妊娠中に結婚式を挙げることを、でき婚、さずかり婚、おめでた婚といいます。幸せなことが一気に2つも訪れるのでその分嬉しさも倍増します。
しかし、交際中に妊娠が発覚したり、婚約してから妊娠したりすると結婚式や入籍の順番が変わってくるため、バタバタと手続きや段取りに追われることにもなります。
妊娠発覚からでき婚結婚式までで、知っておきたいことや気をつけるべきことはたくさんありますので、ご紹介していきましょう。
交際中に妊娠したらどうする?
交際中に妊娠が発覚して、結婚することになったというケースはたくさんあります。ただ、プロポーズや入籍前の妊娠であることから、両親や周囲への報告のタイミングに悩む方もたくさんいらっしゃいます。
まずはそれぞれの両親に妊娠が発覚したこと、結婚することを報告しましょう。家柄により捉え方には違いがあるものの、既にお腹の中には赤ちゃんがいるので、最終的には了承してくれるケースがほとんどです。
ます両親への挨拶
でき婚、さずかり婚や、おめでた婚は、最近広まってきた言葉のひとつです。若い世代の方には馴染みのある言葉でも、両親のような中高年世代にとっては「デキ婚」だと捉えられてしまう可能性もあります。
妊娠はおめでたいことでもありますが、一般的な常識からすれば順序は逆です。プロポーズ、両親への挨拶、両家の顔合わせ、結納、結婚式という流れを重んじる家柄なら、まずはその気持ちに応えられなかったことを理解することが大切です。
両親に反対されてしまったら
妊娠が発覚して、両親へ挨拶に行ったら反対されたり、説教を受けたりすることもあるでしょう。しかし、現実にお腹に子供がいて、結婚する意志があるのですから、最終的には受け入れてくれるケースがほとんどです。
中には頑固として結婚式にも出席しないという両親もいらっしゃいますが、いざ子供が生まれてみると孫の可愛さにコロッと態度が変わってしまうことも多いのです。思いっきり反対されたとしても授かった命を大切にしたいと考えるなら、長期戦で物事を考えるようにするとよいでしょう。
婚約中に妊娠したらどうする?
交際中の妊娠は、結婚について具体的に考えていない時期に発覚するものです。しかし、中にはプロポーズをして結婚式の日取りまで決まっていた婚約中のカップルが、妊娠してしまうケースもあります。
両家の顔合わせも済み、結婚式の準備を進めている最中に、妊娠していると判明するので、一見何の問題もないように思えます。しかし、了承済みとはいえ周囲からデキ婚と捉えられる可能性もあります。家柄によっては、あまり良く思わない場合もあるでしょう。
また、妊娠初期の頃はつわりがひどく、結婚式を挙げられる状態ではなくなる可能性もあります。既に親戚や友人に案内をしてしまっている場合、キャンセルするとなると迷惑がかかってしまいますので、婚約中の妊娠は意外と大変なものなのです。
妊娠中の結婚式について
結婚する前に妊娠が発覚した場合、結婚式を挙げるかどうかの選択を迫られるでしょう。赤ちゃんを出産して、落ち着いたら結婚式を挙げようという方もいらっしゃいますが、出産すると子供の世話に追われて、結婚式のタイミングを測れないことがほとんどです。
ただ、妊娠初期の頃はつわりや体調の変化が激しいので、結婚式を開く時期としてはあまりふさわしくありません。また、最悪の場合安定期に入る前に初期流産してしまう可能性もあるでしょう。このことからも、妊娠中に結婚式を挙げるなら、安定期に入った時期がふさわしいと言えます。
結婚式をするなら安定期に
妊娠初期の頃は、不安定なことからストレスがたくさんかかり、初期流産の可能性もあるため、結婚式を挙げるなら安定期がオススメです。妊娠して5ヶ月目くらいになると、つわりも和らぎ体調も安定してきます。
体調が良ければ近場で旅行することもできるので、結婚式を挙げるタイミングとしてはベストでしょう。結婚式の準備も、つわりが徐々に和らいでくる妊娠3ヶ月目~4ヶ月目に行うと無理なく行うことができます。
近い日にちで結婚式を挙げることになるので、日取りの調整が難しい面もありますが、身内だけの結婚式なら平日に挙げることもできますし、料金の割引もあるので検討してみましょう。
