赤ちゃんを授かりたいけれど、生理不順でいつ排卵日が来るのかわからない、生理不順だと妊娠は難しいのでは?と考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。確かに生理不順だと妊娠しにくいのは事実です。
しかしさまざまな改善方法を実践することで、生理不順を解消し、妊娠しやすい身体へと変わっていくことができます。生理不順でも妊娠出来る身体になれるよう、ひとつひとつ改善方法などをご紹介していきます。
生理不順とは?
生理不順だと妊娠しづらくなりますが、そもそも生理不順とはどのような状態のことを指すのでしょうか。もともと正常な生理周期は、25日~38日周期でめぐると言われています。
しかし、39日以上経っても生理が来ないという場合は、24日以下のタイミングで生理が来る場合、生理不順だと判断されます。生理周期は些細なことから乱れることが多いため、3ヶ月以上生理が来ないという方や、1年以上生理が来ないという方も珍しくありません。
基礎体温を計って自分の傾向を知る
生理不順だけれども妊娠を視野に入れているという方は、まず病院を受診する前に基礎体温を測りましょう。基礎体温はホルモン分泌変化を見るためにとても大事なもので、受診の際に基礎体温グラフがあると、生理不順の原因判明に大きく役立ちます。
基礎体温を正確に測るポイントは、朝目覚めた後寝たままで体温計を舌下に入れて計測することです。また、忘れがちなポイントとしては必ず睡眠を4時間以上とった後に計測することです。
飲み会などで帰宅が遅れ睡眠時間が短くなってしまうと、正確な体温が測れませんので注意してください。最初はグラフがバラバラかもしれませんが、2・3ヶ月続けると傾向が分かってくるでしょう。
生理不順になる原因・改善点
通常なら、規則正しく巡ってくる生理周期が乱れてしまうのには、さまざまな原因があります。生理不順を引き起こす大きな原因のひとつが生活習慣です。
睡眠不足が短く、十分な食事を取らないまま過ごしてしまうと、自律神経が乱れ女性ホルモンのバランスも崩れやすくなってしまうため、生理不順になりやすくなります。
食事や睡眠の大切さ
忙しい状況であっても、質の良い睡眠を取りましょう。よく眠ることで身体の疲れも回復しますし、自律神経も整いやすくなります。また、ジャンクフードやインスタント食品ばかり食べている方も、生理不順になりやすくなります。
ビタミンやミネラルなどが不足すると、食事を摂っていても身体は栄養不足に陥るため、妊娠するよりもまず生存維持にエネルギーが使われてしまうからです。このことを避けるためにも、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
ストレスに影響を受けやすいタイプ
生理不順を引き起こす、もうひとつ大きな原因が、ストレスです。女性の身体はストレスの影響を受けやすく、些細なことでも生理周期は乱れてしまいます。
慢性的に大きなストレスに悩まされている方は、生理が3ヶ月以上来ないことも多く、生理が来ないということがさらにストレスを増幅させてしまう傾向にあるようです。現代社会に生きていて、ストレスにさらされないということは難しいですが、何かしらストレスを緩和させる手段を身につけるようにしましょう。
趣味の時間を大切にしたり、マッサージを受けたり、身体を動かして汗を流したりと、いろんな発散方法があります。自分なりのストレスとの付き合い方を見つけ出すことで、生理周期は徐々に正常になってくるでしょう。
タバコはできるだけやめよう
生理不順を招くだけでなく、妊娠しにくい状態にさせるのが、タバコです。タバコを吸うことで、ニコチンが体内に入り血管をキュッと収縮させてしまいます。
血管が収縮すると血流が滞りやすくなるため、必要な栄養がすみずみまで届かなくなりますし、新陳代謝も落ちてしまい、健康な卵子が排卵されにくくなってしまうのです。
また、せっかく妊娠しても気づかずタバコを吸い続けてしまうと流産してしまう危険性が高まるため、妊娠を望む方にはタバコはオススメできません。
お酒はほどほどに
一方、お酒も生理不順を招き、妊娠しづらい状態にさせるものです。少量なら問題ありませんが、大量にお酒を飲んでしまうと、正常な機能が失われやすく、睡眠も浅くなります。
また、お酒のおつまみは塩分と脂分が多いため、カロリーオーバーにも繋がりやすくなるでしょう。大量のお酒は内蔵を傷め、健康を維持することにエネルギーが使われてしまいます。そうなると、排卵が後回しになってしまうため、妊娠しづらくなってしまうのです。
