません。実際に妊婦の方も「つわり=吐き気」だけと思っている方も多いのではないでしょうか。
実際につわりにはたくさんの種類があります。吐き気以外の症状が出ることもありますので、きちんと把握し、旦那に伝えられるようにしましょう。
さまざまなつわりの種類
つわりには、さまざまな種類があります。食べたものを吐いてしまうベーシックなつわりもあれば、少しでも空腹感を感じたら食べずにはいられない「食べつわり」。とにかくいろんなニオイがダメになってしまう「ニオイつわり」。どれだけ寝ても満たされない「眠りつわり」。その他にも身体のほてり、めまい、味覚の変化、イライラなどが挙げられます。
ひとつの症状だけ出る方もいらっしゃいますし、複数出る方もいます。夫にはつわりの種類が豊富にあることを伝えておきましょう。
旦那にイライラしてしまう理由
妊娠中は、自分の体調をコントロールできないことから、つい旦那にあたってしまいがちです。しかし、旦那そのものにイライラしてしまうことも多いのではないでしょうか。つわりなど体調不良をきちんと伝えることについてはご紹介していますが、きちんとサポートしてくれているのに、どうしても旦那にイライラしてしまうことがあります。
女性ホルモンの影響から、気持ちが不安定になりやすく、旦那に限らず全ての出来事にイライラすることもあるでしょう。また、ニオイつわりの中で旦那のニオイがダメになるというケースがあります。
赤ちゃんを守ろうとすることから、本能として「オス」を遠ざけようとするのです。その結果、旦那とのスキンシップがダメになったり、近づかれることに不快感がでたりするのです。
旦那さまも接し方に困っている
妊娠した途端の身体の変化は、自分ではコントロールしようがないものです。自分でもびっくりするくらい感情が不安定になった、と感じる方も多いでしょう。しかしびっくりしているのは旦那も同じです。
男性は妊娠についての知識がほとんどないので、妻のあまりの急激な変化にどのように接したらよいか戸惑ってしまうのです。良かれと思ってした事が反対に怒らせたり泣かせてしまったりすれば、旦那は途方にくれてしまうでしょう。
妊娠中はこんな自分の状態をサポートしてほしいと思ってしまいますが、どれが正解か分からないのですから、困るのは当たり前です。希望を主張する前に、よく話し合うのが大事です。
妊娠中の旦那さまとの接し方
して欲しくない事はきちんと言う
妊娠中は、旦那のちょっとした事が非常にイラつく原因になったりします。例えば飲み会で遅くなったり電話に出なかったり、タバコの匂いをスーツにつけて帰ってきたりつわりで食べられない物をお土産にしたり。
妻が妊娠しても、家の外での旦那の生活は普段と変わらないので、妻の態度を見れば今までは何も言わなかったのに何で急に怒られるのかと、旦那も不機嫌になり嫌な雰囲気になってしまいますね。自分も相手もイライラしないためには、前もってして欲しくない事は告げておくべきです。
それらの中には旦那が避けられないケースもあるかもしれませんが、前もって知っておけば2人で話し合って譲歩やすり合わせが可能になります。イライラを重ねてストレスになるくらいなら、はっきり告げた方が双方にとってもプラスです。
妊娠の本やネットを一緒に読む
妊娠中は、旦那の臭いがダメになったり、御飯が作れなくなったりと、さまざまな変化が生じます。口で説明することも大切ですが、知識が曖昧になったり、説明が不十分になったりすることも多いので、妊娠に関する本を一緒に読むようにしましょう。
雑誌やネットでも構いませんので、つわりや体調不良などについて書かれているページを開き、こんな症状が自分に起きていると説明しましょう。そうすれば、旦那が忘れてしまった時には、本を開いてもう一度再認識させることができます。また、旦那にとっても自分から知識を確認するためのツールがあるのは心強いでしょう。
産婦人科に一緒に行く
妊娠中は、できる限り旦那と一緒に妊婦健診を受けることをオススメします。お医者さんの見解を直に効くことができますし、エコーで赤ちゃんが成長している様子を一緒に確認することができるからです。
妊娠中、女性の身体はどんどん変化していきますが、男性は何も変化が起こりません。人によっては、妻がどんどん母親になっていく姿に焦りを感じることもあるようです。だからこそ、一緒に産婦人科を受診することで、赤ちゃんの成長過程を共有することができるため、少しずつ父親の感覚が芽生えてくるのでしょう。