ウェディングの方法は色々
結婚式や披露宴は、意外と動き回ったり重い和装やドレスを長時間着続けるので、翌日に疲れが出てしまう方も多いです。妊娠していない女性ですらそうなのですから、妊娠中の方は更に疲れやすいと考えてよいでしょう。
華やかな結婚式は女性の夢ですが、やはりお腹の赤ちゃんを最優先に考えて、座っていられる時間が長いレストランウェディングや、新婚旅行も兼ねて行う1泊2日のリゾートウェディング、式はしないけど記念写真はしっかり残すフォトウェディングなど、様々なウェディングの方法があるのを知っておくと、妊娠週数や体調を見て自分にぴったりのウェディングプランを見つける事が出来ます。
マタニティ対応可能な式場選びを
妊娠中の結婚式を挙げる場合、通常かかる時間よりも短時間で準備しなければならず、また新婦の調子が悪くなった時にすぐ対応してくれる必要があるなど、実は色々条件があります。
巷には多くの結婚式場がありますが、最近はマタニティウェディングに対応している式場もあるので、自分たちの条件に合うようならばぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
マタニティドレスのレンタルや、一ヶ月以内の挙式に対応していたり、またつわり等辛い時期に打ち合わせに出向く必要のない電話やメールでの打ち合わせを行うなど、マタニティウェディング特有の決め細やかなサービスがあるのが特徴です。
また、準備期間が短い場合は金額が安くなるなどのメリットもありますので、ぜひ情報を集めてみてはいかがですか。
プランナーにお任せする手も
結婚式をしようと思っても、式場探し・予算・引き出物・ドレス・食事等々決める事はとても沢山。それらを決める以前に、つわりで式場探しどころではない、という方もいるかもしれません。
結婚式のプランが中々うまく進まないという方は、ウェディングプランナーにお任せするのも一つの方法です。ウェディングプランナーは様々なタイプの結婚式を担当していますから、マタニティウェディングでも細かな要望を取り入れてそのカップルらしい結婚式をカスタムメイドしてくれます。
結婚式の細々した決め事を全て代わって対応してくれますから、調子が悪い時でも無理をして自分がする必要がないというのが、ウェディングプランナーの最大のメリットです。無料サービスもあるので、一度試してみても良いかもしれません。
妊婦のドレス衣装選び
妊娠中に結婚式を挙げるなら、気になってくるのが衣装選びではないで酒家。安定期に入ったばかりの頃なら、まだお腹もそう大きくなっていないので、ウェディングドレスも気に入ったものを選びやすくなります。
一生に一度の結婚式ですから、衣装は楽しんで選びたいものです。結婚式場に妊娠中だと伝えておけば、妊婦用のウェディングドレスを用意してくれます。和装の衣装は、お腹部分を強く締める必要があるため、妊娠中に着る衣装としてはあまりオススメできません。
帯の締め方を緩くしてしまうと着崩れてしまう可能性があるでしょう。ただ、どうしても和装で結婚式を挙げたいという方は、帯をマジックテープなどで調整できるタイプもあります。結婚式場に問い合せて妊娠中に着られる和装の衣装があるか、確認してみると良いでしょう。
ドレスは冷え対策を
妊娠中に着るウェディングドレスは、ウエスト周りをあまり締め付けないのでふんわりと着こなすことができます。ドレス選びで注意していただきたいのは、冷え対策です。
チューブトップのウェディングドレスだと、肩や二の腕が冷えてしまいます。袖付きのタイプや、背中があまり大きく空いていないタイプのドレスを選ぶと心配ないでしょう。
どうしてもチューブトップタイプのウェディングドレスを選びたいという場合は、直前までケープを纏い、身体が冷えないようにしてください。
また、ヒールの高い靴も妊婦にとっては御法度です。長い丈のウェディングドレスだとヒールも必然的に高くなってしまいますので、背の高さにあったウェディングドレスを選ぶようにしましょう。
妊娠中でもブライダルエステは出来る?