また、妊娠していることに気づかず、妊娠初期に大量にお酒を飲んでしまうと、赤ちゃんの身体に不具合が生じることがありますので、注意が必要です。このことからも、お酒はほどほどに押さえておくことが大切です。
生理不順 排卵障害について
生理不順になっている方の場合、排卵障害が起きている可能性があります。排卵障害とは、ストレスや生活習慣などの影響から、正常な排卵が行われないことを言います。
生理が来ていても排卵されていないケースも多く、排卵日を予測したとしても妊娠することはできません。排卵障害は検査してみないことにはわかりませんので、早めに産婦人科を受診し、診断してもらうようにしましょう。
年齢と妊娠 卵子の衰え
女性は年齢を重ねるたびに、徐々に生理不順になりやすくなると言われています。これは徐々にホルモンバランスが変わっていくことが関係しているからです。
女性の卵子は33歳から衰え始め、35歳を過ぎたら急激に衰退していきます。健康な卵子が排卵される確率が低くなるため、妊娠する確立も自動的に下がってしまうのです。卵子の衰退は、速度を緩めることはできても止めることはできません。
年齢が33歳を超えているという方は、生理不順の有無に限らず一度産婦人科を受診し、健康な卵子を維持できるよう適切な処置を受けるようにしましょう。
生理不順は隠れた病気がある場合も
生理不順に陥っている場合、何かしらの病気を抱えている可能性があります。生理不順が長く続く、また生理が来ると強烈な痛みが出るという場合は、早めに産婦人科を受診するようにしてください。
子宮内膜庄や子宮頸がんなど、生理不順には思わぬ病気が隠されている場合があるからです。病気を早く見つけることができれば、早く治療を開始することができ、妊娠できる状態まで回復しやすくなります。ずっと生理不順が続いているという方は、妊娠活動を始める前に、一度きちんと検査を受けるようにしましょう。
生理周期の勘違いがある場合も
生理不順だと思っていても、その人なりの周期がある場合があります。極端な話しでいえば、40日周期であっても、定期的にきちんと生理が来るのなら生理不順ではない可能性があるからです。
生理周期はあくまで平均的な数値で、個人差があります。人によっては40日で生理が来るというのも珍しいことではないのです。平均日数と異なるからといって、生理不順だと焦るとストレスを抱えることに繋がりますので、不安になる前に一度産婦人科で見てもらうと良いでしょう。
生理不順は妊娠しにくいのか?
生理不順は、生理周期が乱れていることを指します。しかし、生理不順であっても妊娠出来る可能性がゼロというわけではありません。中には何の治療を行わなくても、妊娠できたという方もいらっしゃいます。
ただしこれは、たまたま排卵日の近辺に性行為のタイミングを取ったからです。運良く妊娠できた場合は良いですが、生理不順だと排卵日の予測が難しいため、計画的に妊娠することとしては難しい面があります。早く妊娠したいという方は、生理不順を治すことで、より早く妊娠出来る可能性が高まると言えるでしょう。
生理不順の治療 ピル
生理不順の治療で一般的なのはピルです。正しい生理周期は卵胞期・排卵期・黄体期・月経期という4つのサイクルに分かれていますが、ピルを使うことでバラバラだった生理周期が次第にこのサイクルに合うようになります。
副作用が心配な方もいらっしゃいますが、副作用の心配があった中用量ピルではなく、現在は低用量ピルが一般的なので安心して使えます。
生理不順のまま妊娠しないことを悩むよりは、ピルのサポートで生理周期を整えてからの方が妊娠確率も上がりますし、精神的なストレスも少なくなるでしょう。ピルは21日分だけ服用するタイプと、7日分の偽薬を含めた28日分服用するタイプに分かれますので、先生に相談して自分の使いやすい方を選んでください。
ここまでのまとめ
生理不順と妊娠について幅広くご紹介しました。生理不順であっても妊娠することは可能ですが、排卵日の予測が難しいため、生理不順を整えることが妊娠への早道です。
生理不順を引き起こす生活習慣やストレス、タバコやお酒を見直し、万が一の病気の可能性も考えて、早めに検査を受けるようにしましょう。さまざまな準備を整えることにより、生理不順は解消し、妊娠しやすい身体へと変化していきます。まずは今日の生活習慣から見直し、一日も早く妊娠できる日を迎えましょう。