出産を控えたプレママの間でベビーシャワーが最近大流行。現在日本で行われているベビーシャワーの原型は、1950年以降にアメリカで行われはじめたベビーシャワーにあります。
ベビーシャワーはいかにもアメリカ的なイベントですが、安産と赤ちゃんの健やかな健康を祝う意味で行われるこのような行事は、世界各地で行われています。
出産予定日まであともう少し、ベビーシャワーを行ってみたいけれども、やり方がいまいち分からない?招待状の送付から当日に行うことなど、ベビーシャワーについて知って知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきます。
ベビーシャワーとは?(出産前のお祝い)
ベビーシャワーはアメリカが発祥といわれていますが、これは現在日本で行われているベビーシャワーの原型がアメリカのそれにあるという意味。ベビーシャワーに似た行事はアメリカだけでなく、インド、中近東、アジア、アフリカ、ヨーロッパと世界各地で昔から行われてきました。
呼び名こそ違いはあれ、ベビーシャワーの目的は、出産を控えた妊婦さんを囲み、安産や健康な赤ちゃんの誕生を祈ること。ベビーシャワーの伝統行事でも、出産予定日が近くなった頃、家族、友人、親族が集まり、妊婦さんを祝福し、安産を祈願します。
アメリカのベビーシャワー
本場アメリカではどのような形でベビーシャワーが行われているのでしょうか?アメリカでのベビーシャワーは、以前には男性や子供は招待されず、女性だけで楽しむイベントだったといわれています。
これは男性が結婚式の前に開くバチェラーパーティの女性版のようですが、現在では男女に関わりなく招待して行います。そもそもベビーシャワーは、第一子の誕生を祝うために行われていたという話もありますが、現在では第2子以降の妊娠でも行われています。
招待客は、家族や親戚、職場の同僚、友人、隣人など、親しくしている方を招待して行いますが、この際招待客は赤ちゃんのためのプレゼントを用意してきます。
ベビーシャワーでは食事を楽しみながら、ゲームを行い、楽しい時間を過ごします。ベビーシャワーのパーティでは、赤ちゃんに関係のあるアイテムをいかに上手に取り入れるかがひそかに競われます。招待カード、食事メニュー、テーブルセッティング、ゲーム、ルームデコレーション、参加する方の服装などに、赤ちゃんをテーマにしたアイテムを取り入れながら、人とはちょっと変わったユニークで可愛いベビーシャワーを目指します。
ベビーシャワーのやり方とは?
伝統的な行事としてのベビーシャワーには正しいやり方というのが定まっています。ベビーシャワーには基本的な流れはありますが、どうしてもこのようにやらなければならないという決まりがあるわけではありません。
ベビーシャワーは、行う方の都合に合わせて自由な形で行うもの。ベビーシャワーを行う際の基本的な段取りについて、一つ一つ詳しくみていきましょう。
ベビーシャワーの会場は?
