妊娠したいと考えるなら知っておきたいこと

妊娠したいと考えるなら知っておきたいこと 妊娠前

結婚して新婚生活もそろそろ落ち着いてきた。そろそろふたりの赤ちゃんが欲しい!と考えている夫婦の方へ。妊娠したいと思ったらやるべきことはたくさんあります。

スムーズに妊娠するには、何からやるべきなのか?知っておきたいこととは何か?ひとつひとつ具体的にご紹介していきましょう。

卵子の質を上げるには時間がかかる

卵子の質

受精後、赤ちゃんが何の問題もなくお腹の中で成長できるかどうかは、卵子の質にかかっています。胎児の成長に必要な栄養や素材は全て卵子の中にあるため、卵子が元気であればあるほど妊娠中のトラブル発生率も抑えられます。

卵子はお母さんのお腹にいる時からすでに出来上がっていますが、その原始卵胞が成長して排卵するまでには約90日かかると言われています。

ですからいい卵子で妊娠したいと思うのならば、卵子が成長するその90日以前から体調を整えておく必要があるのです。特に30代後半で妊娠を望む方は、もう少し長い期間を取って準備したほうがよいでしょう。

女性ホルモン分泌を最適な状態にする

女性ホルモン分泌を最適な状態にする

妊娠するのに最も大事な生理周期や排卵を正常な状態にするには、女性ホルモンの分泌が欠かせません。女性ホルモンの代表的な2種類のホルモンのバランスが崩れると、生理不順や無排卵月経の原因となります。

女性ホルモンのバランスが乱れる原因はストレスや生活習慣など様々ですが、最近は皮下脂肪が多すぎたり少なすぎても排卵障害や生理不順の一因となる事が分かっています。

それは女性ホルモンはコレステロールでも生成される事が分かってきた為、コレステロール量が極端な場合卵巣から分泌される女性ホルモン量に影響を与えてしまうのです。

女性ホルモンを増やそうと、大豆やキャベツばかり食べれば偏ってしまうので、バランスを取る事を重視しましょう。

基礎体温のチェック

基礎体温チェック

妊娠したいと思ったらやるべきことに、基礎体温のチェックがあります。今まで何となく排卵日を予測していた方は、きちんと基礎体温を付け始めることで、排卵日の予想がよりピンポイントに狭まってくるでしょう。毎朝同じ時間に起床し、起き上がる前に舌下体温計で基礎体温を計測していきます。

基礎体温を付け始めると、自分の体温の周期やホルモンの変化を感じ取りやすくなるため、妊娠しやすくなるのです。基本的に、基礎体温には低温期、高温期とありますが、リズムが乱れている場合や、高温期が短いという場合は、一度婦人科を受診してみると良いでしょう。

排卵日が分かると、排卵日の2日前が一番妊娠しやすい日ですので、タイミングを計りやすくなります。

精子の質 パートナーの体調管理も

精子の質 パートナーの体調管理も

妊娠は女性一人では出来ず、必ず男性が必要です。卵子には受精してから成長する為の全てが入っていますが、DNAの半分を持っている精子が無ければ受精はありえません。

いくら卵子の質を上げても、パートナーの睡眠不足や食生活の乱れ・ストレスなどで精子の働きが弱まれば妊娠する確率が下がってしまうので、自分だけでなくパートナーの体調管理もしっかり行う必要があります。

会社でストレスを溜めて帰ってきても家の中ではリラックスできるような環境を用意して、妊娠に向けてパートナーが心身ともに準備できるようサポートしたいものですね。

高齢出産35歳以上で望む場合は

高齢出産35歳以上で望む場合は

女性が35歳以上で出産する事を高齢出産と言いますが、初婚年齢が30歳近くなってきた現在では、高齢出産の割合が上がっています。

高齢出産が増えているとなれば妊娠が少々遅れても大丈夫だろうと考えてしまう女性もいますが、やはり卵子の老化は免れないため、受精して着床しなかったり流産してしまったりと、妊娠へつなげるのが難しくなってしまいます。

高齢出産を望む場合は、基礎体温計測を長期に渡って行うのはもちろん、生活習慣・食事の内容の見直し・性交の回数などを20代の方が行う以上にきちんと実施する必要があります。高齢出産の方に残された時間は短いですから、最初から不妊治療専門医に相談に行くのは効率的かもしれません。

妊娠しやすい生活習慣へ

妊娠しやすい生活習慣へ

妊娠したいと思ったらやるべきことは山のようにあります。まず何はともあれ生活習慣から見直していきましょう。スムーズな妊娠は規則正しい生活習慣から生み出されていくものです。

食事、睡眠、運動、ストレスとの付き合い方など、ひとつひとつ見直していくことで、良い質の卵子と精子を作り出すことが可能になるのです。まずは、食事面から見直していきましょう。