パパママ教室に参加
定期健診に行っても、パパママ教室は馴染みのない方が多いです。体調が悪かったりお腹が大きくなって動きにくい時期では参加も難しいのですが、このパパママ教室は赤ちゃんの扱いや出産の流れを学ぶだけでなく、パパ・ママのお友達つくりも目的の一つです。
初めての出産ならば夫婦共に分からない事ばかりですが、同じような環境の夫婦と知り合う事で悩みや話題を共有できるので、そんな友達の中から新しいお互いの接し方を学べるかもしれません。
また、いつもは忙しい助産婦や保健婦とゆっくり話せるチャンスでもあるので、気になる点は夫婦で尋ねてみてはいかがでしょうか。
旦那サービスデーを作る
妊娠中は、ともかく自分の体調に目が行きがちです。赤ちゃんのことばかりが気になって、旦那を放置していると、旦那が拗ねてしまいます。夫婦関係を良好に保つためにも、週に1度は旦那サービスデーを作るようにしましょう。
例えば、少し手の込んだ料理を作ってみると喜びます。ビーフシチューや半バークなど、旦那の好物を作ってあげましょう。また、旦那が好きな映画を借りてきて一緒に見るのも良いですし、外へ出かけて一緒に服を選んであげるのも良いでしょう。何でも良いので、とにかく「旦那が中心」と感じる瞬間を作ってあげることが、夫婦円満に過ごす秘訣と言えます。
おいしいご飯を定期的に作るように
妊娠中は、つわりなどで思うように料理が作れない時期があります。また、つわりが治まっても今度はお腹が大きくなるので、思うように動けなくなることが増えてくるでしょう。そうなるとどうしても、簡単な料理が多くなってしまいます。旦那サービスデーでもご紹介しましたが、少し手の込んだ料理は定期的に作るようにしましょう。
なぜなら旦那の浮気防止に役立つからです。よく「男を掴むなら、胃袋を掴め」と言いますが、美味しいご飯を作ってくれる人のもとから、男性は離れることができません。たとえ一瞬気持ちが浮ついたとしても、すぐに戻ってくることができるでしょう。
名前を一緒に考えよう
妊娠中は、旦那とのコミュニケーションが薄れがちになります。だからこそ、一緒にお腹にいるときの名前を考えてみてはいかがでしょうか。お腹にいるときの名前と、生まれてからの名前が違っても良いので、呼びやすい名前にしておきます。ニックネームのような感覚でつけてみると良いでしょう。
旦那にお腹にいるときの名前を付けてもらうことで、呼ぶたびに愛着を感じさせることができます。また、臨月に近づいてきたら、産まれた時の子供の名前についても考えてみると良いでしょう。
インスピレーション、字画、名前の響き、意味、などいろんな角度から名前を想像していくと楽しくなってきます。また、生まれてくる子供の未来についても想像しやすくなるので、旦那も浮ついてフラフラしている気分ではなくなってくることでしょう。
妻である事を忘れてはダメ
お腹が大きくなってきて一日中パジャマを着ていたり、億劫だからと自分のケアを怠ってしまうと、旦那は早々に自分の妻ではなくお母さんのようだと思ってしまいます。結婚してあまり経っていないのに、妻と思われなくなってしまうのは寂しいです。
赤ちゃんの事を優先するのは良いのですが、たまにはだぶだぶの服ばかりではなく妊娠中だからこそ出来るファッションを試したり、急に人が訪ねてきても慌てないですむようなメイクや髪型・部屋の掃除を完璧にするなど、旦那が家に帰るのが待ちきれないと思わせるのが、これからも仲良い夫婦でいるためにはとても大事です。
ここまでのまとめ
妊娠中に旦那にどう接するか、また浮気を防止するためにはどのようにすればよいのかについて、ご紹介しました。妊娠中は、赤ちゃんや体調の変化からそちらの方へと意識が強まりやすくなります。自分自身が不安になりやすいですが、夫も同じように不安になっていることを覚えておきましょう。
初めての妊娠は、妊婦にとっても旦那にとっても一緒のことなのです。また、母親になる責任感においても、同様のことが言えるでしょう。不安や寂しさは、夫婦一緒に分かち合うことが大切です。自分だけがと思い込まず、きちんと話し合うことが、妊娠中のさまざまな出来事を乗り越えていく術になることでしょう。