近頃どうも体調が優れないと感じていたら、とっくに生理予定日を過ぎていた。妊娠検査薬を試そうと思うけれど、いつから反応が出るのだろう?という方。急いで結果を知りたいがフライングしてしまわないようにしたい方。
また実際に反応が出たら、いつから産婦人科に行くべき?という疑問を持っている方。また、実際に妊婦健診の頻度がどれくらいあるのか知りたい、という方へ。初めての妊娠で知らないことだらけの妊婦さんへ情報を幅広くご紹介していきましょう。
妊娠検査薬を使うのはいつから?反応がでるのは?
妊娠しているのかどうか確かめたいという方は、いつから妊娠検査薬が使えるのか知りたいところですよね。基礎体温を付けている妊活中の女性なら、排卵日に性行為をしていますから、一刻も早く結果が知りたいと思うはずです。
最近は、妊娠検査薬の精度も上がり、早い時期でも結果が出るようになりました。妊娠検査薬の種類にもよりますが、基本的には生理予定日から1週間後です。
しかし、それより早く知りたいという妊婦の方も多く、フライングして妊娠検査薬を試しているケースも多くみられます。早い頃だと排卵日から9日~10日以降に反応が出るようです。早期発見妊娠検査薬など、早めに知りたい人向けの商品も出ています。
妊娠検査薬が反応する理由
妊娠しているかどうかを調べる妊娠検査薬ですが、陽性反応が出るのは尿にある成分が混じってくるからです。hcGというホルモンで、尿に分泌されます。
市販されている一般的な妊娠検査薬だと、hcGは50mIU/mLから反応するように設定されています。早期妊娠検査薬だと、25mIU/mLから反応を測ることができるよう設定されているようです。
フライング検査の場合、妊娠検査薬が薄く反応することが多く、生理予定日を過ぎるころにもう一度試すと、ハッキリと線が見て取れるように変化していくことが多くなります。
妊娠検査薬のフライングに注意
最近の妊娠検査薬は、精度が高いため、わずかな反応でもキャッチしてくれます。しかしそれは同時に、妊娠が成功しなかったことも知らされてしまうことを覚えておきましょう。
妊娠検査薬を試して陽性反応が出たものの、産婦人科へ行くと妊娠が確認できていなかったというケースが度々あるからです。これは、化学流産と呼ばれる現象で、受精したものの着床せずに流れてしまったことを表しています。
通常なら、次の生理の時に一緒に流れ出ていくため、本人も気づかないことが多いのですが、フライングで妊娠検査薬を試して受精を確認しているからこそ、ショックを受けることがあるでしょう。このことからもフライングの妊娠検査薬は、デメリットもあることを覚えておく必要があると言えます。
検査薬を使うのは時間もポイント
妊娠検査薬の使用は生理予定日から1週間後が目安ですが、フライング検査でもいいから結果を知りたいとそれより前に検査薬を試してしまう方も少なくありません。
フライング検査でも陽性・陰性確認の確率を上げるためには、実はちょっとしたポイントがあります。それは朝一番に検査をする事と水分摂取を控える事です。
妊娠検査薬は朝・昼・夜いつでも検査できると書いてありますが、hcGホルモン分泌量が少ない時期はやはり朝一番の検査が確実に分かる可能性が高いのです。
また、hcGホルモンは尿内に存在するため、尿量が多ければその分hdGホルモン量は薄められてしまいます。その状態ではきちんとした結果が出ませんから、夜は水分摂取を控えて翌日の朝に検査をしてみてください。
基礎体温と併用すれば確実に
妊娠したかどうか、出来るならなるべく早く知りたいものですよね。最近は通常の妊娠検査薬が検知するよりも少ないホルモン量で妊娠を確認できる早期妊娠検査薬が人気ですが、このタイプを使うと通常よりも10日ほど早く結果を知る事ができます。
しかし排卵日をよほど確実に知らないと、早期妊娠検査薬は効果を期待できないのが弱点。1回で確実に妊娠したかどうかを知りたい場合は、基礎体温測定を習慣にし併せてチェックしましょう。一般的に排卵後の高温期が16日以上続くと、妊娠した可能性が高いと言われています。
排卵後16日目はまだ通常の妊娠検査薬では陽性と出にくいのですが、早期妊娠検査薬ではしっかり判明できる時期なので、より確実に妊娠したかどうかが分かります。
産婦人科に行くのはいつから
妊娠検査薬が反応したからといって、妊娠が確定したとは言い切れません。なぜなら妊娠検査薬はあくまで簡易的な検査だからです。正式な診断は、産婦人科へ行って受診して初めて妊娠だと確定されます。
しかし、妊娠検査薬の反応をみて産婦人科に行ったものの、「まだ早すぎて胎嚢が確認できない」と告げられてしまうでしょう。胎嚢が確認されるのは、妊娠4~5週目になります。生理を終えて1週間過ぎたあたりに伺ってみると良いでしょう。
胎児の心拍が確認されると妊娠
