そろそろ二人目の赤ちゃんが欲しいけれども、上の子のことを考えると躊躇してしまう。二人目の妊娠のタイミングはいつからが適当?上の子と何才くらい違うのが望ましい?などなど、二人目の赤ちゃんの妊娠に関しては知りたいことがたくさんあります。
二人目の赤ちゃんの妊娠に関して知っておきたいポイントをまとめてみました。初めての妊娠の際には自分の体調だけを考えれば済みましたが、二人目の妊娠では上の子のお世話もあり、考慮に入れなければならないポイントがたくさんあります。
二人目の妊娠に関して、初めての妊娠との違いや上の子に対する対応、上の子との年齢差など、知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきましょう。ぜひ参考にしてみてください。
二人目の妊娠の時期、タイミングは
二人目の妊娠のタイミングを見計らうのは容易いことではありません。上の子も大きくなってきたし、そろそろ二人目の赤ちゃんが欲しい!
でも上の子にもまだ手がかかる時期なので、もう少し時間を置いてから妊娠したほうがいいのでは?でもあまり時間を置きすぎると、育児期間を長引かせるだけだし、、、と二人目の妊娠のタイミングについて悩むママは多いようです。
二人目の妊娠のタイミングを見計らうには、上の子との年齢差をどのくらいにするのがもっとも適当か、この点について考えなければなりません。
上の子と下の子の年齢差が少ない場合
まずは年子や2才差で二人目の赤ちゃんを育てる場合について考えてみましょう。年子や2才差で二人目の赤ちゃんを育てる場合のメリットは、一気に子育てを終えることが出来ることです。
おもちゃやベビーベッドなどの乳幼児用具を上の子と共有できますので、この点から見ると経済的な負担は少ないといえます。
また上の子と下の子二人ともほぼ同時に学業を終えることになりますので、子育てが終わってからの夫婦の時間を楽しむ余裕があるのもメリットのひとつといえるでしょう。
年齢差が少ない場合のデメリットやトラブルとは?
上の子と二人目の年齢差が1歳、あるいは2歳と少ない場合のデメリットについて挙げてみましょう。まず上の子を母乳で育てている場合には、二人目の赤ちゃんを妊娠した時点でミルクや離乳食に切り替える必要が出てくるかもしれません。
小さな赤ちゃんを二人抱えての育児になりますので、ママの精神的・身体的な負担は否が応でも増してしまいます。
衣類や用具などは共有できるとはいえ、医療費や薬代、食費などは二人分一緒にかかってしまいます。1才しか年齢が離れていない場合には、上の子も二人目も精神年齢はほとんど変わりませんが、2才離れていると、二人目に対して上の子がやきもちやを焼くことがあります。
赤ちゃん返りをしてママに甘える、だだをこねる、これまで出来ていたことが急に出来なくなるなど、赤ちゃんよりもかえって上の子のほうに手がかかることもあります。
上の子と二人目に年齢差がある場合
上の子と二人目の年齢差が2才程度であれば、一気に子育てを終えることが出来ます。しかしいちばん手のかかる乳幼児二人の面倒を、ママ一人でしなければならないという大きな負担があります。
これに対して年齢差が4才以上ある場合には、一人一人の赤ちゃんとゆっくり向き合って子育てできるというメリットがあります。
子供一人一人と余裕をもって接したい方や、次の妊娠まで時間を置きたい場合、上の子と二人目の年齢差を4才以上置くことが多いようです。
年齢差が4才以上が目安?
二人目の妊娠までしばらく待ちたい方にとって、もっとも適していると思われるのが上の子と下の子の年齢差を4才、あるいはそれ以上にすることです。
上の子と二人目との間に4才の年の差があれば、二人目に手がかかったとしても、上の子にはあまり手間がかからない分、ママにかかる負担はそれほどありません。
年齢差が4才以上ある場合のメリットとは?
4才年齢が離れていると、上の子供はすでに保育園や幼稚園に通っているので、二人目の赤ちゃんの育児に専念することが出来ます。上の子もある程度聞き分けの出来る年齢になっているので、ママの味方になって、赤ちゃんのお世話の手助けをしてくれることが期待できます。
4才以上の年齢差があると、二人目の赤ちゃんに対して、上の子はお兄ちゃん・お姉ちゃんとして接してくれ、二人目の赤ちゃんを育児する上でのママの心強い味方になってくれます。
年齢差が4才以上ある場合のデメリットとは?
