妊娠初期の辛い症状「つわり」。つわりの症状や度合いは、一人一人の妊婦さんによって異なりますが、大多数の方はなんらかの形でつわりを経験するといわれています。つわりにはいろんなタイプがあり、吐き気やむかむかの他に、食欲の変化や食べ物の好みの変化も起こります。
待望の赤ちゃんを妊娠して嬉しい気持ちでいっぱいの妊娠初期、しかしこの時期はまた、つわりで辛い思いをする時期でもあります。妊娠初期のつわりに関しては、つわりの症状の特徴によって、おなかの赤ちゃんの性別が分かるという噂があります。
食べつわりだと男の子、吐きつわりだと女の子、というように、つわりのタイプによって性別が分かるという話は本当でしょうか?つわりによっておなかの赤ちゃんの性別が分かる、という噂をさまざまな角度からご紹介します。
おなかの赤ちゃんの性別が判定できるのはいつから?
まだ妊娠初期なのに、おなかの赤ちゃんの性別が気になって仕方がないという方も多いようです。おなかの赤ちゃんの性別が判定できるようになるのは、早くても妊娠15週目以降。
これはあくまでも早く判定できた場合で、赤ちゃんの向きによっては、妊娠20目以降の超音波検診によっても、性別がはっきりしないことがあります。おなかの赤ちゃんの性別は、妊娠初期の段階では判定することが出来ません。
つわりの症状で赤ちゃんの性別が分かる?分からない?
妊婦さんの中にはつわりの症状により赤ちゃんの性別が分かった、という方もいるようです。分かったというよりは、この症状なら男の子(あるいは女の子)の可能性が高いかな、と思っていたら、実際にそうだった、という感じで、実際につわりの症状から赤ちゃんの性別が判定できるわけではありません。
つわりの症状から赤ちゃんの性別が分かる、というのはあくまでも噂、ジンクス、迷信の類に入ります。つわりと赤ちゃんの性別の判定に、医学的な証拠があるわけではないので、あくまでも妊婦さんの実体験に基づいた話と受け止めるようにしましょう。
つわりの症状や性別について
つわりの症状は早い人では妊娠5週目から始まります。どのくらいの期間続くかはまちまち、安定期に入るまでずっと続く場合もいれば、一ヶ月程度で収まってくる場合もあります。
つわりの症状や度合いは千差万別。つわりの症状が非常に軽く、ほとんど感じない妊婦さんもいれば、安定期に入るまで毎日吐いてしまった、という妊婦さんもいます。
また同じ方でも最初の妊娠と次の妊娠では、つわりの症状や続く期間、程度がまったく違うこともあります。毎日同じようなつわりの症状があらわれるかというと、そういうわけでもなく、比較的楽に過ごせる日とつわりのひどい日が交互にあらわれることもあります。
どの妊婦さんにどのような症状が出るかは、つわりが始まるまでまったく予想できません。吐き気と嘔吐などのつわりの症状について詳しく見ていきましょう。
吐き気や嘔吐 吐きつわりは女の子?
吐き気や嘔吐はつわりのもっとも典型的な症状です。食べ物を見たり、匂いをかぐとむかむかする、食べ物を口にするだけで吐いてしまう、水や飲み物を飲み込むのも辛い、といった症状があらわれます。
嘔吐を繰り返してしまい、食事も飲み物も喉を通らないために、脱水症状に陥る方もいます。食欲不振を伴うことも多く、この時期体重が減少する妊婦さんも大勢います。
嘔吐を繰り返すつわりはいわゆる「吐きつわり」、つわりの症状のうち、もっとも多くの妊婦さんが経験するといわれています。ジンクス迷信として吐きつわりだと女の子と言われています。
空腹になるとむかむかする 食べつわりだと男の子?
