妊婦がチョコレートを食べるときに知っておきたいこと

妊婦がチョコレートを食べるときに知っておきたいこと いいの?悪いの?メリット、デメリット など

妊娠中はとかく行動に制限を受けてしまいます。しないほうがいい、食べないほうがいい、といわれるものは多く、妊娠が分かって嬉しい気分もつかの間、食べたいものが食べられない、したいことが出来ないと、今度はイライラを募らせてしまうこともあるでしょう。

大好きなチョコレートを我慢すんるなんてできない!妊婦さんがチョコレートを食べる際に気をつけたいポイントをまとめてみました。妊娠中のチョコレートはいいの?悪いの?という疑問をお持ちの妊婦さんにぜひ参考にしていただきたいまとめになります!

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チョコレートは食べてもいいの?いけないの?

チョコレートは食べてもいいの?いけないの?

女性の大好物スイーツ、甘いものを食べると太るからと、妊娠中は好きなお菓子やチョコレートを我慢している妊婦さんも多いようです。しかしチョコレートにはさまざまな健康効果があり、食べる量をほどほどに抑えていれば、妊娠中に食べても差し支えないといわれています。

妊娠中はチョコレートを食べてはいけない意見

妊娠中はチョコレートを食べてはいけない、という話をよく聞きますが、この話には果たして根拠はあるのでしょうか。

体重の増加

妊娠中はチョコレートを食べてはいけない意見

確かに甘いものや脂質の多いものをたくさん食べてしまうと、体重の増加は避けられません。妊婦さんにとって、体重管理はとても大切な義務。

妊娠中の体重増加の目安ですが、痩せ気味の方で10kgから12kg程度、太り気味の場合は、5kgから7kg程度、標準的な体格・体重の方で、7kgから10kg程度に抑えるように指導されます。体重増加の目安を超えて大幅に太ってしまうと、次のような問題が生じる可能性が高くなります。

妊娠高血圧症候群になる可能性

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群とは、妊娠前には血圧が正常値であったにも関わらず、妊娠20週目以降になりたんぱく尿を伴う高血圧が生じる状態を指します。

妊娠高血圧症候群にかかりやすいとされるのは、35歳以上の方、糖尿病などの持病のある方、肥満の方などといわれています。妊娠高血圧症候群にかかると、母体・胎児双方にさまざまなリスクが生じます。

妊娠糖尿病になる可能性

妊娠糖尿病になる可能性

妊娠中に血糖値が高くなる状態を指します。妊娠中は血糖値が上がりやすいため、妊婦さんのうち約1割強の方が妊娠糖尿病にかかると統計では示されています。妊娠中ですでに血糖値が上がりやすい状況が整っている上に、甘いものやカロリーの高い食べ物をたくさん食べてしまうと、血糖値はさらに上昇してしまいます。

妊娠糖尿病は実際の糖尿病よりも軽度な状態で、ほとんどの場合、出産後に自然に血糖値も下がっていきます。しかし妊娠中に肥満になっていると、出産後に元の体重に戻るのに時間がかかる上、肥満により血圧がそのまま高いままになる恐れもあります。

肥満になると分娩時間が長くなる、難産になる

肥満になると分娩時間が長くなる、難産になる

肥満がもたらすもう一つの問題は、分娩時間が長くなる、難産になるといった出産時の困難です。分娩遷延と呼ばれるのは、初産婦さんで30時間以上、経産婦さんで15時間以上の時間がかかる場合を指します。

肥満のために産道に脂肪が付きすぎてしまい、赤ちゃんが下がりづらくなっている、赤ちゃんが成長しすぎて巨大児になるなど、妊婦さんの肥満は出産時のリスクを高めます。

妊婦さんがチョコレートを食べるデメリットとは?

妊婦さんがチョコレートを食べるデメリットとは?

 

上に挙げたように、妊娠中の肥満からはさまざまな弊害が生じます。妊婦さんがチョコレートを食べないほうがいい、といわれる原因は、このことにあります。つまりチョコレートのような甘いお菓子をたくさん食べてしまうと、体重が増えすぎてしまい、体重管理に失敗するというわけです。

妊婦さんはチョコレートを食べないほうがいい、といわれる理由は他にもあります。以下に妊婦さんがチョコレートを食べることのデメリットについて挙げてみましょう!