年齢差が4才以上離れていることのデメリットは、子育てを終えるまでに時間がかかってしまうこと。上の子がようやく手が離れる年頃になったと思ったら、また再び最初から子育てを繰り返すことになりますので、ママに精神的な余裕と体力がなければなりません。
20代で最初の子供を妊娠した場合には、年齢的な余裕がありますが、最初の出産から高齢出産の場合には、二人目の妊娠まであまり時間的な余裕がないということをあらかじめ考えておく必要があります。
年齢的な限界を考える
計画的な妊娠を試みても、確実にそのとおりに妊娠できるとは限りません。20代で最初の出産を行った方に関しては、時間的な余裕があります。しかし30代の後半ではじめての出産をした場合、二人目の妊娠のタイミングを慎重に見計らう必要があります。
体力的にも精神的にも余裕のあるうちに出産・育児を行うには、出来れば早いうちに二人目の妊娠を考えるほうが良さそうです。
二人目の妊娠に関して、考慮に入れなければならないのは時間的な余裕だけではありません。高齢出産の場合、胎児の先天性異常の可能性が若干高まります。二人目の妊娠のタイミングを考える際には、このような点にも配慮しましょう。
年齢差が3才は望ましくない?
上の子と下の子の年齢差が3才というのは、かなりの割合で敬遠されています。4才差は望ましいのになぜ3才差は敬遠されるかというと、これは受験と関係があるとされています。
つまり下の子供の中学受験のときは、上の子供の高校受験、そして下の子供の高校受験にときは上の子供の大学受験、となり、受験費用や進学費用などがダブルでかかってしまいます。子供二人が同時に受験するというのは、親にとって精神的にも経済的にも負担が大きいといえるでしょう。
三才差という年齢差があまり好まれないのはこの理由からですが、この点を除くととくに問題はなく、上の子と二人目の年の差が適度に開いているので、むしろ子育てしやすい年齢差といえそうです。
仕事をしているお母さんは二人目をどう考える?
二人目の妊娠についてもっとも躊躇してしまうのが、仕事復帰を考えているお母さんではないでしょうか。もちろん二人の子どもがいて仕事もバリバリ続けている方もいらっしゃいますが、それには会社の産休・育休制度の充実や、時短勤務等勤務待遇の選択など、妊婦さんやお母さんに優しい環境が必要です。
反対に二人目を生んで仕事も育児も中途半端になるのが嫌だったり、元々派遣やパート勤務で二人目出産後は収入よりも出費が多くなる場合など、いっそのこと子どもがある程度大きくなるまで育児に専念した方が良いケースもあります。
社内で二人以上のお子さんがいる先輩や、同じような環境にいるお母さんに話を聞いて参考にするのもよいかもしれません。
はじめてと二人目の妊娠の違いとは?
初めての妊娠と二人目の妊娠の違いとは何でしょうか?二人目の妊娠は、初めての妊娠に比べると楽だと思われがちですが、実際にはどうでしょうか?
二人目のほうがつわりが軽い?
一人目よりも二人目のほうがつわりが軽い、とよく言われますが、実際には二人目の妊娠だからといって、つわりの症状が必ずしも軽いとは限りません。つわりの症状の感じ方には個人差が大きく、体質的につわりのひどい方もいれば、比較的軽く済む方もいます。またつわりの症状は妊娠のたびに異なりますので、同じ方でもはじめてと二人目では、つわりの度合いが異なることもあります。
二人目のつわりが軽いといわれるのは、初めての妊娠でのつわりの経験から、つわりに対しての心構えや対処法をすでに学んでいるからだと考えられます。実際につわりを経験しているため、つわりを上手に乗り切るコツをつかんでいる方が多いのではないでしょうか。
二人目の妊娠と上の子の世話との両立
はじめての妊娠では、自分の体調と家事に専念していればよかったわけですが、二人目の妊娠では上の子のお世話も両立させなければなりません。
上の子に母乳をあげている方は、母乳をやめることも考慮しなければなりませんので、二人目の妊娠は上の子の育児全般に影響を与えてしまいます。
育児を行いながら、出産まで乗り切るには、パパや同居している家族の協力が欠かせません。上の子がまだ小さい場合には抱っこをせがまれるかもしれませんが、おなかの赤ちゃんのことを考えると無理な体勢やおなかに力が入る行動は慎まなければなりません。
授乳はやめるべき?
