出産予定日超過やずれる出産日について知っておきたいこと

出産予定日超過やずれる出産日について知っておきたいこと

出産予定日と実際の分娩日にはずれがある、とよく聞きます。病院で算出してもらった出産予定日になってもなかなか陣痛が起こらず、実際に赤ちゃんが生まれたのは予定日の一週間後、こんなこともよくあります。

出産予定日と実際の出産の間にずれがあるのはなぜ?今回は出産予定日の超過、ずれる出産についてまとめてみました。

上にお子さんがいる方や出産後仕事に復帰しなければならない方にとって、出産日をきちんと把握できないのは困るものです。また出産予定日を越えても陣痛が来る気配がないと、正産期を過ぎてしまうのではないか、と不安に感じてしまいます。

ここでは出産予定日が超過、ずれる原因から、出産予定日の計算方法、出産予定日にずれが生じやすい場合や、出産予定日を過ぎての出産などに関して知っておきたいポイントをまとめてみました。

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出産予定日の超過、ずれる出産

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出産予定日とはあくまでも最終月経のはじまりの日から280日目を意味するもので、この日に必ず出産が行われるというわけではありません。出産予定日という言葉どおり、これはあくまでも予定日、実際の出産はこの日とはずれる場合が大多数であると心得ておきましょう。

出産予定日のずれはどの程度あるものか、出産予定日とどの程度超過、ずれるものかについて以下にまとめてみました。

出産予定日通りの出産

出産予定日通りの出産

実際に出産予定日に行われる出産の割合は低く、出産予定日にずれが生じるのは決して珍しいことではなく、むしろ出産予定日に産まれる赤ちゃんのほうが断然少ないといえます。なんらかの理由により、どうしても出産を計画的に行いたいのであれば、あらかじめ医師に相談し、陣痛促進剤を用いて計画分娩をするほかありません。

正産期の出産とは

正産期の出産とは

分娩の際のリスクがもっとも少ないとされているのが正産期。正産期とは妊娠37週から41週までの35日間を指します。たとえ出産予定日にずれが生じても、正産期の範囲内であれば、他に特別な問題がない限りあまり心配する必要はありません。

逆にいうと出産予定日までまだ日にちがあったとしても、陣痛が起こり、出産の日を迎えるという可能性もあるということになります。臨月に入ったらいつ陣痛が起きてもいいように入院準備を整えておくようにしましょう。

正産期内での出産予定日のずれ

正産期内での出産予定日の超過ずれですが、出産が起こる確率がもっとも高いのが妊娠40週、ついで39週、そして41週になります。母体や胎児のとくに問題がない場合でも、この程度の出産予定日のずれはありえるということを覚えておきましょう。

出産予定日を超過してのずれ

出産予定日を超過してのずれ

出産予定日を過ぎてもなかなか陣痛が起こらないと不安になってしまうものです。過期産と呼ばれるのは妊娠42週以降に超過、ずれこんだ出産で、日本では過期産の出産は海外に比べて非常に少ないといわれています。

日本では過期産出産のリスクを出来るだけ減らすため、過産期に入る前に陣痛促進剤による誘発分娩や帝王切開による分娩が行われます。

もし万が一41週を超えても陣痛の気配が見られない場合には、母体や胎児の様子を注意深く観察しながら、適切な処置を取ることになります。その結果陣痛促進剤を用いての誘発分娩か、あるいは帝王切開か、母体と胎児にもっとも危険が少ないと思われる方法が取られます。

初産婦の出産予定日のずれ

初産婦の出産予定日のずれ

初産婦さんの場合はとくに出産予定日がずれるのではないかと不安に感じるようですが、出産予定日のずれは経産婦の方にも起こることですので、あまり心配する必要はありません。

初産婦でも経産婦さんでも出産予定日がずれるのは当たり前、ほとんどの場合、出産予定日のずれは予定日の前後一週間に集中するようですので、他に問題がないのであれば、気持ちをリラックスさせ、落ち着いて出産予定日までの時間を過ごすようにしましょう。

