会社(職場)への妊娠報告の仕方や遅い、早い時期や注意点

会社への妊娠の報告の仕方・タイミングについて 妊娠初期

最近、体調が優れないと思っていたら、妊娠していることがわかった。嬉しい気持ちでいっぱいになり、夫や両親に報告して喜びを分かち合ったという方は多いのではないでしょうか。

しかし、悩むのが妊娠を会社に報告すべきかどうかという点です。働いている女性の多くが抱える悩みですので、報告に関するポイントについて詳しくご紹介していきましょう。

会社に妊娠報告する時期、タイミング、いつ頃

会社に報告するタイミング

妊娠が発覚してから、まず悩むのが会社に報告するタイミングです。妊娠は嬉しいことでもありますが、初めての妊娠の場合、初期流産してしまう可能性もあるため、報告が早すぎるとまわりに気を使わせてしまう恐れがあるからです。

ただ、妊娠してから安定期に入るまでの時期は、体調が不安定になり、いつものように働き続けることは困難になります。安定期に入るまでは、報告する人を制限したほうが良いでしょう。

会社に妊娠報告する時期の表

具体的には 上司や一部の同僚に妊娠10週~妊娠12週ごろ(妊娠4ヶ月ごろ)に報告している方が多いです。妊娠9週の壁を過ぎてからや初期流産と後期流産の境目の妊娠12週以降に報告するようです。

安定期に入る16週以降(妊娠5ヶ月)にすべての職場の方に報告しているようです。

会社に妊娠報告する理由

会社に報告する理由

妊娠しても、安定期に入るまでは何が起こるかわかりません。流産の可能性もあることから、できれば安定期に入るまで会社に報告したくないと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、安定期に入るまで今までどおり変わらず仕事ができるとは限りません。

会社にきちんと妊娠の報告をしないままでは、体調不良で欠勤や早退が続いて、かえって迷惑をかけてしまいます。また、無理な力仕事を任されたり、大きなプロジェクトの一員に選ばれたりしてしまうこともあるでしょう。

無理をして仕事を続けてしまうと、切迫流産を引き起こし危険な状態になることもありますので、やはり会社には妊娠がわかった時点で報告するべきだと言えます。

妊娠報告を遅らせたい人の理由

妊娠報告を遅らせたい人の理由

妊娠したらなるべく早く上司に報告すべき、という意見が多い中、もうちょっと後で報告したいと考えている妊婦もいます。ちょうど仕事が佳境に入っていて今報告しては周りの迷惑になる、仕事をセーブするよう言われても調整が難しい、などが妊娠報告を遅らせてしまう理由に挙げられます。

中には一度流産を経験されていて、もしまた何かあったらと考え報告を躊躇してしまう方もいらっしゃいます。無理を続けて入院してしまうような事態になると、その理由を知らない周りは「妊娠中だと言ってくれたら対処したのに」と責任を感じてしまうかもしれません。

妊婦の妊娠報告を遅らせたい気持ちも理解できますが、やはり雇用側としてはなるべく早く伝えて欲しいものです。

早く妊娠報告した方が良い職業は

早く妊娠報告した方が良い職業は

職場にいつ妊娠を報告するかは、人によって時期が違うようです。役職や仕事内容・職場の環境などが異なれば、当然報告する機会も異なります。

特に気をつけたいのが、妊娠初期の身体に負担をかけてしまうような業種に就いている方です。昔とは違って女性の職業は多種多様に広がっていますが、中には妊婦には向かない仕事というのが存在します。

例えば車を運転する・極端に寒い場所で仕事をする・終日立ちっぱなしで動き回る・夜勤がある、などの仕事に就いている方は妊娠が確定した段階ですぐ職場に知らせるべきでしょう。無理が出来ない妊娠初期に、これらの仕事は身体の調子を大幅に崩す原因となりかねません。

誰にどのように妊娠報告するか

上司への妊娠報告

上司への妊娠報告

妊娠がわかったときは、安定期を待たずに報告するべきです。妊娠10週~妊娠12週ごろ(妊娠4ヶ月ごろ)に報告している方が多いです。しかし、誰に報告するか、どれくらいの人まで報告するのか悩むところではないでしょうか。

まず、ビジネスマナーの鉄則として、妊娠はまず上司に報告しましょう。上司にきちんと報告しておかなければ、仕事の調整や欠勤などの連絡が滞ってしまいます。

上司が男性であることがほとんどで、抵抗感のある方もいらっしゃるでしょうが、赤ちゃんのためにも必ず報告するようにしましょう。

産後、復帰を希望する場合ははっきり伝える

産後、復帰を希望する場合ははっきり伝える

妊娠がわかった頃はつわりや身体の不調にいっぱいいっぱいで、退職するのか仕事を続けるのかどうかかまで気が回らない方も多いでしょう。ただ、産休を取って復職したい場合は、希望を早めに伝えておくべきです。

産休制度は産前と産後の一定期間妊婦が休める制度ですが、その間仕事が進まないのは会社にとって大きな痛手です。産後も働き続けたいのならば、自分が今行っている仕事の内容と産休中の対応案をきちんと説明できるようにしておきましょう。

また退職するという場合でも、おおよその退職日を伝える必要があります。会社側はその退職日に併せて対策と取るため、早めに伝えておいた方がスムーズに進めやすくなります。

同僚への妊娠報告

同僚への妊娠報告

妊娠したことがわかったら、まず会社の上司に報告するべきです。そして、次に一緒に仕事をしている先輩や同僚などにも報告して良いでしょう。ただし、全員に伝えるのではなく、一部だけで十分です。

上司は大まかな仕事の調整などを行ってくれますが、一緒に働いている人たちはそのことがわかりません。信頼できる数人の先輩や同僚に妊娠の事実を報告しておけば、さりげなくフォローしてもらうことができるでしょう。