食事の管理

食事の管理

妊娠したいと思ったらやるべきことに食事の管理があります。規則正しい生活習慣のリズムを付けるためにも、毎日3食できるだけ決まった時間に食べるようにしましょう。

野菜を中心にバランスよく食べることが大切です。質の良い精子を生み出すためにも、授かった赤ちゃんが健やかに成長するためにも、葉酸を意識した食事を心がけましょう。

葉酸を多く含む食べ物を積極的に食べることにより、新しい細胞が生み出されやすくなり、受精した卵子もスムーズに細胞分裂していくことができます。レバーや抹茶、モロヘイヤや枝豆には豊富な葉酸が含まれていますので、積極的に食べることをオススメします。

妊娠力アップの成分を取り入れる

妊娠力アップの成分を取り入れる

妊娠する為にあれこれ試してみたけれど結果に繋がらないと悩んでいるカップルは、妊娠力をアップさせるサプリをプラスしてみてはいかがでしょうか。

その他には疲労回復・滋養強壮効果のあるマカやエストロゲンが豊富なイソフラボン・ルイボスティー・ザクロ・タンポポなどがありますが、どれも過剰摂取すればホルモン分泌のバランスが崩れて基礎体温が崩れる可能性がありますので、服用する際には良く注意書きを読みましょう。

飲酒の量に注意が必要

飲酒の量に注意

妊娠したいと思ったらやるべきことに、飲酒量の調整があります。適度な飲酒は気持ちをリラックスさせますし、血液の循環もよくなるため、身体に良い影響を与えますが、量が多くなると今度は身体に負担となってしまうため、注意が必要です。

また、大量の飲酒を繰り返していると、夫婦生活に支障が出る可能性がありますし、妊娠していることに気づかないまま大量の飲酒を続けてしまうと、赤ちゃんが中毒症を引き起こしてしまう可能性があるため、適度な量を心がけるようにしましょう。

質のいい睡眠の確保

睡眠の確保

妊娠したいと思ったらやるべきことに、睡眠の確保があります。質の良い睡眠は、身体を正常な状態にさせますし、精神面でもリラックスさせてくれるもの。だからこそ、睡眠時間はしっかりと確保するようにしましょう。

できるだけ日付が変わる前にベッドに入る習慣を身に付け、朝起きたら太陽の光を浴びることで、体内時計が正常にリセットされます。

きちんと眠ることで自律神経も整いやすく、精子の生成や排卵なども規則正しく行われやすくなるため、妊娠しやすい身体へと変化していきます。夜の睡眠を確保するためにも、日中の作業をできるだけ効率よく行うようにしましょう。

体温を高く保つ生活習慣を

体温を高く保つ生活習慣を

冷え性の方は妊娠しにくいという説は、すでに皆さんがご存知の事でしょう。身体が冷えるという事は血液の循環が鈍くなる事を指します。

特に血液を必要とする子宮が冷えて硬くなり機能が衰えてしまうと、いくら妊娠する為に色々頑張ったとしても、赤ちゃんが大きくなるための器が機能不十分なので妊娠状態を継続できない、または妊娠状態を開始できなくなってしまうのです。

理想の体温は36度後半ですが、このくらいの体温になると副交感神経が優位になりリラックスできるので、精神面でもプラス効果になります。妊娠を望むのならば、エアコンの使用頻度や服装・食事の内容などを一度見直してみましょう。

適度な運動の習慣

運動の習慣

身体をよく動かす人ほど、新陳代謝が活発で身体も健康な状態に維持しやすくなります。簡単なストレッチや、短時間のウォーキングでも構いませんので、身体を動かす習慣を身につけましょう。

身体を動かすことで、体中の血液循環が良くなり、リンパの流れもスムーズになります。老廃物がたまりにくい身体になるため、赤ちゃんを授かっても身体の不具合を感じにくくなります。

タバコは絶対やめるべき

タバコとサヨナラ

妊娠したいと思ったらやるべきことに、禁煙があります。喫煙すると毛細血管が収縮して血液の流れが悪くなりますし、万が一妊娠した時に喫煙を続けていると、赤ちゃんに重大な影響を及ぼしてしまう可能性があります。

最悪の場合、初期流産してしまう可能性もあるため、妊娠したいと思ったらすぐにタバコはやめるようにしましょう。男性側も禁煙することで健康な精子を生み出しやすくなります。

生まれてきたらいずれ喫煙できなくなるのですから、今のうちから禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ストレスがあると妊娠しにくい?

