初産・初産婦の妊娠、出産で知っておきたいこと

初産婦にとっては、妊娠・出産に関することすべてが初体験。待望の赤ちゃんを授かり、心は嬉しい気持ちでいっぱいでも、つわりや陣痛、そして分娩のことを考えると不安感や疑問点をいろいろと感じてしまいます。

初産婦さんがとくに不安を感じるのが、陣痛や分娩の痛み。その他にも破水や病院に行くタイミング、分娩方法や後分娩など、疑問なことや不安を感じるポイントは数多くあり、これが原因でストレスを感じる妊婦さんも少なくありません。

初産婦さんの妊娠・出産に関して知っておかなければならない知識をまとめてみました。初産婦さんと経産婦さんの違いや、初産婦さんが注意すべき点など、妊娠初期から分娩後まで、初産婦さんにとって必須の知識をすべて盛り込んでみました!初産の際に気をつけたいポイントをしっかりと把握し、初めてのマタニティライフを上手に乗り切りましょう!

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初産婦・経産婦とは?

初産婦・経産婦とは?

初産婦とは読んで字のごとく、初めて出産を経験する妊婦さんを指します。初産婦に対応する言葉が経産婦で、経産婦とは二回目以降の出産を経験する妊婦さんを指します。

産婦とは分娩を体験する女性のことで、妊娠・出産の両方を表現したい場合には、妊産婦という言葉が用いられます。産婦とは厳密に言うと分娩を経験した方ということになりますが、妊娠22週以降の早産を経験した場合も分娩経験があったとして数えられます。

読み方は初産婦(しょさんぷ、しょざんぷ、ういざんぷ、はつざんぷ)4つの読み方がありどれも間違いではないようです。

近年では初産だけの場合は(しょざん、ういざん)と読み、婦がつくと初産婦(しょさんぷ)と読むことのが多いようです。年配の方は初産婦(ういざんぷ)と読むようです。

高年初産婦とは?

高年初産婦とは?

初産婦のうち35歳以上の場合は高年初産と呼ばれています。高齢出産とは35歳以上の女性の出産を指しますが、35歳以上でさらにこれが初めての分娩の場合、高年初産と呼ばれます。

35歳以上ではじめて分娩を経験する場合は、35歳以上の経産婦さんよりもリスクが大きくなるおそれがあり、妊娠初期からとくに注意を払う必要があります。

経産婦の定義と特徴とは?

経産婦の定義と特徴とは?

初産婦に対して二度目以降の分娩を行う方を経産婦と呼びます。一般的に妊娠・出産は初産婦よりも経産婦のほうがいろいろな点で楽といわれています。これはとくに分娩に関して顕著な特徴になります。

経産婦さんは一度分娩を経験していますので、子宮口が柔らかく開きやすく、このため陣痛が始まってから分娩が始まるまでの時間が初産婦さんよりも短くなる傾向にあります。

もちろんこれはあくまでも傾向ですが、一度目の妊娠・分娩の際に経験した貴重な体験から、二回目以降の妊娠・出産に対して、精神的な余裕をもって当たることが出来ます。

初産婦と経産婦の違いとは?初産婦の特徴は

一度妊娠・出産を経験した経産婦さんと、これが初めての妊娠である初産婦さん。一度目の妊娠でも、二回目以降の妊娠でも異なる点はないような気がしますが、実際には初産婦さんと経産婦さんではいろいろな点が異なります。初産婦と経産婦の違いについて詳しくみていきましょう。

妊娠・出産の実体験の有無

妊娠・出産の実体験の有無

初産婦と経産婦の唯一の違いは出産経験の有無。初産婦さんにとっては、妊娠初期から分娩、そして授乳などの育児に関わることすべてが未体験。妊娠初期のつわりや体調管理に始まり、おしるし、陣痛、破水、分娩のことなど、不安や疑問がたくさん生じてしまいます。

疑問点や不安なことを解消すべく、初産婦さん自身も妊娠・出産に関するいろいろな情報を得ようと努力しますが、やはり実体験がないため、不安や疑問点を完全に解消することは難しいと言えるでしょう。

初産婦さんに不安は付きもの?

初産婦さんに不安は付きもの?

その点経産婦さんの場合、第一子の妊娠・出産での経験がありますので、妊娠中に注意すべき点について十分に把握しており、前回の妊娠・出産の経験から学んだ知識を応用することが出来ます。

出産経験がない初産婦に不安が付きものといわれるのはこのため。とくに陣痛や分娩の痛み、流産や早産の兆候、陣痛の間隔と病院に行くタイミングなどは、初産婦にとっては難関。妊婦さん自身の判断力や正しい知識が要される事柄に対して、不安になったり、神経質になってしまう妊婦さんが大勢います。

つわりの違いは?

