排卵痛と妊娠について知っておきたいこと

排卵痛と妊娠について知っておきたいこと

男性・女性ともに異性には理解できない身体の痛みを持っています。女性の場合は子宮という男性には無い器官があり、そこから発する痛みは女性特有と言えるでしょう。前から出産は男性には耐えられない痛み、なんて言いますよね。

出産の痛みの他にも生理痛は生理がある女性の8割が経験し、更に5人に1人が日常生活を送れないほど痛みが強い月経困難症だといわれています。それに加えて、生理前に心身の調子を崩す月経前症候群というのも、最近聞かれるようになりました。

急に感情が不安定になったり、腹痛・お腹の張りなどあまり気持ちのよいものではありませんが、現在不妊症カップルの割合が7組に1組となり、また35歳前後の高齢出産も増えている為、その月経前症候群を観察し妊娠確率を上げる研究が進んでいます。その目安となるのが月経前症候群の1つである排卵痛で、生理終了後2週間後くらいに起こるものです。

そこで、排卵痛が起こる仕組みや原因・確実に妊娠する為のポイントなどをご紹介します。

PR

そもそも排卵痛は何故起きるの?

そもそも排卵痛は何故起きるの?

排卵とは卵子が卵胞から出てくる事を言うのですが、その過程のどこにこんな痛みを感じるのか不思議ですよね?それを知るには、生理終了から排卵までの動きを知るのが一番です。

女子出生時にはすでに卵巣内には100万個ほどの卵子の元となる細胞が存在していますが、毎月数十個の卵胞が成長し、その中の1つだけが成熟するようになります。女性ホルモンのエストロゲン分泌によって卵子が20mm程度に成熟し卵胞を破り卵巣から外に飛び出すのを排卵と言い、その後は卵管采から子宮へと移動していきます。卵子が飛び出た後の卵胞は黄体となって吸収されます。

専門家によれば、この飛び出た時に卵胞皮膜が切れるために腹痛が起きるのが排卵痛の原因と言われています。その他に、卵巣の腫れや卵胞の収縮でも排卵痛が起きる事があります。

排卵痛と生理痛はどう違うの?

排卵痛と生理痛はどう違うの?

排卵痛と生理痛は下腹部痛という共通の症状があるので、生理周期が一定していない人は早めの生理かな?と思うかも知れません。しかし違う部分はかなりあるので、特に妊娠を望む方は注意しましょう。

まず排卵痛と生理痛は時期が異なります。排卵痛は生理と生理の間にあるのに対し、生理痛は生理開始日から始まります。それから、排卵痛には排卵した際卵胞から出血が見られる事がありますが、子宮内膜に蓄えられた血液が排出される生理と異なり、排卵痛の出血は極わずかです。

下腹部痛も排卵痛は比較的軽いのですが、卵胞・卵巣から卵子が出た際に卵巣出血が起きた場合は生理痛よりも酷い激痛を伴います。

排卵痛でも妊娠確率を上げる事は可能か

排卵痛でも妊娠確率を上げる事は可能か

排卵痛があると言う事は、言い換えれば卵子が排卵できるほどに成熟させられるエストロゲンがある事を意味します。エストロゲンが不足していれば卵子はきちんと育たず、また育ったとしても妊娠に必要なエストロゲン・プロゲステロン量よりも男性ホルモン量が多ければ、卵子が卵胞から飛び出せずに卵巣内に溜まってしまう多嚢胞卵巣になる可能性があります。

不妊治療で最初に行われるタイミング法

不妊治療で最初に行われるタイミング法

不妊治療で最初に行われるタイミング法は、排卵日を予測して性交を行い妊娠確率を上げるものですが、排卵痛があれば病院にいかなくてもある程度は排卵予測が自分自身で確かめられます。

排卵痛を今感じているから排卵中なのかというとそうではなく、大体排卵痛を感じた5・6時間後くらいに排卵があると言われていますが、個人差が大きいので一概に決められないのが難しい所ですね。

基礎体温で排卵日を併せてチェック

基礎体温で排卵日も併せてチェック

排卵痛は排卵を知るひとつの目安で、それに合わせて性交する日を決めているカップルもいるでしょう。しかし、その排卵痛から排卵への動きは100%同じではなく、人によってそれぞれ少しずつ異なります。

排卵痛で目安をつけて性交しても中々妊娠しないという方は、もしかしたら排卵システムが一般的なものと違うのかもしれません。

確実に排卵を確認するには排卵痛だけでなく、基礎体温を必ずつけて排卵日を知る確率をアップさせましょう。1回の生理周期だけ基礎体温を計っても中々関連性が出てこないかもしれませんが、計り続けているうちに排卵痛と実際の排卵日のリズムが分かってきます。

