流産させる方法とは?望まない妊娠、やむを得ない事情方限定知識

望まない妊娠や、やむを得ない事情を抱えている場合、赤ちゃんを手放さなければならないという人もいらっしゃるでしょう。お腹に宿った命と別れるのは、どんな人でも苦しく悲しいものです。

ただそのような選択をしなければならないからこそ、流産する方法についてきちんと学んでおきましょう。知識を得ることで、不安は少しずつ和らいでくるはずです。ひとつひとつ詳しくご紹介していきます。

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流産とは

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流産とひとくちに言っても、種類はさまざまです。初期流産(稽留流産、進行流産)、切迫流産、といった言葉は妊娠の資料やウェブサイトで良く見かけることでしょう。ただ、これらは「自然流産」と呼ばれるものです。

初期流産(稽留流産、進行流産)は、妊娠初期に起こる流産のことで、赤ちゃんの染色体異常が原因となっています。不完全な状態の卵子と精子が結びついたことから、発育が途中で止まり、死亡してしまうのです。

初期流産(稽留流産、進行流産)は前触れなく起こることもあれば、腹痛や不正出血などを伴う場合もあります。

ムリで起こる流産(切迫流産)

ムリで起こる流産

一方、切迫流産とは、流産する一歩手前の状態のことを言います。妊娠していながらもハードな仕事を続けていたり、過度のストレスを受けたりすることで引き起こされるものです。腹痛や不正出血などが伴うことが多く、医師からは絶対安静が指示されます。

これを無視してそのまま仕事を続けてしまうと、本当に流産してしまう可能性が高くなるのです。

昔の中絶方法とは

江戸時代 イメージ

今のように避妊が一般的ではなかった昔は、どのように中絶をしていたのでしょうか。明治・大正時代は富国強兵をスローガンに、出産を奨励し中絶を禁止する法律を出していましたが、それ以前の江戸時代には遊郭などで中絶が一般的に行われていました。

堕胎専門医に診せる、流産の作用があるチョウセンアサガオの実を食べる、子宮緊縮作用のあるヒストニンが含まれるホオズキの根を煎じて飲む、茎を子宮に挿入するなどの方法があったようです。

また、世界を見れば水銀を飲んだり蒸気を吸い込むと流産するとして用いられていましたが、摂取量を間違えて亡くなったり、後遺症が残る方も少なくなかったようです。

どちらにしろ、母体の危険を顧みない方法だったと言えます。現代では上記方法は母体に悪影響を及ぼしますので絶対に行わないようにしてください。

意識的に流産させる

意識的に流産させる

流産する方法として、自然に近い状態を望むなら、理屈上は切迫流産~流産となるでしょう。激しい運動を行ったり、ストレスを大きく感じれば感じたりするほど、流産する可能性は高くなります。

人によっては、お腹を叩いたり、高いところからジャンプしたりするだけで負担がかかり、切迫流産を引き起こす可能性があります。ただ、この切迫流産は母体に強い影響を与えるもので、精神的にも肉体的にも辛くなる部分が多いです。

身体を冷やす方法は

身体を冷やす方法は

妊娠中は絶対に身体を冷やしてはいけない、ときつく言われますが、それは妊娠を維持する作用があるプロゲステロンの分泌が減少するのと血行が悪くなって胎児へ栄養や酸素が届かなくなるのが大きな理由で、結果として流産や早産に結びつく可能性が高いです。

身体を冷やすのは昔からある中絶方法で、お腹の上に氷を乗せたり水風呂に何時間も入っていたりしたのだとか。身体を冷やす作用のある南国フルーツやウリ科の野菜は、妊娠中に避けるように言われるのはこの理由があるからなのでしょう。必ず流産できるわけではありませんし、母体に悪影響を及ぼしますので行わないようにしてください。