お菓子の食べすぎによる栄養の偏り

お菓子の食べすぎによる栄養の偏り

甘いチョコレートやお菓子を食べ過ぎてしまい、ごはんを抜いてしまっては意味がありません。妊婦さんは自分の健康だけでなく、おなかの赤ちゃんの健やかな成長にも気を配ることが重要です。

チョコレートや甘いお菓子、カロリーの高いスナック菓子、揚げ物や肉類など、妊娠中はなるべく避けたほうがいい食べ物ばかり食べてしまい、主食を抜いてしまっては、妊娠の継続に必要な栄養を確保することは出来ません。

チョコレートに含まれるカフェイン

チョコレートに含まれるカフェイン

チョコレートの原材料はカカオ豆。カカオ豆には当然ですが、カフェインが含まれています。カフェインというと、コーヒー、緑茶、紅茶を思い浮かべますが、カカオ豆を原材料に含む食品はどれも、カフェインを成分として含んでいることになります。

カフェインは胎児に悪い?

カフェインは胎児に悪い?

妊婦さんはカフェインの摂取量に注意しなければなりません。妊婦さんがカフェインを摂取すると、それが胎盤を通しておなかの赤ちゃんに移行します。カフェインには利尿作用や集中力を高めてくれるなどのはたらきがありますが、大人でも過剰に摂取すると、不安、興奮、不眠といった良くない影響を受けることがあります。

通常はカフェインを摂取しても、体の代謝機能により、時間が経つと体外に排出されてしまいますので、それほど心配は要りませんが、おなかの赤ちゃんにはまだこの機能が備わっておらず、胎盤を通して移行したカフェインが、体の中に蓄積されてしまう恐れがあります。

赤ちゃんの体に蓄積されたカフェインが、実際にどの程度悪影響を及ぼすかについてはいまだはっきりしたことは分かっていません。カフェインの影響により、おなかの赤ちゃんが低出生体重児になる可能性もあるといわれています。

胎児に対するカフェインの影響は、いまだに医学的にはっきりと証明されたわけではありませんが、大人でさえ許容量を越えて摂取すると悪影響が出るほどですので、念のため妊娠中はカフェインの摂取量はほどほどにしておきましょう。

妊婦さんのカフェインの一日の摂取量目安

妊婦さんのカフェインの一日の摂取量目安

妊婦さんのカフェインの一日の摂取目安量は、コーヒーならば1杯から2杯程度とされています。量にすると一日100mg程度、レギュラータイプのコーヒー一杯分に相当します。インスタントコーヒーの場合はもう少し少なく、100gにつき65mg程度が含まれています。

おおよその目安として、マグカップ一杯(200ml)のコーヒーに含まれるカフェインの量は120mg程度と覚えておきましょう。

チョコレートに含まれるカフェインの量はどのくらい?

チョコレートに含まれるカフェインの量はどのくらい?

チョコレートに含まれるカフェインの量は、チョコレートの種類やカカオの含有量によって異なります。当然ですが、純度の高いカカオを利用しているチョコレートのほうが、カフェインの含有量は多くなります。

チョコレート100gに含まれるカフェインの量は約65mg、製品例で示すと、標準的な板チョコ1枚(50g)に含まれるカフェインの量は約10mgから20mg程度になります。この程度の量であればカフェインの影響は心配ありませんが、チョコレートに含まれる脂質や砂糖には十分注意するようにしましょう。

ミルクチョコレートではなく、ダークチョコレートや純度の高いビターチョコレートの場合、カフェインの含有量はもっと多く25mgから40mg程度含まれています。ホワイトチョコレートの場合は、カフェインの含有量はごく微量になります。

妊婦さんがチョコレートを食べるメリットとは?

妊婦さんがチョコレートを食べるメリットとは?

以上、妊娠中のチョコレートはNGと言われる理由について述べてみましたが、その一方で妊婦さんがチョコレートを食べることにはそれなりのメリットがある、ともいわれています。砂糖がたっぷり入った甘いチョコレートを食べていると、すぐに太ってしまいそうですが、チョコレートを食べることでメリットが得られるなら、妊娠中でも罪悪感なくチョコレートを食べられそうです。

カカオにはさまざまな健康効果があります。妊婦さんがチョコレートを食べるメリットについて、一つずつ見ていきましょう!