吐きつわりと少し症状が違うのがこのタイプ。空腹を感じると吐き気がするため、常に何かを口にしていないと気持ちが悪くなります。
このタイプは通称「食べつわり」と呼ばれていますが、吐きつわり同様、症状は一人一人異なります。満腹になると少し落ち着く場合もあれば、吐くまで食べないと気がすまないこともあり、食べつわりになると体重が増加する方が多いようです。ジンクス迷信として食べつわりだと男の子と言われています。
食べ物の匂いを嗅ぐだけでむかむかする
食べ物の匂いを嗅ぐだけで、吐き気がしたり、実際に吐いてしまうこともあります。とくにほかほかと湯気が出るほど熱い食べ物の匂いを嗅ぐと、とたんに吐き気がしてしまうことが多いようです。
妊娠初期は食べ物の嗜好も変わりますので、今までは大好きだった食べ物が食べられなくなったり、今まではむしろ嫌いだった食べ物が急に食べたくなることもあります。
その他のつわりの症状
吐き気や嘔吐以外にもつわりの症状はたくさんあります。頭痛、胃痛、体のだるさ、眠気などもつわりの症状、中にはよだれが多く出るようになる妊婦さんもいます。
つわりの症状と赤ちゃんの性別のジンクスから学ぶこと
つわりの症状で赤ちゃんの性別が分かるというジンクス。これらの噂には医学的な根拠があるわけではありませんが、しかしながらまったく役に立たないわけでもありません。
ジンクスには違いありませんが、これらは実際に妊娠・出産を経験した妊婦さんによる貴重な経験談です。つわりの症状と赤ちゃんの性別の判定に興味のある方だけでなく、つわりの対処法や妊娠初期の過ごし方のポイントを知りたい方にとって、他のママの経験談はきっと参考になるはず。
つわりの症状と赤ちゃんの性別についての話を楽しみながら、同時につわりへの対処法についても学んでみましょう。
つわり中の食べ物の嗜好による判定
つわりが始まる頃から、いつもは食べないものが急に食べたくなったり、反対に好きだったものが食べられなくなったりと、食べ物の嗜好が変わることがあります。つわりの際に何が食べたくなるかによって、おなかの赤ちゃんの性別が男の子か、女の子か、本当に分かるのでしょうか?
揚げ物やファーストフードが食べたくなったら男の子?
揚げ物やファーストフード、油っぽいもの、スナック食品、味の濃いもの。つわりの時期にこのような食べ物が食べたくなったら、おなかの赤ちゃんは男の子というジンクスがあります。全体的にこってりしたもの、肉類、揚げ物類、味のしっかりした食べ物は、おなかの赤ちゃんが男の子のせいと考えられています。
実際に出産された方の経験談を読むと、確かにそういう傾向が見られるようですが、実際のところは、生まれたみたら女の子だった、という経験談もありますので、絶対にそうなるわけではなさそうです。
肉類や揚げ物以外にも、塩からいもの、酸っぱいもの、辛いものなどが食べたくなるのも、男の子のしるしといわれています。肉類としては、焼肉やステーキなど、ファーストフード類ではハンバーガーやフライドポテト、スナック食品ではポテトチップスや揚げ菓子など、また炭酸飲料やソーダ類などの高カロリー・高脂肪の食べ物をたくさん食べていたら、おなかの赤ちゃんは男の子といわれています。
甘いものが食べたくなったら女の子?
ケーキやアイスクリームなどの甘いものが食べたくなったら、おなかの赤ちゃんは女の子といわれています。これはあくまでもジンクスですので、どうしておなかの赤ちゃんが女の子だったら、甘いものが食べたくなるのか、という理由ははっきりしていません。
ほとんどの女性は甘いものが好きなので、このことからの連想で、つわりで甘いものが食べたくなったら女の子、というジンクスが成立したようです。ケーキやアイスクリームに加えて、チョコレートや甘いドリンク、とにかく甘めのものばかり食べてしまうときは、おなかの赤ちゃんは女の子なのでは?と考える妊婦さんが多いようです。
甘いものだけでなく、優しい味のもの、野菜、果物、さっぱりしたもの、このような食べ物が欲しくなったら、赤ちゃんの性別は女の子といわれています。味付けの薄い食べ物、たとえばおかゆやうどん、普段は食べない果物や野菜、ヘルシーでさっぱりめの食べ物を好むようになったら、男の子ではなく女の子の可能性が高いと期待するママも大勢います。
つわりがひどいと男の子?女の子
食べ物の嗜好だけでなく、つわりのひどさによっても、おなかの赤ちゃんの性別を占えるとされています。つわりがひどい場合には女の子、つわりがほとんどない場合には男の子といわれています。
とはいうものの、つわりがないのは女の子の証拠という話もあり、どちらの話にも同じくらいの経験談があるようです。
つわりが軽い(ない)場合のジンクス
つわりの症状は妊婦さんによってさまざまですが、ほとんどの方がなんらかの症状を経験する中、つわりが非常に軽く、ほとんど感じなかったという妊婦さんもいます。
つわりの有無や程度に関しては、赤ちゃんの性別が分かるというジンクス以外にも、つわりがないと難産になる、つわりがないと切迫流産になりやすい、つわりがないと発達障害になりやすい、などの噂がありますが、これらはすべて根拠のない単なる噂。実際にはそんなことはないので、つわりが軽くてもとくに心配する必要はありません。
ただしそれまで感じていたつわりが突然止まり、それに伴い腹痛や不正出血がある場合には、切迫流産や流産が疑われますので、出来るだけ早く病院に連絡するようにしましょう。
二番目の妊娠はつわりが軽い?