パーティを行う場所は、自宅、レストラン、ホテル、友人宅など、パーティの規模や参加する方の都合によって、自由にセッティングできます。ベビーシャワーの会場をどこにするかは、参加人数や誰が参加するか、どのような内容で行うかによって変わってきます。
家族やごく親しい友人だけを招いて行う場合には、自宅で十分ですが、参加人数が多い場合や食事の内容やデコレーションにこだわりたい場合には、レストランやホテルで行うこともあります。
ホテルやレストランでは、ベビーシャワーの企画やセッティングを行ってくれるところも増えています。自宅以外でのベビーシャワーを考えている方は、早めにホテルやレストランのベビーシャワーの企画をチェックしてみましょう。
参加者について
ベビーシャワーはもともと、男性や子供を除外して女性だけで行われることが多いパーティですが、現在では男性の方が参加されることも多く見られるようになりました。また二人目以降の妊娠の場合は、上のお子さんも一緒に参加され、家族全員でおなかの赤ちゃんの健やかな誕生を願います。
誰を招待するかに関しては、ご主人や子供たちを含めたファミリータイプのパーティにしたいのか、それとも仲の良いお友達を招いて、女性だけの気楽な女子会にしたいのか、まずここをはっきりさせましょう。
参加者の顔ぶれしだいで、会場や内容を変える必要も出てきます。ベビーシャワーを開くと決めたら、まずは誰を招待するかを決めましょう。
招待客へのカード
ベビーシャワーを主催する人は、招待する人に対して招待カードを送ります。家族とごく親しい友人だけでアットホームなパーティにしたい場合には、簡素なものを手渡しするだけでも十分でしょう。
しかしせっかくの記念なので本格的に行いたい方は、おなかの赤ちゃんの性別に対応した招待状を作って送付すると、さらに気分が盛り上がります。
妊婦さんへのサプライズとしてのベビーシャワー
ベビーシャワーは本人や家族が主催する場合もあれば、友人や家族が計画を立てて、妊婦さんへのサプライズパーティとして行われる場合もあります。
出産後は赤ちゃんの育児に追われてしまい、友達と好きなときに会うという楽しみを奪われてしまいます。仲の良いお友達のためにサプライズベビーシャワーを開くことで、出産前の最後の自由な時間を、気の合う友達同士で心行くまで楽しむことが出来ます。
ベビーシャワーはいつ行う?
ベビーシャワーをいつ行うかですが、通常妊娠6ヶ月目以降8ヶ月目までに行うことが多いようです。パーティ会場の飾りつけやセッティング、プレゼントの選別など、ベビーシャワーはおなかの赤ちゃんの性別が分かっていないとうまく運ばないので、おなかの赤ちゃんの性別がはっきりしてから行うことが基本になります。
安産やおなかの赤ちゃんの健やかな誕生を祈念するものですので、出産まであまりに日にちがありすぎても盛り上がりがいまひとつになります。妊婦さんの体調が悪くなければ、妊娠8ヶ月目で行うのが最適です。
参加者はプレゼントを用意する
日本と違い、アメリカでは出産祝いは赤ちゃんが生まれる前に渡すのが基本。アメリカではベビーシャワーの招待状を送る際に、妊婦さん自身がもらってうれしいアイテムをピックアップして、参加してくれる人に伝えることもあります。
日本での事情はどうかというと、これは妊婦さんしだい。仲の良いお友達や家族だけを呼んでのパーティであれば、自分の欲しいものや必要なものを伝える方もいるようです。参加してもらえるだけで十分、プレゼントの内容は参加してくれる方に任せたい、と考える妊婦さんももちろんいるでしょう。
参加するほうの立場からすると、欲しいものや必要なものがあれば、事前に伝えてもらったほうがプレゼント選びに悩まずに済むので助かります。仲の良いお友達同士で参加する場合、プレゼントの内容がだぶらないよう、参加者同士で話しあって調整すると便利です。
ベビーシャワーのプレゼントはどんなものにする?
ベビーシャワーのプレゼントはやはりベビー用品が主流です。妊婦さん本人に希望がある場合には、出来る限りをそれを優先したほうが喜ばれるでしょう。
とくに希望がなければ、赤ちゃんが生まれてすぐに役に立つおむつやベビー服・小物を選ぶ方が多いようです。数人で一緒にプレゼントを贈る場合には、小物やベビーウェア以外にも選択肢が広がってきます。何をあげるかは予算によっても当然変わってきます。
予算をどの程度に設定するかも頭を悩ませるポイントですが、あまり気負わず、自分だったら何をもらったら嬉しいかを考えてプレゼントを決めましょう!ベビーウェアやベビー小物、おむつなどの定番アイテムでも、ラッピングやデコレートにこだわると、可愛くユニークなプレゼントが出来上がります!