女性にとって結婚式は最良の瞬間といっても良いくらいなので、その日に合わせて外側も完璧に仕上げたいと思っている方も多く、早い方は3ヶ月以上も前からブライダルエステに通い始めています。
綺麗に見せたいのは妊娠中も同じですが、ブライダルエステの中には体調を崩す可能性のある施術も多いため、注意が必要です。
例えば、機械を使うスリミングマッサージや超音波を使用したマシンはお腹の赤ちゃんへの影響を考えて使えませんが、手によるハンドマッサージやシェービングなどは、綺麗になるだけでなくリラックス効果もばっちり。また、マタニティエステコースを用意しているサロンもありますので、一度調べてみては。
妊婦の結婚式の注意点
妊娠中の結婚式には、いくつか注意すべき点があります。
体調が急変する可能性も頭に入れて
いくら今自分の体調が良かったとしても、結婚式までに体調が急変する可能性がある事も頭に入れておきましょう。結婚式の準備で無理をすれば、疲れから熱を出したり非常に強いお腹の張りが続く事も考えられます。
結婚式の日取りを決めたらまずかかりつけの産婦人科医に相談し、結婚式を行っても問題ないか、またはどんな事に気をつけたらよいかをきちんと聞いておきましょう。そして、結婚式の日まで無理をせず、体調をしっかり整えておく事も非常に大事です。
結婚式の演出は身体に負担のないものに
結婚式は出席した方全員の思い出に残るように色々演出にこだわってしまう方も多いですが、あまりこだわりすぎると身体の調子を崩しかねないので、注意しましょう。
よくあるテーブル席ごとのキャンドルサービスや記念撮影は出席者も喜びますが、着慣れないドレスで足元に気をつけながら席を回らなければならないため、緊張してしまいそれがお腹の張りにつながる可能性も考えられますね。
また、パンフレットやウェルカムボード・アイテムなどの準備を頑張りすぎては、当日体調が崩れてもおかしくありません。それらは結婚式に絶対必要というわけではないので、無理のないよう出来る範囲で演出を考えましょう。
妊娠を隠している場合のアルコール
それが、アルコールです。お祝いの席ですから、親戚や友人たちなどからお祝いの言葉と共にアルコールを注がれることもあるでしょう。
妊娠中にアルコールを摂取してしまうと、胎児の発育に大きな影響が出てしまいますし、命の危険に見舞われることもあります。
家族以外に妊娠の事実を知らせていないという場合は、結婚式場のスタッフにバケツを用意してもらい、さりげなく流せるようにしておきましょう。
妊娠を隠している場合のタバコ
結婚式でもうひとつ避けたいのが、タバコの煙です。妊娠中の身体にタバコの煙が舞い込むと、胎児に影響してしまいます。現在は禁煙の会場も増えましたが、まだ微妙な環境だとも言えます。狭い会場だとタバコの煙が充満してしまうため、妊婦としてはあまりおすすめできない環境です。
披露宴はできるだけ開放感のある会場を選びましょう。二次会は、狭い会場が多く友人ばかりの集まりになってしまうため、お酒を強く勧められたり、タバコの煙をたくさん吸ってしまったりする可能性があります。
不安に感じるようなら、二次会などフランクなパーティーは出産後に回したほうが良いでしょう。
記念写真だけ撮る選択も
妊娠中だから、結婚式は諦めたという方も、記念写真だけ撮ってみてはいかがでしょうか。写真だけなら短時間で済ませることができますし、アルコールやタバコの心配もいりません。
何よりウェディングドレス姿が残せるので、結婚式は難しくても写真だけ撮っておくことをオススメします。写真なら家族写真も撮れますし、角度によってお腹の張りも気にならないので、いいことづくしなのです。
まとめ
結婚前の妊娠がわかってから「でき婚結婚式」までについて幅広くご紹介しました。いろんなことにバタバタすることも多いでしょうが、おめでたいことが一気に訪れる幸せな時期です。目一杯、今の時間を味わってください。