ストレスとの付き合い方

妊娠したいと思ったらやるべきことに、ストレスとの付き合い方があります。現代社会に生きていて、ストレスを感じないということは難しいものですが、ストレスはスムーズな妊娠を遠ざけやすくさせます。

ストレスが溜まると、自律神経が乱れやすくなりホルモンバランスも崩れてしまいます。生理周期もまばらになりやすくなるので、自分なりのストレスとの付き合い方を模索していくことが大切です。

ゆっくりとお風呂に浸かるだけでもストレスは緩和しますし、大声を出してカラオケルームで叫ぶのも良いでしょう。美味しい食事で幸福感に浸るのもストレス発散には有効的です。自分に適したストレス発散方法を見つけ出していきましょう。

薬の選びは慎重に

薬の調整

妊娠したいと思ったらやるべきことに、薬の調整があります。持病があって、日常的に薬を服用している場合、それが妊娠に影響する可能性があるので、担当の医師に相談してみましょう。

受精に影響はないものの、妊娠すると服用できない薬もありますので、その場合の対策法についても事前に相談できるので安心です。不安な場合は、婦人科の医師に処方された薬を持っていき、判断してもらうのも良いでしょう。

検診を受けてみる

健康診断を受けよう

妊娠したいと思ったらやるべきことに、健康診断があります。妊娠したものの病気が見つかり、赤ちゃんを諦めざるを得ない場合があるからです。女性の場合、子宮筋腫や子宮頸がん、乳がんなどのリスクがあるため、定期的に健康診断を受けて異常がないかチェックしておくようにしましょう。

病気の問題がある場合も、早期発見、早期治療なら妊娠までに健康な状態を取り戻すことができます。また、予防接種や検査など今のうちにやるべき健康管理は徹底的に済ませておくと安心です。

不妊治療を始めよう

不妊治療を始めよう

妊娠したいと思ったらやるべきことをしているのに、妊娠ができない場合、不妊治療を検討してみてはいかがでしょうか。不妊とは、基礎体温を測り、排卵日を予測しつつ夫婦関係を継続しているのに、2年以上妊娠できない状態のことを言います。

しかし、女性の年齢が35歳以上なら、妊娠しにくい状態になりつつあるので、早めに婦人科を受診し、アドバイスを受けるようにしましょう。

婦人科に行くことで、妊娠しにくい体質かどうかを診察してもらうことができますし、男性側の精子に問題がないかも調べることができます。 不妊の原因について  妊娠しやすいタイミングについて

夫婦仲良く過ごすことが重要

夫婦仲良く過ごそう

妊娠したいと思ったらやるべきことに、夫婦関係を良好に保つということがあります。

妊娠を目的としているからといって、ただの行為であってはお互いのストレスがたまり、うまく妊娠には至りません。良い夫婦ほど妊娠しやすいというデータもありますので、積極的にコミュニケーションを取り、将来の赤ちゃんについて楽しく会話するようにしましょう。

妊娠する可能性が高い日に性交渉

妊娠する可能性が高い日に性交渉

赤ちゃんが欲しいと思っても自分の気持ちだけが先走ってしまい、パートナーが気持ちを理解してくれないようだと、後々すれ違いになる可能性が出てきます。

例えば妊娠する可能性が高い日(排卵日5日前~2日前が一番確率が高い日~排卵日)に性交をしようと提案しても、パートナーがその意味や重要性を充分理解していないと、愛情からではなく妊娠のために性交をするのではないかと義務のように思えてきてしまい、そのメンタルにつられて勃起力や精子の状態も悪くなってしまいかねません。

その状態が続けば二人の仲にも悪影響が出てしまうので、まずは子供が欲しいかと言う所から始めて、いつ妊娠するのがベストか、妊娠する為には何が必要でどうすべきかを二人でよく話し合って、妊娠に向けての方法を確認しあうのが大事です。

あまり頑張り過ぎないのも大切なこと

あまり頑張り過ぎないのも大切なこと

あれこれ努力しても結果が出ないと焦ってしまいます。あれこれ節制して「これだけ頑張ったんだから妊娠できるはず」と思ってしまい、妊娠しなかった場合はその気持ちの落差が激しく、イライラして周囲に当たってしまったりストレスが溜まってしまう事も多いです。

受精は本当に一瞬のタイミングで起こるものですから、出来ない時はしょうがないと思うくらい気持ちに余裕を持った方が良いのですが、それが出来ない場合は少しお休みしても良いかもしれません。

妊娠する為のあれこれをすっぱり止めて、イライラとストレスがなくなった途端妊娠できたというカップルもいますから、あまり頑張りすぎないのも妊娠に繋げる為には大事です。

ここまでのまとめ

妊娠したいと考えるなら知っておきたいことについてご紹介しました。まずは生活習慣を見直し、飲酒やタバコなど調整できるものから整えていきましょう。

また、健康あっての妊娠なのできちんと健康診断を受けておくことも大切です。さまざまな準備を行い、万全の状態で可愛い赤ちゃんを授かってください。

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