妊娠初期のつわりは妊婦さんにとって非常に辛い時期。出産を経験したママの口コミでも、経産婦よりも初産婦のほうがつわりがひどいという話があります。この口コミは本当でしょうか?

[噂]経産婦のほうが初産婦よりも楽?

[噂]経産婦のほうが初産婦よりも楽?

経産婦よりも初産婦のほうがつわりが激しいという話がありますが、これはあくまでもうわさ。実際に医学的な根拠があるわけではありません。

経産婦さんのほうがつわりが楽といわれているのは、前回の妊娠ですでにつわりを経験しているため、心の準備が出来ているせいかも知れません。

つわりというものが実際にどんなものか、そしてつわりを和らげるにはどうしたらいいのか?など、つわりに対する対処法を心得ているために、つわりの症状に対して上手に対応できるせいでしょう。

つわりの症状や度合い

つわりの症状や度合い

つわりに関しては個人差が大きく、一人目よりも二人目のほうが軽かったという人もいれば、反対に二人目のほうが辛かったという方もいます。

またつわりの症状に関しても違いがあり、吐き気や嘔吐以外にも眠気や胸焼け、よだれが多く出る、においが我慢できないなど、一人一人の妊婦さんによってつわりの症状は異なります。同じ方でも人目の妊娠と二人目の妊娠では、つわりの症状と度合いに違いが出ることもあります。

たとえば一人目の妊娠の際には吐きつわりだったのに、二人目のときは眠気がひどかった、というパターンも見受けられます。

初産婦のつわりはひどい、経産のつわりは軽い、と一般化することは出来ないと覚えておきましょう。初産婦の方は妊娠初期から体調管理を厳重に行い、どんなつわりの症状が出るかによって臨機対応に対処できるようにしておくことが大切です。

初産婦は胎動に気づきにくい?

初産婦は胎動に気づきにくい?

初産婦は赤ちゃんの胎動に気づきにくいといわれていますが、これはつわり同様、初めての妊娠のため、胎動がどんな感じなのかを把握するまでに時間がかかるためと考えられます。

赤ちゃんの胎動は静かに横になり注意深くカウントすることが大切。赤ちゃんの胎動があっても、慣れないうちはこれがもしかして胎動?と、はっきり自覚できないことが多いようです。

胎動はおなかの赤ちゃんの様子を伺い知る重要なサイン。経産婦の場合には、前回の妊娠の経験から、自然に赤ちゃんの胎動を感じ取れ、それと分かる方が多くなります。

初産婦さんの場合は、胎動カウントの正しいやり方をきちんと学んでおくようにしましょう。

初産婦の分娩は出産予定日よりも遅れる?

過産期・過期産正産期・正期産・臨月

初産婦は出産予定日を超過しても、出産の兆候があらわれずに、出産予定日を超過しやすいという話があります。このように言われる原因は、初産婦さんは子宮口が堅く、経産婦さんに比べると子宮口が開くまでに時間がかかることにあるかと思われますが、医学的な根拠や統計があるわけではありません。

実際には初産婦さんでも出産予定日前に出産を迎える方もいますので、初産だからといって一概に出産予定日を超過しやすいとは言い切れません。

出産予定日はあくまでも予定。算出された出産予定日はあくまでも目安で、実際には出産予定日の前後一週間に出産を迎える方が多く、これは初産でも経産婦でも変りません。初産だからといってことさら不安に思う必要はまったくありません。

ただし出産予定日を2週間以上超過してからの出産は、過期産と呼ばれ、母体やおなかの赤ちゃんへのリスクが高まりますので注意が必要です。

初産の方にとって、出産予定日を過ぎても出産の兆候がなかなかあらわれないと不安が高まりますので、出産予定日を過ぎたら、分娩を行う病院と密な連絡を取り、どんな場合でも医師の指示に従うようにしましょう。

初産婦は分娩時間が長いのか?

初産婦は分娩時間が長いのか?

初産婦の場合、分娩に要される時間が経産婦に比べると長くなる傾向にあります。経産婦さんの場合、一度出産を経験していますので、子宮口付近の筋肉が柔らかく、子宮口が開きやすいため、赤ちゃんが産道を通りやすくなっています。

これにより、経産婦さんは初産婦さんよりも短い時間で出産が終わる可能性が高くなります。これはもちろん一般的な傾向で、初産婦でも分娩時間が短く済む場合もあれば、経産婦の方で会っても、肥満体型で産道が狭く難産になる場合もあります。

初産婦と経産婦の分娩時間

初産婦と経産婦の分娩時間

一般的に言って、初産婦さんの分娩時間は約11時間から15時間程度、経産婦さんの場合は約6時間から8時間ほどとされています。つまり初産婦さんの分娩は、経産婦さんの約2倍程度時間がかかるということになりますが、これもあくまでも標準的な平均数値ですので、必ずしもこのとおりになると限りません。

