妊娠超初期のインプランテーションディップについて知っておきたいこと

妊娠超初期のインプランテーションディップについて知っておきたいこと

妊娠を待ちわびている方にとって気になるのが、妊娠超初期の兆候。受精・着床の起こる排卵日から次の生理予定日までの間は、着床完了や妊娠の兆候がみられないかどうか、とくに気になります。

この妊娠超初期の兆候のひとつとして、最近注目されているのがインプランテーションディップ。インプランテーションディップとは、高温期の最中で一時的に基礎体温が下がる状態で、着床が起こるタイミングで生じることから、妊娠超初期の兆候のひとつと挙げられています。

インプランテーションディップはいつ頃起きるの?どのくらの期間続くの?基礎体温は何度くらい下がるの?出血は伴うの?など、妊娠超初期のインプランテーションディップについて知っておきたい情報を、ポイントごとにご紹介しました。ぜひ参考にしてください。

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インプランテーションディップとは?

インプランテーションディップとは?

妊娠超初期の兆候といわれるインプランテーションディップ。インプランテーションディップとは、インプランテーション=着床、ディップ=落ち込み、の英語2語からなる合成語で、高温期に基礎体温が一時的に下がることを意味しています。

インプランテーションと着床との関係について

インプランテーションと着床との関係について

そもそもインプランテーションディップは、欧米で近年注目されている症状で、日本ではいまだ本格的な統計や研究が十分に進められていません。インプランテーションと着床、この二つの間に明白な医学的関連があるか否かも、現時点では解明されていません。

またどのようなメカニズムによって、インプランテーションディップが生じるかもはっきりしていませんので、インプランテーションディップが起こったからといって、着床が起こった、と断言することもできません。

インプランテーションディップは、すべての妊婦さんが経験するわけではありません。妊娠したけれども、インプランテーションはまったくみられなかった、という妊婦さんもいますので、インプランテーションがなかったからといって、がっかりする必要はありません。

インプランテーションディップと基礎体温

インプランテーションディップと基礎体温

インプランテーションディップが起きるのは、高温期の7日目から10日目頃といわれています。女性の基礎体温は、女性ホルモンの分泌がバランスよく正常に行われている場合、排卵日をはさんで低温期と高温期の二層に分かれます。

月経周期が28日間の場合、排卵日をはさんで低温期と高温期がそれぞれ2週間程続きます。このうちインプランテーションディップが起きるのは、高温期の真ん中頃。本来であれば基礎体温のグラフは、生理が始まるまでの間中、高温を保ち続けるはずですが、なぜか高温期の半ば頃、一時的に基礎体温が下がる現象をインプランテーションディップと呼びます。

起こる時期!着床の始まりと完了のタイミング

起こる時期!着床の始まりと完了のタイミング

受精卵が子宮内膜に着床するのは、排卵日から数えて6日から7日目になりますが、着床が完全に完了するまでにはまだしばらく時間がかかります。着床が完了するまでには、着床の始まりから数えて5日から7日程度の日数がかかりますので、最終的に妊娠が成立するまでにかかる日数は、排卵日から数えて12日から13日後ということになります。

このことから分かるように、インプランテーションディップが起こるのは、ちょうど着床が起こる時期に相当します。高温期なのに突然基礎体温が下がった、もしかしてインプランテーションディップなのでは?と思う方も多いようですが、市販薬で妊娠検査ができるのは、生理予定日の一週間後から。

インプランテーションディップがあったとしても、その時点では着床が起こったかどうか確認することはできません。高温期の途中で基礎体温が下がる理由は、他にもいろいろありますので、それ以降も必ず毎日基礎体温を測り続けることが大切です。

インプランテーションディップは何日間続くの?

通常、インプランテーションディップは1日間だけ続き、2日間にわたって基礎体温の低下がみられることは稀なようです。一度落ち込んだ後、基礎体温は再び高温期に戻ります。

高温期の途中に基礎体温が下がり、そのまま3日以上低温期で推移している場合は、月経周期が次の周期に入った可能性が高いといえるでしょう。またホルモン分泌の量やバランスに問題がある場合にも、高温期が短くなります。高温期の途中で基礎体温が下がってくる原因は、インプランテーションディップ以外にもあることを覚えておきましょう。

高温期が短い場合

妊娠しにくい原因のひとつに、黄体機能不全があります。高温期が10日間以内、あるいは低温期と高温期の温度差が0.3℃以内、高温期の最中に突然温度がドロップする、といった症状が頻繁にみられる場合には、黄体機能不全が疑われます。

高温期の最中に基礎体温が下がる現象は、インプランテーションディップと似通っていますが、黄体機能不全の場合は、上に挙げたような、他にも気になる症状があらわれます。生理のたびに高温期の体温に落ち込みが生じる際は、一度産婦人科で診察を受けてみましょう。

インプランテーションディップで何度くらい下がるの?