出産予定日を超過するリスク

出産予定日を超過することに関してはさまざまなリスクがあると考えられます。出産予定日を超過してもそれが正産期の範囲内であれば、リスクは少ないといえますが、過期産に入っての出産にはそれなりのリスクがあります。

羊水の減少と胎盤機能の低下

羊水の減少と胎盤機能の低下

胎盤の機能や羊水の状態は妊娠38週あたりで最高潮に達し、以降少しずつ機能が低下していきます。羊水の量はどんどん少なくなっていきますので、妊娠41週を超過した場合は毎日病院に通い、胎児の状態や子宮口の熟し方などを検査することになります。

胎盤機能の低下が起こると、おなかの赤ちゃんへの酸素や栄養の供給が不足してしまい、赤ちゃんの容態が悪くなることもあります。

赤ちゃんの体重の増加による分娩困難

赤ちゃんの体重の増加による分娩困難

出産予定日を超過してしまい、赤ちゃんがおなかの中で育ち過ぎてしまうと巨大児になり、その結果、自然分娩での出産が無理になる場合があります。また巨大児とまではいかなくても、赤ちゃんが育ち過ぎてしまったために、分娩が長引いてしまい、母体と赤ちゃんの両方に多大な負担がかかることがあります。

出産予定日を超過しての出産はこのようなリスクに十分注意を払い、母体と赤ちゃんの安全を第一に優先します。赤ちゃんが育ちすぎていると判断されると、陣痛促進剤を用いての誘発分娩が行われることになります。

出産予定日をずらしたい、変えたい場合は

出産予定日をずらしたい、変えたい場合は

仕事の都合や家庭の事情により、どうしても出産予定日をずらしたい場合は、計画分娩を行うしかありません。ただしいくら妊婦さんの希望があるからといって、出産予定日を自分の都合に合わせて勝手に決めるわけにはいきません。

そのままにしておくと母体や胎児の状態が悪化する場合や、緊急的に処置をしなければならない場合には、もちろん医療処置として、出産予定日をずらし、すぐさま分娩が起こるような処置が取られます。

自然分娩を行うことが可能ではないと判断され、帝王切開での分娩を行うと決められている場合も、出産予定日をずらして帝王切開を行う日にちを決定します。

出産予定日の算出法

①最終月経歴の出産予定日の算出法

最終月経歴の出産予定日の算出法

出産予定日の計算はどのような行うのでしょうか。出産予定日の算出の基本になるのは、最終月経日、つまり妊娠前に最後にあった月経のはじまりの日です。出産予定日は、最終月経日の始まりの日に280日間を足すことで得られます。

生理周期28日
最終月経日1月1日+280日 = 出産予定日10月7日

この計算法は月経周期が28日間の方の場合に合わせた計算法で、月経周期が28日間よりも短い、あるいは長い方に関しては、出産予定日を補修しなければなりません。

②基本の計算法「ネーゲレの概算法」

基本の計算法「ネーゲレの概算法」

出産予定日の計算の仕方は月経周期が28日間を基本とします。もっとも標準的な計算の仕方は考案した産婦人科医ネーゲレにちなみ、「ネーゲレの概算法」と呼ばれています。

ネーゲレの概算法による予定日の算出法は、まず最終月経のあった月から3を引きます。3が引けない数字の場合は反対に9を足します。これが出産予定月になります。次に最終月経のはじまりの日に7を足したものが日にちになります。

生理周期28日
最終月経日1月1日  1月+9=10月  1日+7=8日  出産予定日10月8日
280日計算方法と1日ずれがあります。これは月の日数、28日、29日、30日、31日のずれによるものです。

月経周期の違いによる修正法

この計算法は月経周期が28日間の場合、月経周期がこれよりも短い、あるいは長い場合には調整しなければなりません。たとえば26日間周期の場合は28-26=2、基本の概算法で算出した日にちから二日間少なくします。また35日周期の方の場合は、7日間繰り延ばした日にちが出産予定日になります。

月経周期が不規則な方の場合

最終月経のはじまりの日を覚えていない場合は、この方法で出産予定日を計算することは出来ません。この場合は、エコーで胎児を確認できるまで待ち、エコーにより胎児の大きさを確認し、出産予定日を算出することになります。

いますぐ妊娠を望んでいるにしろ、いないにしろ、月経の記録はきちんとつけておくようにしましょう。月経の記録だけでなく、基礎体温も同時に計測するようにすると、排卵がきちんと起こっているかどうかを確認することが出来ます。

排卵日はいつ?