初産婦でも比較的早く分娩が終了する場合もあれば、30時間以上を越える遷延分娩になることもあります。遷延分娩の定義は初産婦と経産婦で異なり、初産婦の場合は30時間以上、経産婦の場合は15時間以上を超過するものを指します。

陣痛時の病院に行くタイミングの違い

陣痛時の病院に行くタイミングの違い

上に挙げたように、初産婦の場合、陣痛が起こってから子宮口が全開するまでかなり長い時間がかかる傾向にあります。陣痛が始まったら、陣痛の痛みと痛みの間の間隔を測りますが、初産婦さんの場合はこの間隔が10分間隔になったら病院に向かうようにします。

これは他にとくに問題が生じていない場合で、陣痛の間隔が長いにも関わらず、破水した場合、痛みが激しく耐えられない場合、他に異常が見られる場合には、病院に連絡し、医師の指示に従うようにしてください。経産婦の場合には、陣痛の間隔が15分になったときが病院に向かうタイミングになります。

後産期陣痛について

後陣痛とは分娩終了後に子宮がもとの大きさに収縮しようとする際に起こる痛みを指します。そもそも分娩は三期に分けられています。分娩第一期とは陣痛の間隔が10分置きになってから、子宮口が全開するまでの間を指します。

分娩全体のうち、ほとんどを占めるのがこの分娩第一期になります。分娩第二期とは子宮口が全開してから、赤ちゃんが産道をとおって出てくるまで、最後の分娩第三期は後産期とも呼ばれ、胎盤が排出されるまでの間を指します。

胎盤は子宮が収縮することにより体外に排出されますが、この際いったん収まっていた陣痛が再び起こります。初産婦は経産婦に比べると子宮の収縮が弱いため、あまり痛みを感じない傾向にあります。

母乳の出方の違いは

母乳の出方の違いは

初産の場合、母乳の出方が悪いことがあります。これは必ずしもすべての初産婦さんに当てはまるわけではありません。

母乳の出方に関しては、体質的なことや体調の良し悪し、摂取している栄養の問題などが絡み合っていますので、いちがいに初産婦だからといって母乳の出が悪いということはありません。

良質の母乳をたっぷり出すには、母乳の出を良くするマッサージやおっぱいケアを行うことが大切。出産後か全母乳での育児を考えている方は、妊娠中から母親教室に積極的に参加し、母乳の出を良くするためのマッサージや乳首のお手入れなどについての知識を得ておくようにしましょう。

初産の場合の注意事項

初産の場合の注意事項

初産でも二回目以降の妊娠でも、妊娠・出産のプロセスは基本的に同じ。妊娠したと分かった瞬間から、分娩が終了するまで、自分の体とおなかの赤ちゃんの両方の安全と健康に十二分に留意することが必要です。

経産婦さんの場合には、前回の経験に基づいた経験値があるため、初産婦さんに比べると精神的な負担は少ないといえるでしょう。

反対に初産婦さんにとっては、妊娠・出産のすべてが初体験。経験の無さを補うには、妊娠・出産に関して知っておくべき正しい知識を身につけ、食事の内容や生活態度など、毎日の生活の中で注意すべきポイントを厳守して過ごすことが重要課題になります。

妊娠中は何よりもまず、自分の体とおなかの赤ちゃんの安全を優先して生活するようにしましょう。

病院選びも不安解消のポイント

病院選びも不安解消のポイント

初産には不安が付きものですが、ただ不安に感じているだけでは何も解決しません。自分が何について不安を感じているのかをはっきりさせ、その点について必要な情報を入手するようにしましょう。

初産婦さんにとって病院選びは重要なポイント。信頼できる医師、最新の医療設備、通院のしやすさなどに加え、自分の希望する分娩方法が取れるかどうか、評判はよいかどうかなどの点にも注意して選ぶようにしましょう。

まとめ

妊娠・出産は女性にとって生涯記憶に残る貴重な体験。少子化が進む中、一人の女性が生涯に産む子供の数も減少する一方。また高齢出産の件数の増加も少子化に拍車をかけています。

妊娠・出産の体験の貴重さは、出産の回数に左右されるものではありませんが、子供の数の多かった時代に比べると、妊娠・出産に対する思い入れが強くなっていることは否定できません。少子化と高齢出産の増加を背景に、妊娠・出産は人生の一大イベントとして位置づけられるほど。女性にとってはかけがえのない貴重な体験です。

あとで後悔しない妊娠・出産にするためにも、初産の際に注意したいポイントについてあらかじめ正しい知識を得ておくようにしましょう。

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