生命力があり簡単に流産しません

中絶したいけれど手術するお金がない、特に若いカップルの間ではお腹を殴ったり階段から落ちれば流産するのではないか、と簡単に考えてしまいがちです。

確かに着床しても胎盤が完成するまでは非常に不安定なので、ちょっとした拍子に流産してしまう事もありますが、外からの衝撃で強制的に流産させる事は不可能です。

子宮自体が筋肉で出来ていて、臓器・腹筋・皮下脂肪と何重にも重なった身体の奥に位置しているので、無理やり外から衝撃を与えて流産させるのならば、母親も死亡してしまう可能性もあります。

お金がないとしても、母親の身体に深刻なダメージが残り流産しないこのような方法は絶対止めましょう。

人工的に流産させる

人工的に流産させる

どうしても流産しなければならない場合、人工的に処置する方法が確実で安全です。人工妊娠中絶です。

産婦人科の医師に相談すれば、人工的に処置をしてくれるでしょう。ただ、人工的に流産させる方法を受けられるのには期限があります。その期限を過ぎると法的に流産できなくなってしまいますので注意しましょう。

流産できる(人工妊娠中絶)期限

流産できる(人工妊娠中絶)期限

人工的に赤ちゃんを流産させる(人工妊娠中絶)場合、法的に可能なのは21週と6日までです。これは母体保護法で定められています。

また、人工的に流産する場合、母体に影響することを考えると、早めの段階で処置を行うのが良いでしょう。時間が経てば経つほど赤ちゃんは成長し、人工的に流産させるのが簡単ではなくなってしまいます。

中絶の時期 ベストなタイミング

中絶の時期 ベストなタイミング

人工的に赤ちゃんを流産させる(人工妊娠中絶)場合、母体にできるだけ負担が少なく、スムーズに流産したいなら、妊娠6週目~9週目がベストだと言われています。

妊娠が発覚するのは妊娠4週目であることがほとんどですが、この時期だと子宮口がまだ開きにくい状態のため、人工的に流産させるには時間や手間がかかると言われているのです。

できるだけ楽に流産する方法が良いと考えるなら、タイミングを見計らうのが良いでしょう。

遅い時期の場合

できるだけ負担を少なく流産するなら、妊娠6週目~9週目に処置をするのが良いでしょう。では、それ以降はどんなリスクがあるのでしょうか。

まず、妊娠10週目を過ぎると出血量が多くなります。妊娠12週目を過ぎるとある程度赤ちゃんが大きく成長してしまっていますので、分娩に近い形で人工的に流産させなければなりません。

母体にとっては精神的にも肉体的にも辛くなるので、早めの処置が大切だと言えるでしょう。

具体的な処置の流れ

具体的な処置の流れ

人工的に流産させる(人工妊娠中絶)方法は、妊娠している時期によって異なります。それぞれの時期に処置される方法について、具体的に見ていきましょう。

まず、妊娠12週目未満の赤ちゃんを人工的に流産させる場合。産婦人科を受診し、医師に人工的な流産を望んでいることを伝えます。

手術を受ける場合には、本人と赤ちゃんの父親の同意が必要ですので、直筆のサインをもらい、捺印を押してもらったものを提出しましょう。

手術の前日に子宮口を広げる薬を投与し、一晩かけて子宮口を広げていきます。そして当日は全身麻酔をして点滴を受けながら手術に望みます。

二つの処置方法

人工的に流産させる(人工妊娠中絶)場合、妊娠12周目未満の赤ちゃんの処置には2種類あります。

細長いスプーンのようなもので子宮内にあるものを掻き出す方法。

そしてもうひとつは吸引器で内膜ごと全て吸引して排除するという方法です。

どちらの方法を選択しているかは、産婦人科や子宮内の状況により異なります。不安な場合は事前に医師に聞いておくと良いでしょう。どちらの方法も10分ほどで終了します。

安静期間

安静期間

人工的に流産させた後は、処方された薬を飲み、2~3日は安静に過ごしましょう。

医師から指定された日にその後の経過を診てもらい、問題がなければ通常の生活に戻ることができます。

妊娠12週目~22週目までの場合

妊娠12週目~22週目までの場合

では、妊娠12週目以降の場合、どのような方法で人工的に流産させるのでしょうか。受け付けや前日に子宮口を広げる薬を飲むところまでは、妊娠12週目未満と同じです。

しかし、妊娠12週目以降は分娩しなければならないため、前日に陣痛促進剤を投与していかなくてはなりません。3時間ごとに陣痛促進剤を投与し、痛みが出始めたら分娩室へと移動します。