妊娠週の数え方ですが、数え始めるのは最終月経のはじまりの日からで、排卵日ではありません。28日周期の方の場合、排卵日は月経開始日の約2週間後になります。つまり赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるのは、正確には280日ではなく、266日間ということになります。

また受精日を特定できる場合にも同様に、この日に266日を足して出産予定日を算出します。

③エコーによる出産予定日の算出

エコーによる出産予定日の算出

最終月経のはじまりの日を基本にするネーゲレの概算法以外にも、出産予定日を算出する方法があります。それがエコーによる出産予定日の算出で、超音波検査で胎児の大きさを測定して行われます。

妊娠5週目から7週目

妊娠初期の段階では胎児がおさまっている胎嚢の大きさを測定し、これにより出産予定日を計算します。胎嚢の大きさには個人差がなく、大きさを測定することにより妊娠週を確定することが可能です。

妊娠8週から11週目

この時期は頭から臀部までの長さを測定し、これをもとに妊娠週を判断します。頭から臀部までを頭殿長と呼びますが、この長さにはあまり個人差がないため、これにより妊娠週を割り出すことが出来ます。

妊娠12週目以降

妊娠12週目以降になると、一人一人の胎児の成長に差が出てくるようになり、頭から臀部までの長さからは妊娠週を判定することが難しくなります。そのため12週以降は、胎児の頭の左右の幅を測定することにより、妊娠週を判定することになります。

エコーによる出産予定日の誤差

定期診断の際に行われるエコー検査のたびに、出産予定日が異なり、いったいどれが本当か迷ってしまう方も多いようです。12週以降のエコー検査では、胎児の頭殿長だけでなく、児頭大横径(頭の左右の幅)、大腿骨長(太ももから膝までの長さ)などもあわせて測定され、これらを総合的に判定して、出産予定日が算定されます。

胎児の成長の速度には個人差があり、成長の早い胎児と遅い胎児の間には大きさにかなり違いが出てしまいます。これがエコーの出産予定日と最終月経による概算から計算された出産予定日との間に誤差が出る原因になります。

出産予定日の調整

先ほどからも述べてきたように、ネーゲレの概算法は月経周期が28日間の場合に当てはまるものであり、それ以外の人に関しては、概算日に調整を加えなければなりません。

月経周期がまちまちで不規則な場合や、不正出血を月経だと勘違いしていた場合などは、胎児の大きさに個人差のない妊娠8週から11週目に行うエコー検査で出産予定日を調整することになります。

ただし誤差が7日間以内の場合には、最初の出産予定日のまま調整を行わない場合もあります。

まとめ

上記に見てきたように、出産予定日はあくまでも予定。出産予定日どおりに出産があるのは確率的にはむしろ少なく、妊娠38週や39週目に出産がずれることがよくあります。

臨月に入ったらいつ陣痛が起こってもおかしくありません。出産予定日までまだまだ日にちがあると思って油断をしていると、入院準備が出来ていないうちに突然陣痛や破水が起こることもあります。

出産予定日のずれは早まるだけではありません。出産予定日を超過してもなかなか陣痛が起こらずに41週を超えた場合には、赤ちゃんや母体の様子を慎重に確認しながら、誘発分娩あるいは帝王切開という手段が取られます。

出産予定日のずれについて有益な知識を得ておくと、陣痛や出産に対する不安感を解消することが出来ます。出産予定日全般に関して豊富な知識を得ておくようにしましょう!

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