少量で満腹感を得られる

カカオに含まれるポリフェノールには、血糖値の上昇を抑制するはたらきがあり、チョコレートを少し口にするだけで満腹中枢を満足させてくれます。食間や空腹時に少量食べるようにすると、満腹間が得られ、食べすぎを防ぐことが出来ます。

リラックス効果を得られる

チョコレートを食べることにはリラックス効果があるといわれています。カカオには精神鎮静作用があり、ストレスを緩和し、集中力を高める効果もあります。チョコレートが好きな方の中には、チョコレートをちょっと食べるだけで幸せな気分になれるという人もいます。またチョコレートの甘い香りには、妊娠中のストレスを解消してくれる効果もありそうです。

妊娠高血圧症候群に効果あり!

2008年に発表されたアメリカのエール大学の研究によると、ビターチョコレートには妊娠高血圧症候群にかかるリスクを軽減する効果があるとのことです。ビターチョコレートを食べることにより、妊娠高血圧症候群にかかるリスクが約4割程度減少することが判明。参考:ビターチョコレートで妊娠中毒症を予防?エール大の研究結果

甘いものやカロリーの高いものの食べすぎで肥満症になると、妊娠高血圧症候群にかかるリスクが高まるといわれていますが、純度の高いカカオを含み、尚且つ糖分の少ないビターチョコレートを食べることは、逆に妊婦さんにとって良い作用をもたらすことが分かります。

便秘解消効果やアレルギー症状の緩和など

便秘解消効果やアレルギー症状の緩和など

カカオには食物繊維が豊富に含まれています。他にもポリフェノールやタンニンといった成分のはたらきにより、整腸効果が得られ、便秘の症状の改善につながります。

またポリフェノールに備わった抗酸化作用により、体の老化防止やアレルギー症状の緩和、動脈硬化予防など、さまざまな健康効果が期待できます。

妊婦さんがチョコレートを食べる際のポイントとは?

妊婦さんがチョコレートを食べる際のポイントとは?

 

このように妊婦さんがチョコレートを食べることに関しては、メリット・デメリットの両方があります。チョコレートを食べることにより得られるメリットを最大限にするには、どのような点に注意して食べればいいのでしょうか?

食べ過ぎないようにする

食べ過ぎないようにする

カカオにはさまざまな健康効果があるといえ、チョコレートにはかなりの量の砂糖が含まれています。妊娠中にチョコレートを食べることにはメリットがあるとはいえ、チョコレートのカロリーにお構いなく、好きなだけ食べていては、体重増加に歯止めがかかりません。

妊娠中にチョコレートを食べる際には、あくまでも食べる量を制限しながら、食べ過ぎないように注意しましょう。チョコレートは適当なものを食べるのではなく、高級な一口チョコレートを選ぶ、買い溜めをしない、飲み物と一緒に食べる、というように、食べすぎを防ぐ方法を考えるようにしましょう。

妊婦はどんなチョコレートを食べるべき?

妊婦はどんなチョコレートを食べるべき?

チョコレートを食べる際には糖分の多い甘いチョコレートは出来るだけ避けるようにしましょう。チョコレートに健康効果があるといわれるのは、主成分カカオのせい。チョコレート効果を十分味わうためには、カカオを豊富に含むビターチョコレートを選ぶことが重要です。

固形のチョコレートだけでなく、純度の高いカカオを使ったココアとして楽しんでもいいでしょう。

まとめ

妊娠中にチョコレートを食べる際の注意点についてまとめてみました。妊婦さんはチョコレートを食べないほうがいい、という話がありますが、最新の研究ではチョコレートにはメリットもあることが報告されています。

食べ過ぎると肥満につながるチョコレートですが、食べる量や種類に気をつけさえすれば、妊婦さんとおなかの赤ちゃんの両方に大きなメリットをもたらしてくれます。効果的なチョコレートの食べ方を覚え、カカオのもたらす効果を存分に味わいましょう!

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