初産のときよりも二番目、三番目の妊娠のほうがつわりが軽くなるという話もありますが、これに関しても他のジンクス同様、医学的な根拠はありません。
二番目の妊娠でつわりが軽くなるといわれるのは、最初の妊娠で得た知識や経験をもとに、つわりや妊娠に伴う症状に対して上手に対処できるようになっているためと考えられます。
食べつわりは男の子、吐きつわりは女の子?
つわりについての説明で述べたとおり、つわりの嘔吐・吐き気には二種類のタイプがあり、ひとつは食べつわり、もう一つは吐きつわりと呼ばれています。食べつわりは空腹を感じるとむかつきが激しくなるため、空腹を感じる前に食べてしまい、結果的に常になにかしら口に入れている状態を指します。
吐きつわりとはとにかく食べては吐く、あるいは食べ物を見る・匂いを嗅ぐだけで吐いてしまうタイプ。食べては吐くことを繰り返す場合もあれば、吐き気を感じるだけで喉を通らなくなることもあります。
赤ちゃんの性別に関しては、食べつわりは男の子、吐きつわりは女の子というジンクスがあります。つわりが激しいと男の子(あるいは女の子)というジンクス同様、これに関しても医学的な根拠があるわけでなく、実際に生まれた赤ちゃんは逆だった、ということもあります。
つわり以外で赤ちゃんの性別を判断するジンクス
つわり以外の方法でも、赤ちゃんの性別を判定するジンクスがたくさんあります。その中のいくつかを挙げてみましょう。あくまでもジンクスですので、根拠があるわけではありません。自分の期待する性別と違うからといってくよくよしないようにしましょう。
おなかの位置
おなかの位置や高さに関してですが、ママのおなかの位置が高いと女の子といわれています。またおなかの位置が高いだけでなく、おなかが前に出ずに上のほうにせりあがっている女の子といわれ、反対に男の子の場合には、おなかの位置が低く、前にせり出し気味といわれています。
ママの顔つき
妊娠中にママの顔つきがきつくなったら男の子、優しくなったら女の子といわれています。
脈拍
ママの左の手首脈拍が強かったら男の子、右のほうが強かったら女の子といわれています。
肌の状態
妊娠中、妊婦さんの肌がきれいだと女の子、肌が荒れると男の子と言うジンクスがあります。おそらくお腹の赤ちゃんの性器が形成される頃に、妊婦さんの体内で分泌されるホルモンの違いによるものだと考えられます。
最初は胎児の性別に関係なく女性器の基が形成されますが、その時に男性ホルモンのテストステロンを胎児が大量に浴びると、男性器へと変化していくようになります。テストステロンは思春期ニキビの大きな原因ですから、その点をもって妊娠中の肌荒れ=男の子となったのかもしれません。
女の子はテストステロン分泌が無くエストロゲンのみ大量に浴びるため、それが「肌がきれい」というジンクスにつながったと考えられます。
産み分けカレンダー
中国式産み分けカレンダーを利用して、おなかの赤ちゃんの性別を判定する方法もあります。中国式だけでなく、ブラジル式と呼ばれる方法もありますが、基本的には簡単な入力式にデータを入力するだけで、男の子か女の子か判定してくれます。
的中率は中国式のもので9割以上といわれていますので、興味のある方はいちど算定してみるのもいいでしょう。中国式とブラジル式の違いですが、中国式のほうが歴史が古いこと、もうひとつは中国式では数え年および旧暦で情報を入力するのに対し、ブラジル式では現在の暦の年齢と日付を入力するようになっています。
期待しすぎないことも大切
お腹の赤ちゃんの性別を早く知りたいのは、どの妊婦さんでも同じこと。特にどちらかの性別にこだわりがあると、自分のつわりの状態を逐一性別に絡めて考えてしまう妊婦さんもいらっしゃるかもしれません。
ただ、つわりの状態から自分の良いように赤ちゃんの性別を自己判断してしまうと、実際に自分の希望している性別ではないと分かった時、妊娠生活が楽しくなくなってしまったなど、大きくマイナスに向かってしまう恐れもあります。
もっとも大事なのは、性別よりも赤ちゃんが順調に成長して元気に生まれてくることではないでしょうか。生まれてみればどっちの性別でも可愛いのですから、つわりの性別判断は話題の一つ程度に軽く考えておくのが一番です。
まとめ
つわりの症状や食べものの嗜好によって、おなかの赤ちゃんの性別が分かるというジンクスについてご紹介しました。
つわりの症状と赤ちゃんの性別に関する話は、赤ちゃんの性別を一日も早く知りたい妊婦さんにとっては、とっても気になるジンクス。自分のつわりの症状と見比べてみて、おなかの赤ちゃんは果たして男の子なのか、女の子なのか、楽しく想像してみましょう。