着床出血(妊娠超初期の出血)について知っておきたいこと

着床出血について知っておきたいこと

排卵後の卵子が精子と受精し、その後受精が成立する。そして受精卵は数日間かけて子宮に到達し、子宮内膜に着床しますが、このとき受精卵が子宮壁にかすかな傷をつけることにより起こる妊娠超初期の出血を「着床出血」あるいは「月経様出血」と呼びます。

生理予定日よりも少し前に、生理の始まりのような出血があったら、着床出血が起こったという可能性があります。着床出血が起こるのは稀で、ほとんどの方の場合、受精・着床があっても出血することはありませんが、それでも確率的にいうと数パーセントの方にはこの着床出血が見られるといわれています。

着床出血に関する知識を備えていないと、着床出血を生理と勘違いしてしまい、妊娠に気がつくのが遅れることもあります。妊娠を心待ちにしている方にとっては、一日でも早く妊娠したかどうかを知りたいもの。月経様出血とも呼ばれる「着床出血」に関する知識をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください!

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着床出血とは

着床出血とは

着床出血とは精子と卵子が受精し、子宮内膜に着床した際に起こる少量の出血のことを指します。着床出血は誰にでも起こる現象ではなく、受精した方の中でも実際に着床出血が見られるのはごくわずかといわれています。

着床出血は、生理のはじめのような出血が少量あることから「月経様出血」とも呼ばれています。

排卵から着床までにかかる時間

排卵から着床までにかかる時間には個人差がありますが、一般的には排卵から約一週間程度で、子宮内膜への受精卵の着床が完了するといわれています。

基礎体温をつけている人ならば、排卵日から着床までのおよその日程を把握することができます。

排卵から着床までのプロセス

排卵から着床までのプロセス

排卵された卵子に精子が到達すると受精が成立します。その後受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、子宮内膜へと進んでいきます。排卵から受精までに約一日、そして受精から子宮に到達するまでに要される時間は約4日間から5日間、さらに子宮内膜に完全に着床するまでに要される標準的な時間は約一週間。

このことから、着床出血が起こるのは、排卵日から約一週間後ということが分かります。

着床出血のある時期(妊娠超初期)

着床出血のある時期

着床出血があるのは、生理予定日の数日前から一週間前ほどになることが多いといわれています。前回の生理から二週間後に排卵があり、そのあと受精して着床するまでに約一週間ほどの時間が必要とされます。ちなみに生理周期を28日間とすると、排卵があるのが14日目ですので、この計算でいくと着床出血があるのは、次回の生理予定日の約一週間前ということになります。

生理予定日よりも少し早い時期に、生理状の出血があれば着床出血の可能性があります。

着床出血の量と期間について

着床出血の量に関してですが、これは生理のときよりも量が少なく、出血が続く期間も短いことが特徴です。出血の始まりは生理のようですが、量も少なく、ほとんどの場合一日、二日で止まってしまいます。

反対に数日間たってもまだ出血が止まらない場合や、腹痛を伴う場合、出血の量が多い場合には、着床出血ではなく、不正出血の可能性もありますので、早めに診察を受けるようにしましょう。

着床出血の色について

着床出血と呼ばれてはいますが、着床出血はおりものにごくわずかな血液が混じった様相をしていることもあります。出血というよりもおりもののようなので、着床出血があったことに気がつかない方もいます。

色に関してはごく淡いピンク色だったり、生理の始まりのようだったり、また赤褐色のおりもののようだったりと、それぞれ異なります。生理の始まりのような様子をしていることも多く、生理が来たと思っているとすぐに止まってしまい、その後妊娠検査薬で陽性が出て、はじめて妊娠していることに気がつく人もいます。

着床出血と生理との違いは?

通常の基礎体温

着床出血は「月経様出血」とも呼ばれるように、生理のときの出血の状態に似通っていることも多く、果たしてこれは生理なのか、着床出血なのか、出血が始まった時点でこれを見極めることは困難といえるでしょう。基本的に言えることは、着床出血は生理に比べると量が少なく、そして短い期間で終わるということです。

出血の量および出血が続く期間に関しては、生理との違いが明らかですが、色などに関しては一つ一つのケースにより異なりますので、色などから両者を判断するのも困難だといえます。

高温期の継続

基礎体温をきちんと測っていた場合、もしも出血があったときに低温期に移行していれば、生理ということになりますが、高温期の体温を維持している場合には、妊娠の可能性はありますが、まだ100%ではありませんのであせらないでください。

着床出血か生理かの判断は?