おむつで作るダイパーケーキ
海外セレブのベビーシャワーの様子を見ると、よく招待客が可愛くデコレートしたダイパーケーキを持参している光景を目にします。あたかも本物のケーキのように飾られたのが「ダイパーケーキ」。おむつをケーキに見立ててケーキ型に調え、ブーケやレース、サテンリボンなどで可愛く装飾します。
ダイパーケーキは自分で作ることも出来ますし、購入することも出来ます。自分で作る時間がない方には市販のものがお勧めですが、ダイパーケーキは基本的にはリボンやブーケ、レースなどがあれば、誰でも簡単に作ることが出来ますので、ベビーシャワーに招待されたらぜひ一度作ってみましょう。
妊婦さんへのサプライズパーティとして行う場合には、ウェディングケーキのように三段にダイパーケーキを作り、これをテーブルにセンターデコレーションとしてセッティングすると雰囲気がいやでも盛り上がります。
市販のおむつケーキ
紙おむつで作るダイパーケーキだけでなく、おむつ以外のベビーアイテムがセットされた市販のおむつケーキセットも大人気です。
セット内容はいろいろ。ブランケット、スタイ、タオル、ドール、ラトル、ベビー食器など、誕生したときから使える便利な赤ちゃん用品をセットにして、ケーキ状にデコレートしたおむつケーキ。価格は5000円前後から大きなものでは20,000円台のものもあります。
国内ブランドだけでなく、アメリカやヨーロッパブランドのおしゃれで可愛いものもたくさん選り取り見取り。一種類だけでなく、おむつ+ブランケット+タオル+おもちゃというように、数種類のアイテムがセットされていて便利です。
ベビーウェアを可愛くデコレート
出産祝いの定番ベビーウェア。ベビーウェアはプレゼントとしてはありきたりではありますが、ダイパーケーキ同様、可愛くショートケーキのようにデコレートして贈る方法もあります。
食事メニューはどうする?
ベビーシャワーでの食事は、会場や時間帯、参加する人数などによって決めるようにしましょう。
女子会としてのパーティであれば、ケーキやスナックのような軽食がお勧めですが、男性や年配の方も参加するようであれば、スイーツ以外のものも用意しましょう。哺乳瓶タイプのボトルにドリンクを入れたり、赤ちゃんやベビーアイテムの形に焼いたクッキーやケーキも興を添えます。
カップケーキやドリンクにも赤ちゃんがモチーフの飾りつけをしたり、ナプキンやランチョンマットも普段使いのものでなく、赤ちゃんがテーマなものにします。
ベビーシャワーでのゲーム
ベビーシャワーでは妊婦さんを囲んで赤ちゃんにちなんだゲームを行います。どんなゲームが人気かというと、妊婦さんのおなか周りのサイズを当てるゲームや、哺乳瓶でドリンクを飲む競争、ベビーフードの味を当てるゲームなど、これもまた赤ちゃんにちなんだものにすると盛り上がります。
ベビーシャワーパーティを開く場合、どんなゲームをするか前もって決め、必要なものをすべて用意しておくようにしましょう。
ベビーシャワーを成功させるポイント
ベビーシャワーは基本的におなかの赤ちゃんの性別が分かってから行われます。赤ちゃんの性別によって、テーマカラーを決め、パーティ会場のデコレーションやパーティアイテムをそれに合わせてコーディネートしましょう。
上のお子さんも一緒に楽しむ場合には、ディズニーキャラクターや絵本でおなじみのキャラクターをテーマにすることも人気です。英国でまとめたければピーターラビットやマザーグースなどもお勧めです。
赤ちゃんが男の子の場合はブルー、女の子の場合はピンクをテーマカラーにすることが慣例になっていますが、もちろんテーマカラーやテーマを何にするかは、主催する方次第。テーマやテーマカラーを決めたら、それをもとにバルーンや部屋のデコレーション、テーブルセッティングを行うようにします。
まとめ
海外セレブだけでなく、日本でも多くのタレントや有名人が行っていることから、ベビーシャワーはブライダル後のイベントとして定着してきた感があります。
ベビーシャワーは自分で率先して主催しても、またお友達へのサプライズパーティとして企画しても楽しいイベント。ベビーシャワーは出産まであと少し、という妊娠8ヶ月目に行うのが最適。出産前のひとときを気のおけない友人や家族に囲まれて楽しく過ごせる絶好のチャンスです。