妊娠検査薬で反応が出て、産婦人科で胎嚢が確認されたからといって、すぐに妊娠と断定されるわけではありません。なぜなら胎児の心拍が確認されなければ、妊娠とは診断されないからです。胎児の心拍が確認されるのは、妊娠6週目以降です。この心拍が確認できなければ、何度も産婦人科に通うことになるでしょう。
産婦人科の妊婦健診の内容
産婦人科へいくと、妊娠しているかどうかだけでなく、さまざまな検査が行われます。尿を摂取し、身長と体重を測り、血圧をチェックします。この時計測されたデータは、今後の基準となります。体重管理や血圧の変化、尿たんぱくや糖の増減などを管理し、アドバイスしていくのです。
基本的に初診から行われることが多いですが、産婦人科によっては心拍が確認されてから実施するところもあるようです。そして、毎回妊婦健診するときは、これらの検査を行います。
体重管理の徹底
妊婦健診では、必ず尿検査や体重測定、血圧チェックが行われます。これは、妊婦の健康と赤ちゃんの安全を守るためでもあるのです。
例えば、体重においては増えても良いとされている上限が設定されます。痩せている人なら、9~12kgまで体重増加が認められていますが、標準体重の人は、7~12kg。太り気味の人なら、5~7kgあたりに制限されます。また、高血圧になっていないか、血圧チェックも大切ですので、検査は嫌がらず必ず受けるようにしましょう。
基本的にはエコーでチェック
妊婦健診では、さまざまな検査のほか、問診や触診なども行われます。例えば、お腹に痛みが生じたり、ハリを感じたりしたなど、些細な変化がないか問診していきます。そして、妊婦の子宮の大きさを測定したり、エコーで赤ちゃんの成長具合を確かめたりするのです。
さらに、妊婦がかかりやすいむくみのチェックも行います。ふくらはぎなどをへこませて戻る時間をみて判断します。その他は、医師からさまざまなアドバイスがあり、妊婦健診は終了です。
時期によって変わる健診頻度
妊婦健診ではさまざまな検査や問診などを行いますが、どれくらいの頻度で行われるものなのでしょうか。まず、妊娠している時期によって妊婦健診の頻度や回数は異なります。基本的に初期流産の可能性が高い妊娠初期は、妊娠検査の頻度も回数も多めです。
妊娠初期なら1~2週間ごとの頻度で妊婦健診していきます。その後安定してきたら、妊娠12週目あたり~妊娠23週目(6か月)あたりまでは4週間に1回の頻度に減ります。
再び頻度が高くなるのは、妊娠7ヶ月~9か月目で、2週間に1回の妊婦健診です。その後、いつ生まれてもおかしくない臨月は、1週間に1回に。予定日を過ぎたら1週間に2回以上になります。
状況によって変わる健診頻度
妊婦健診は、基本的には妊娠している時期によって頻度が変わります。しかし、何かしら問題がある場合は、もっと回数が増えるでしょう。例えば、妊娠初期に心拍が確認できない場合は、妊婦健診する回数が増えますし、切迫流産など母体にも赤ちゃんにも大きく影響しているときは、いそいで健診しなければなりません。
また、逆子になっていたり、双子などの多胎妊娠になったりした場合も、妊婦健診の頻度は変わってくるでしょう。担当する医師が判断する頻度が、その妊婦にとって必要な回数だと言えます。
高齢妊娠の方の健診
35歳以上で妊娠した方の定期健診は、病院側も慎重に行います。妊娠中に妊娠高血圧症候群や糖尿病と発病する確率が35歳未満で妊娠した方よりも高いので、なるべく前兆を見極めて未然に防ぐよう努めるのです。
妊娠初期には流産、妊娠後期には妊娠高血圧症候群や早産の危険があるため、妊婦さんの状態によっては通常の健診回数よりも多く健診を行う必要が出てきます。高齢出産の方は健診が増えたり入院の可能性・特別な検査など病院にかかる回数がどうしても増えるので、出費がかさむかも知れない事を頭に入れておきましょう。
なんでも先生に相談
妊婦健診では、母体の状況や赤ちゃんの成長具合などを基本的に見ていきます。しかし、妊娠中はストレスや不安などでメンタルに浮き沈みが出やすくなります。妊娠に関する疑問、出産に対する不安がある場合は、身体に異常がなくても医師に相談してみると良いでしょう。
たくさんの知識と経験で、きっと気持ちが和らぐはずです。こんなことを聞いては行けないのではないかと思わず、医師には何でも相談してみると良いでしょう。
まとめ
妊娠検査薬から妊婦健診の回数、検査や通う頻度など幅広くご紹介しました。初めての妊娠なら、いろいろと不安に感じることもあるでしょう。しかし、何度も妊婦健診へ通うたびに知識を得られるので、不安は徐々に和らいでくるはずです。
また、妊婦健診を受けることで、すくすくと育つ赤ちゃんの存在を確認できるので、楽しみにして通いましょう。そして、是非元気な赤ちゃんを産んでくださいね。