着床出血か生理かの判断は?

妊娠を待ちわびている方にとっては、生理予定日前に出血があると着床出血かもしれない、と期待する気持ちが湧き上がるかもしれません。しかし実際のところ、その出血が生理なのか、あるいは着床出血なのかをその場で判断することは出来ません。

この時点では市販の妊娠検査薬で判定することも出来ませんし、また超音波などのよる診断でも妊娠の有無を断言することは出来ません。

生理予定日よりも一週間から数日前に出血があった場合には、慌てず冷静に、とりあえず様子を見るようにしましょう。出血がどのような様子で続いているかを観察し、出血の量が多かったり、お腹に激しい痛みが生じるなど、異常がある場合には病院で診察を受けるようにします。

とくに異常がない場合にはそのまま様子を見るようにしますが、基礎体温を測ることは怠らないようにしましょう。生理予定日よりも前に出血が始まった場合、着床出血なのか、生理なのかという点は、出血が始まってから数日から一週間ほどが経過しなければ最終的な判断は出来ません。

着床出血とお腹の痛み(妊娠超初期の症状)

着床出血とお腹の痛み

生理のときと違い、着床出血はお腹の張りや痛みを伴いません。生理予定日前に出血があり、生理のときのような痛みと張りを感じたら、それが着床出血である可能性は低いといえるでしょう。

生理予定日前に出血があり、お腹に痛みがあれば、一般的に考えると生理の可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。

着床出血と化学流産の違いとは?

着床出血と化学流産の違いとは?

着床してからの出血というと、流産や切迫流産を思い浮かべ、不安な気持ちになる方も多いでしょう。着床出血と化学流産の違いはどこにあるのでしょうか。

まず化学流産の場合の出血は、受精卵が子宮内壁に着床したのち、なんらかの理由で妊娠状態を継続することが出来ない状態や、子宮内で成長が止まることから生じます。

これに対して着床出血の場合は、受精卵が子宮内に入りこむ際に生じる出血で、いったん子宮内壁にきちんと着床してしまえば、その後出血することはありません。

着床出血と切迫流産の出血の違いとは?

着床出血と切迫流産の違いとは?

切迫流産の場合も出血がありますが、着床出血との違いはどこにあるのでしょうか。切迫流産と着床出血のいちばんの違いは、出血が起きる時期。

着床出血の場合は、生理予定日の一週間前から数日前にかけて出血が起こりますが、切迫流産の場合は出血が起こるのは生理予定日を越えてからになります。

着床出血と妊娠検査薬

着床出血と妊娠検査薬

着床出血かどうかいまいち判断できない場合、市販の妊娠検査薬を使って判定したくなる方もいるでしょう。市販の妊娠検査薬でチェックするタイミングとして適当なのは、排卵後いつからでしょうか。

妊娠検査薬の精度はどんどん上がってきていますが、それでも正確な結果を得るためには、決められた使用法と使用時期を守らなければなりません。

着床出血が起こったと思われる時期に、妊娠検査薬を用いるのはフライング検査になり、得られる結果が正確であるという保証はありません。

妊娠検査薬の仕組み

妊娠検査薬の仕組み

市販の妊娠検査薬は、体内のhCG(ヒト絨毛性性腺)と呼ばれるホルモンに反応することにより、陽性か陰性という判定を下します。尿に含まれるこのホルモンの濃度を計測することにより、妊娠しているかどうかを判定するのが、市販の妊娠検査薬の仕組みとなります。

妊娠検査薬を使用するタイミング(妊娠超初期)

妊娠検査薬を使用するタイミング

妊娠すると体内のhCGホルモンの分泌量が増えますが、着床のあとしばらくはこのhCGホルモンの濃度は一定化しません。体内のhCG濃度が一定化する前に検査薬を用いても、正確な結果が得られない恐れがあるのはこのためです。

妊娠検査薬を用いて正確な判定を行いたい場合には、生理予定日の一週間後以降に使用するようにします。これ以前に使用するのはフライング検査と呼ばれ、必ずしも正確な判定が出るとは限りませんので注意しましょう。

子宮外妊娠とは?

子宮外妊娠とは?