今は自動的にグラフにしてくれる機能がついた基礎体温計などがあるので、ぜひ活用してください。

排卵痛の原因によっては妊娠しづらい事も

子宮内膜症

排卵痛は生理痛に比べれば軽く数日で終わるものです。中には卵巣出血のように激痛を伴うものもありますが、安静にしていれば改善するので妊娠・出産にも影響はありません。

しかし原因によっては妊娠しづらいケースもあるので、気になる方は産婦人科で診てもらいましょう。例えば最近女性に増えてきた子宮内膜症は、子宮内膜を厚くして妊娠しなかったので剥がれ落ちるという通常のサイクルが子宮以外で起こる事をいいますが、排出されない血液が溜まり細胞が癒着して排卵痛や月経痛が酷くなるので、この状態では妊娠しづらくなります。また、子宮の形が通常とは異なる子宮奇形も、排卵痛が起きても妊娠しづらいパターンです。

妊娠を希望する方は排卵痛治療を良く考えて

妊娠を希望する方は排卵痛治療を良く考えて

排卵痛は症状が軽微なものが多く数日で終わる事もあってか、対処法は休んで経過を見ると言うのがほとんどです。痛いけれど仕事に集中しないといけない、大切な用事があって休んでいられない時は、鎮痛剤を飲んでもよいでしょう。しかし痛くて立っていられない・息をしても痛いなんていう時は、病院で処置をしてくれる事もあります。

慎重になる必要も

慎重になる必要も

ただこの病院の処置が、場合によっては妊娠を望む人にとってはちょっと困った事になりかねません。例えば、効果的・効率的に排卵痛を抑えるために、排卵自体を止めてしまう低容量ピルを処方する産婦人科も少なくありませんが、赤ちゃんが欲しい人はこの方法を採用できませんよね。また、副作用の少ないピルなので安全性は高いですが、だからといって100%副作用が無いとはいえません。

赤ちゃんが欲しい人や以前jにピルの副作用症状が出た人は、生活習慣の改善や漢方・鎮痛剤などを上手く利用して、身体への負担が少ない方法をとりましょう。

排卵誘発剤を使用している場合の排卵痛

排卵誘発剤を使用している場合の排卵痛

不妊症治療はまず最初は一般不妊治療を行い、効果が出ない場合は高度生殖医療へと移っていきます。

上で述べたタイミング法は一般不妊治療の最初に行う指導で、無排卵や卵子が弱い場合はタイミング法と、クロミッド・セキソビドといった排卵誘発剤、または排卵誘発注射を併用して行います。排卵誘発剤は卵巣刺激ホルモンに働きかける作用がありますが、注射は卵巣に働きかけて卵胞を大きくする作用があります。

通常ならば数十個の卵胞が1つに限定されていくのに対し、注射する排卵誘発剤は成長する卵胞の数自体を増やして、排卵時には一回の排卵で複数の卵子が卵胞・卵巣から飛び出す事になります。そうすると卵胞・卵巣の破綻が複数に及ぶ分、お腹の痛みや張りがその分増える可能性があると考えてよいでしょう。

排卵痛があっても妊娠しない事ってあるの?

排卵痛があっても妊娠しない事ってあるの?

こう考えてみると、排卵痛がしっかりあれば妊娠可能な状態であると考えますね。しかし排卵痛があっても妊娠しないケースというのも多々あります。排卵痛があり生理があってもその間の排卵が無いのは無排卵月経と呼ばれ、ホルモンバランスが崩れる事により発生します。排卵が無ければいくら排卵痛があったとしても妊娠は不可能ですよね。

ストレスや無理なダイエットなど注意

ストレスや無理なダイエットなど注意

ちょっとしたストレスなどが原因でどの女性にも起こりやすいのですが、ダイエットや病気による急激な体重減少では無排卵月経が慢性となってしまい、赤ちゃんが欲しい時に出来ない、という事になりかねません。

これは自覚症状では全く分からないので、きちんと排卵日を計算して性交しても1年以上妊娠しない場合は、病院で検査した方がよいでしょう。

排卵日を100%確定したいなら排卵検査薬で

排卵痛がいつもある人なら排卵の目安がつくので、妊娠の確率が上がりますね。加えて基礎体温を計っていれば、更に妊娠確率がアップします。

ただ、やはり基礎体温を計っても排卵日は3日間の内のどれかになり、必ずこの日とは決められません。また無排卵月経は基礎体温の変化で分かりますが、それも個人差があり間違いなく排卵しているのかは、完全には分からない場合もあります。排卵日を100%に近い確率で知りたいのならば、排卵検査薬を試してみては。

排卵検査薬とは

排卵検査薬とは

排卵検査薬は排卵直前に濃度が高くなるホルモンの分泌量を検知し、陽性・陰性をラインまたはマークで表します。妊娠検査薬と違うのは、いつ最大濃度になるか分からないので生理と生理の中間時期から毎日検査する必要がある事です。また、初見では違いが分からないので、数ヶ月続けて使用し比較する必要があります。

まとめ

排卵痛は中々辛いものですが、妊娠を望む人にとっては自分の身体は妊娠準備ができている事を知る大事なもポイントなのかもしれません。ただし、痛みが酷い場合など通常とは何か違うと思ったら、すぐ病院に診てもらいましょう。

PR