二人目を妊娠したら、医師や助産婦さんから母乳はじょじょにやめるようにという指導をされます。妊娠したら母乳はやめるべきといわれるのは、乳首への刺激により子宮が収縮しやすくなるからで、子宮の収縮は流産や早産につながります。
いつから母乳をやめるべきかですが、通常は出来れば妊娠5ヶ月から6ヶ月目には断乳していることが望ましいとされています。
突然断乳することは困難ですので、二人目を妊娠したと分かったら、計画を立て、上の子に出来るだけ無理な負担がかからないよう、卒乳を図りましょう。
抱っこは出来るだけ控えるべき?
妊娠初期はともかく、おなかが大きくなってくる妊娠中期から後期にかけては、上の子の抱っこは出来るだけ控えるようにといわれます。ただ出来るだけ抱っこは控えたいと思っていても、上の子に抱っこをねだられることも多いのではないでしょうか。
抱っこをするのは体に無理のない範囲にし、どうしても抱っこをしなくてはならないときは、パパに協力してもらうようにしましょう。また上の子に言い聞かせをして、理解を求めることも大切です。
上の子に抱っこをねだられたときの対処法とは?
ママが妊娠していると、上の子はこれを敏感に察知し、時として赤ちゃん返りをすることがあります。これまでになくママに甘えるようになり、抱っこを迫る赤ちゃんも多いようです。
赤ちゃんが抱っこをねだるのは、ママとの精神的なつながりを求めているから。それをママに無視されるとさらに駄々をこね、扱いが難しくなります。
抱っこをしても体にさわりない時期であれば、出来る範囲で抱っこしてあげるようにしましょう。おなかが大きくなってきてそれが無理な場合には、その代わりのスキンシップとして、座った状態で抱きしめてあげたり、夜寝かせるときに読み聞かせなどで十分にスキンシップを取るようにしましょう。
家族に協力を求める
はじめての妊娠の際には自分の体のことにだけ専念できたはずですが、二人目の妊娠では家事に加えて上の子の世話もあり、ママ一人でこれらすべてをこなそうとするのは無理があります。さらに仕事を持っている方だとプレッシャーはさらに高まります。
二人目の妊娠には配偶者や同居している家族の協力が不可欠。二人目の妊娠が分かったら、家族から理解と協力が得られるよう、自分の体調や定期健診の結果などについて必ず報告するようにしましょう。
体調が悪いときやつわりが辛いときには、無理をしないよう、何もかも自分ひとりで背負わず、配偶者や家族の方を頼るようにしましょう。
家事を完璧にしようと思わない
上の子の世話だけでも大変な上に、妊娠しているとあっては、どんなに家事が得意な方であっても、これを完璧にこなすことはまず無理ではないでしょうか。
二人目を妊娠中は家事を完璧にこなそうと思わず、手抜きできることは手抜きし、自分を追い詰めないようにしましょう。家事なら少々手抜きしても差し支えありませんが、上の子の面倒となるとこれをおろそかにすることは出来ません。上の子に精神的な負担がかからないよう、注意してあげることが重要です。
二人目を生むかどうかの決断
一人っ子だとかわいそう、二人目はまだ?と周囲の人から何気なく言われて、なんとなく焦ってしまう方も多いようです。そろそろ二人目が欲しい!と自分でも思っていても、周囲の人からそれを指摘されると傷ついてしまうものです。
しかし赤ちゃんを産み、育てるというのは生半可なことではありません。二人目の赤ちゃんについての決断をする際には、配偶者の方とよく相談するようにしましょう。一時的な気分だけで決断せずに、すべての要素を考慮に入れた上で、二人目の妊娠の臨むようにしましょう。
まとめ
二人目の妊娠に関して知っておくべきポイントをまとめてみました。そろそろ二人目が欲しい、と思っている方にぜひ読んでいただきたい情報を幅広くご紹介しました。
二人目の妊娠でトラブルが発生しないようにするには、配偶者とよく相談の上で、二人目の妊娠に臨む必要があります。二人目の妊娠には配偶者の方の理解と協力が絶対に欠かせません。二人目の妊娠をいつにするか、配偶者の方とよく話し合い決めるようにしましょう。