妊娠初期の出血でもっとも気をつけなければならないのが、子宮外妊娠です。子宮外妊娠は受精卵が子宮内膜ではなく、卵管や子宮頸管部に着床してしまうことを指します。

子宮外妊娠の場合、生理予定日の一週間後あたりに出血が起こります。出血に加えて腹痛が起こることもあり、最悪の場合ショック症状に陥り、大出血に至ることもあるので、少しでも異常を感じたら出来るだけ早く産婦人科で診察してもらわなければなりません。子宮外妊娠の場合、出血が止まらずに子宮摘出という事態にまで陥ることもあります。

生理予定日を少し越えた頃に起こる出血なので、本人すらまだ妊娠の事実に気がついていないこともあります。生理だとばかり思っていたら、実際には子宮外妊娠による出血だった、ということがないよう、基礎体温は毎日欠かさずつけるようにしましょう。

着床出血と子宮外妊娠

切迫流産や早期流産同様、子宮外妊娠による出血もまた、生理予定日を越えてから起こります。生理予定日前に起こる着床出血との違いはここにあります。

ただし生理周期が崩れている場合や、生理周期が規則的でない方の場合、生理予定日を超えているのかどうなのか、自分でも判断できないことがあるかもしれません。たとえ生理周期が乱れているにしろ、自分の生理周期を把握することは女性にとって非常に重要です。

妊娠を希望している場合も、そうでない場合も、基礎体温だけはきちんと毎日測るようにしましょう。

着床後に特有な妊娠超初期症状とは?

着床後に特有な症状とは?

受精卵が子宮内膜に着床した後のどのような症状があるか、ということが気になる方もいるでしょう。とくに妊娠を待ちわびている方にとって、着床したかどうかというのは、非常に気がかりなことだと思われます。

着床後に「着床痛」と呼ばれる痛みを感じるという話もありますが、これは医学的にはまったく根拠のない話とされています。女性の体の仕組みは非常にデリケートで、とくに妊娠や出産といった生理機能に関わることは、分泌されるホルモンの変化などにより、体全体にさまざまな影響を及ぼします。

妊娠を望む気持ちが膨らむと、体に起きるさまざまな兆候と着床を結びつけて考えたくなるものですが、実際に妊娠したかどうかの確定はやはりきちんと産婦人科で診断を受けるまで待たなければなりません。

着床しやすい体をつくる為に

基礎体温をつける

基礎体温をつける

妊娠を希望している方はすでに基礎体温をきちんとつけているかと思われますが、今すぐに妊娠を希望していないという方の中には、基礎体温をつけることを怠っている方もいるでしょう。

妊娠を望んでいる方にとっては、基礎体温をつけることは必須事項ですが、今すぐの妊娠を考えていない方であっても、基礎体温をつけておくことには重要な意義があります。

基礎体温をつけることにより、産婦人科系の疾病や問題を抱えていることが発覚しやすくなります。黄体機能不全や無排卵なども、基礎体温をつけることにより容易に把握できます。

着床しやすい体を目指すための食事

着床しやすい体を目指すための食事

せっかく受精が行われても子宮への着床が行わなければ妊娠は成立しません。子宮内膜が着床しやすい環境に整っていることも、妊娠を可能にする条件の一つです。

着床しやすい体を目指すには、体調を万全にするとともに、食べ物にも配慮するようにしましょう。着床しやすい体にするには、体の代謝機能を高め、冷え性を解消するような食材が効果的です。一つの食材だけに偏るのではなく、満遍なく栄養素を摂取するようにしましょう。

着床しやすい体を目指すための運動

着床しやすい体を目指すための運動

冷え性で血流が滞っていると、着床しにくいといわれています。着床率を高めるには血流を良くすることが不可欠ですが、食事の内容に気を配るだけでは十分ではありません。

骨盤の血流を良くするはたらきのある体操やストレッチを積極的に取り入れ、体全体の調子を整え、着床しやすい環境を作るようにしましょう。

まとめ

受精卵が子宮に着床することにより起こる「着床出血」についてまとめてみました。妊娠を希望している人にとっては、生理予定日よりも前に起こる出血は着床出血ではないか、と期待を抱かされるものです。

着床出血についての知識を備えておくと、出血があったときにそれが本当に着床出血なのか、それとも生理なのか見極めるのに役立ちます。着床出血、あるいは生理であれば問題ありませんが、流産や子宮外妊娠による出血の場合は至急に病院で診察してもらなければなりません。

着床出血なのか、生理なのかいまひとつ判断できない場合には、とりあえずしばらく様子を見て、その後必ず産婦人科で診察を受けるようにしましょう!

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