インプランテーションディップではどのくらい基礎体温が低下するの?という疑問が沸いてきますが、これに関しては個人差があります。通常は0.3℃前後下がることが多いようですが、中には高温相の範囲を超えて低温相の範囲にまで下がるケースもあるようです。

インプランテーションディップは出血を伴うの?

妊娠超初期の兆候のひとつである着床出血。インプランテーションディップ同様、着床が起こるタイミングであらわれる妊娠の兆候のひとつです。

インプランテーションディップが起こったときに、同時に着床出血もおこるのでは?と考える妊婦さんもいるようですが、もともとインプランテーションディップも、着床出血も、おこる確率は低いもので、この二つが両方一緒に生じる可能性はさらに低いといえるでしょう。

逆にいうと、妊娠が成立しているとしても、インプランテーションディップ、着床出血のどちらも起こらないケースが大多数ですので、妊娠超初期にこれらの兆候がみられないからといって、着床がおこらなかった、と思い込むのは間違い。生理開始予定日まで必ず毎日基礎体温を測り続けることが大切です。

インプランテーションディップがあったら妊娠検査薬を使えるの?

インプランテーションディップがあったら妊娠検査薬を使えるの?

高温期の途中でインプランテーションディップがあった。もしかして妊娠したのでは?と気持ちがはやり、妊娠超初期の段階で妊娠検査薬を使う方がいるようですが、これはフライング。市販の一般的な妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用することになっています。たとえ着床がおこったとしても、高温期の半ばの段階ではまだ妊娠しているかどうかを判定することはできません。

妊娠判定薬のしくみ

妊娠判定薬のしくみ

市販の妊娠判定薬は、尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の値を測定することにより行われます。hCGは妊娠を機に分泌されるホルモンの一種で、妊娠判定薬はhCGの値が規定値よりも多いと、陽性反応をかえします。インプランテーションディップが起こる時期では、まだhCGの分泌量が十分でなく、一般的な妊娠検査薬では陽性反応が出ないことがあります。

どうしても早く妊娠検査薬を使いたい方におすすめは、早期妊娠検査薬。国産のものは生理予定日当日から使用できます。

一般的な検査薬にしても、早期検査薬にしても、高温期の半ばでは妊娠検査薬を使うことはできません。不妊治療中に妊娠超初期に気になる兆候があった場合は、主治医にその旨を告げ、生理予定日までの過ごし方の指示を受けましょう。それ以外の方は、とりあえず生理予定日が過ぎるのを待ち、それでも高温期が続く場合は、予定日の10日から2週間後を目安に産婦人科で診察と検査を受けるようにしましょう。

基礎体温を測る重要性について

基礎体温を測る重要性について

着床のタイミングに起こるインプランテーションディップ。インプランテーションディップが起こったかどうか、この点をはっきり認識するためには、毎日の基礎体温をきちんと計測・記録することが必要不可欠です。

基礎体温は女性の生殖機能のバロメーター。ちょっとした体調の変化によっても大きく変化します。妊娠超初期の兆候を敏感に感じ取るためには、基礎体温を毎日欠かさず測り、基礎体温グラフとして記録しておくことが最重要事項です。

インプランテーションディップはあくまでも参考程度に受けとめる

インプランテーションディップはあくまでも参考程度に受けとめる

すでに述べたように、インプランテーションディップは、すべての妊婦さんが経験するわけではありません。また妊娠していない方でもインプランテーションディップを経験することがあります。インプランテーションディップと着床との間に、直接的な関連があるかどうかは、現段階では解明されていません。

このことから分かるように、インプランテーションの有無によって、精神的な浮き沈みを経験するのはまったく無意味なこと。妊娠超初期の段階では、たとえ妊娠の兆候があっても、それだけを頼りに妊娠の成立・不成立を判断することはできません。インプランテーションディップがなかったからといって、くよくよしたり、がっかりすることなく、妊娠超初期のデリケートな体をいたわりながら過ごすことが求められています。

まとめ

妊娠超初期のインプランテーションディップについて知っておきたい情報を幅広くご紹介しました。妊活をされている方にとって、妊娠超初期は非常に気がかりな時期。着床や妊娠の兆候がでているかどうか、心待ちにしている方も多いでしょう。

高温期に基礎体温が下がるインプランテーションディップは、そんな妊娠超初期の兆候のひとつ。実際に着床が完了したかどうかが判明するのは、生理予定日以降になりますので、インプランテーションディップがあった・なかったからといって、一喜一憂する必要はありません。それよりもむしろ、妊娠超初期に起こる兆候のひとつとして敏感に察知できるよう、普段から基礎体温をしっかり計測・記録する習慣を付けることが大切です。

参考:https://www.verywellfamily.com/implantation-dip-what-it-means-if-you-get-one-1960301

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