分娩するには意識がはっきりとしている必要があるため、麻酔はかけないことがほとんどです。人により陣痛促進剤の効果の出方は異なるため、早めに分娩する人もいれば、長い時間経過してからやっと分娩できる人までさまざまです。

リスクを知っておこう

リスクを知っておこう

妊娠12週目~22週目までの妊婦が人工的に流産する場合、さまざまなリスクが伴うことがあります。胎盤など子宮が破裂する、出血量が多くなることから子宮を摘出しなければならないこともあります。

赤ちゃんが大きく成長していればいるほど、このリスクは高まりますし、これをきっかけに不妊になる可能性もあるので、十分理解した上で望むようにしましょう。

手術後は絶対安静

絶対安静期間

妊娠12週目~22週目で人工的に流産させた場合、しばらくは入院して安静にしなければなりません。

身体に大きな負担がかかっているため、回復に時間がかかるのです。人によっては陣痛や分娩を経験したことから、母乳が出てしまうこともあります。さまざまな身体の変化が生じますので、医師の指示に従い適切に処置してもらいましょう。

1週間ほど経過を診て問題なければ通常の生活に戻ることができます。

妊娠12週以降は死産届を提出義務

流産をしたいのなら、妊娠が発覚してからすぐに行う必要があります。生理周期が一定の方でも妊娠が分かる時にはすでに妊娠2ヶ月目で、生理が不順な方は妊娠3・4ヶ月になってから始めて気づくなんて方も少なくありません。

妊娠4ヶ月(妊娠12週)以降に流産処置をすると法律上死産扱いとなり、死産届けを提出し、埋葬許可証を交付してもらう義務が発生しますが、どちらも手続きを怠ると死体遺棄罪に問われます。

なるべくなら妊娠9週以内の胎芽と呼ばれる状態の時に、流産をするのが母体にも負担がかかりません。

肉体的・金銭的に負担がかかる

中絶をする方は年間25万件に上ります。母子保護法によれば暴行などによる自分の意志ではない妊娠以外に、未婚だから・金銭的に育てられる状況ではない・未成年だから等の理由で中絶する事も認められていますが、後者は予防すれば出来たはずと、周りから責められても仕方がないと考えましょう。

人工中絶手術は保険適用されないため、入院費と手術費それぞれ実費がかかります。また、方法によっては1・2週間不快感が残る事もあるので、それらの肉体的・金銭的負担を良く理解しましょう。

気になる中絶費用

気になる費用

人工的に流産させる方法には、このようにさまざまな処置の流れがあることがお分かりいただけたでしょうか。気になる費用について大まかな金額をご紹介しておきたいと思います。

妊娠12週目未満の場合は約8~15万円が相場となっています。また、妊娠12週目~22週目は、約20~30万円が相場です。保険が適用されず高額になりますので、よく検討した上で行って下さい。

未成年の場合は親の同意書が必要

未成年の場合は親の同意書が必要

中絶総件数は減少しているものの、未成年の中絶件数が上昇しているのがここ数年の特徴です。特に未成年ならば、親には言えず誰にも知られないように中絶したいと思っている方がほとんどでしょう。

しかし親にばれずに、というのは不可能で、人工中絶手術を行う際には親の同意書が必要です。

親の書名を友人に偽造してもらうと有印私文書偽造罪となり、未成年でも逮捕され保護観察処分や鑑別所送致となるため、叱責されるのを覚悟して親に打ち明けるしかありません。成人の場合は、同意書に相手の署名が必要です。

まとめ

流産させる方法についてご紹介しました。やむを得ない事情があるとはいえ、人工的に流産させる方法(人工妊娠中絶)は、肉体的にも精神的にも辛い思いをすることになります。

さまざまな情報を知ることにより、本当にどのように決断すべきかどうか、具体的に検討できるのではないでしょうか。二度とこのような思いをしないためにも、覚悟を持って自分で決断するようにしてください。

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