どこまで誰に報告したかを上司に伝える

どこまで誰に報告したかを上司に伝える

上司には妊娠を報告しても、それから誰に伝えるかは人それぞれです。職場の全員に報告してしまう方もいれば、親しい仲の人のみに打ち明けるだけという方もいらっしゃいます。

この「上司以外に誰に報告したか」というのは、上司に一言伝えておいた方がよいかもしれません。例えば安定期になるまでは多くの人に伝えたくないという方がいても、上司がその事実を知らなければ、飲み会などのちょっとした席でふと全員に漏らしてしまう事だってありえるからです。

誰に伝えたか・どうして伝える相手を限定したか・どこまでなら話しても問題ないか、というのを簡単に上司に伝えておきましょう。

職場での妊娠に対しての理解は?

職場での妊娠に対しての理解は?

妊娠したことを会社に報告したからといって、全てうまく進むというわけではありません。実は、妊娠したことが分かっていてもどのような変化が起きるか分かっていない人も多いからです。

女性なら、親身になってサポートしてもらうことができますが、男性の場合妊娠の知識が全くない場合も多いため、理解してもらうことが重要になります。上司に報告する場合は、どのようなつわりの症状が出ているかを説明したり、頻繁にトイレに行ったりする可能性があること、急な体調不良で欠勤する可能性があることを伝えておきましょう。

具体的な内容を伝えておくことで、妊娠の知識がない人も理解しやすくなります。妊娠のことを報告したから、きっと大丈夫だろうと安心せず、自分のためにもきちんと説明するようにしておきましょう。

妊娠報告後の働き方や注意点

つわりがひどく欠勤が続く場合は?

つわりがひどく欠勤が続く場合は?

妊娠したことを会社に報告してから、つわりがひどくなって出社できない状態になる方もいらっしゃいます。つわりがひどいと、食べ物を一切受けつけないこともあるため、体力がなくなり日常生活さえままならなくなり入院してしまう方もいるからです。

欠勤が続いて会社に申し訳ないという気持ちが強まりすぎると、ストレスからつわりがさらにひどくなることもあります。欠勤が続いているのなら、思い切って休職届けを出してみるのも良いでしょう。

安定期に入って頑張りすぎに注意

安定期に入って頑張りすぎに注意

会社に妊娠の報告をして、無事につわりを乗り越えて安定期に入ったら、仕事ができるリズムは徐々に取り戻していくことができます。安定期に入れば、ある程度動いても大丈夫ですし、つわりがないことから集中して仕事に取り組むことができるでしょう。

つわりがひどくて休職していた人も、安定期に入って復帰するという場合も多いのです。しかし、安定期に入ったからといって無理をして良いというわけではありません。

頑張りすぎてしまうと、切迫流産を招いてしまう危険があるため、妊婦であることを前提にほどほどに仕事をこなすようにしましょう。

会社の妊婦に対して理解がない場合

会社の理解がない場合

会社に妊娠の報告をするのは、これからも仕事を続けていきたいという気持ちがあるからです。しかし、会社によっては妊娠への理解が乏しいところもあります。男性ばかりの会社に見られる傾向が強く、妊娠に関する知識がないためです。

また、妊婦をどう扱って良いのかわからないことから、大変そうでもサポートできなくなるケースもあるようです。また、妊婦だと報告しているにもかかわらず、仕事はきちんとして欲しいと無理難題を押し付けてくる会社もあります。

仕事のためと我慢して頑張りすぎてしまうと、身体にも心にも大きなストレスがかかり、最終的には赤ちゃんに影響してしまいます。妊娠の報告をすれば、働いている会社がどのような考え方なのかを理解することができるでしょう。

妊娠に関して喜び、サポートしてくれる会社なら、育児休暇もすんなり取れて出産後も働き続けることができますが、妊娠を報告して嫌がったり無知識を装おったりする会社は、出産後も育児に理解を示さない可能性が高いため、今後働き続けるかどうかを真剣に考えたほうが良いでしょう。

定期的な妊娠経過報告について

定期的な報告について

妊娠が発覚して会社に報告したら、それで全てOKというわけではありません。定期的に報告することも忘れないでおきましょう。安定期に入ったタイミング、臨月が近づいているタイミングなど、節目の度にきちんと報告しておけば、今どのような状態か相手も理解しやすくなります。

仲の良い会社なら、お腹にいる赤ちゃんの写真を見せたり、胎動を感じてもらったりするのも良いかもしれません。また、無事出産した場合にもきちんと報告するようにしましょう。

たとえ退社している身であっても、妊娠初期の頃にお世話になったのですから、お礼も兼ねて報告しておくとスマートです。

妊活中の人がいる場合は注意を

妊活中の人がいる場合

会社に妊娠の報告をするうえで、ひとつ注意していただきたい点があります。それは妊活中の女性がいる場合です。特に年齢が30代後半であったり、40代前半で妊活をしたりしている方は、日々さまざまな治療やケアで、デリケートになっています。

幸せいっぱいな妊娠の報告により、かえって相手を傷つけてしまう可能性があることを知っておきましょう。ただ、あまりにも気を使いすぎていると相手もその気遣いを察知してしまいます。妊娠の事実はさりげなく報告し、経過報告などもおおっぴらに行わないようにしましょう。

まとめ

妊娠がわかった時の会社への報告についてご紹介しました。妊娠はとても喜ばしいことですので、基本的に喜んでくれる上司は多いはずです。

仕事を続けていきたいと考えるなら、早めに相談しこれからの仕事について対策を考えておく事が大切です。安心して働き続けるために、会社とよく話し合い、よりよい環境を整えていけるようにしましょう。