排卵出血と妊娠について知っておきたいこと

排卵出血と妊娠について知っておきたいこと

体内からの出血ってなんだか不安に思いませんか?目に見える出血ならば、何が原因でどう対処すればよいのかが分かるので不安になる事もないのですが、体内の場合は目が届かず全く分からない分不安も大きくなります。

女性は月経があるので男性よりは出血に強いと言われていますが、それはやはり月経はこういうものだと分かっているからで、月経以外の出血があると落ち着いてなんていられませんよね。

実は子宮からの出血は女性にとっては良くある事で、原因もそんなに心配するようなものではありません。しかし中には非常に少ない確率ながらも子宮がんや性感染症が原因の出血もあるので、そちらの方を気にしてしまう女性も多いですね。

そんな風に子宮自体の調子が崩れて出血するものの他には、月経・妊娠に関係するものがあります。例えば排卵出血や着床出血といったものですが、こちらは心配する必要は無く妊娠を希望する女性にとっては嬉しいニュースとなるでしょう。そこで今回は排卵出血と妊娠についていくつか知っておきたいことをご紹介します。

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排卵出血ってなに?

排卵出血の仕組み

そもそも排卵出血って何でしょう。簡単に言ってしまえば排卵時に起こる出血の事で、月経とは違います。

前回の月経が終わってから、卵巣では新しい卵子が再び成長し始めます。月経終了時に0.1mmの大きさの卵子は約2週間で18mm~20mmの大きさへと成長し、卵巣から子宮へと繋がる卵管へ排出されます。その時に、卵子は卵子を包んでいる卵胞と卵巣を破って飛び出していくので、時にはその破れた部分から出血することがあり、それを排卵出血と呼んでいるのです。

卵胞と卵巣が破れた時には出血だけでなく痛みも起こりますが、そのような排卵に伴う出血や痛み・心身の不快感などの症状をまとめて月経前症候群と呼びます。

排卵出血と着床出血の違いはなに?

着床出血の仕組み

もう1つ排卵出血と区別の付きにくい、着床出血というのがあります。

卵子と精子が受精すると、その受精卵は子宮内膜に着床して内膜組織を融かしながら内部へ侵入し、母体としっかり結びつきます。排卵前には女性ホルモンのエストロゲンが子宮内膜を血液で厚くし、着床しやすいように準備を整えています。その充血した内膜に受精卵がしっかり固定される時に血液が体外へ流れ出すのですが、その出血を着床出血といいます。

排卵から受精までは24時間が限度で受精後は5・6日かかって子宮へたどり着くのを考えると、排卵出血と着床出血の間は一週間ほどしかなく、そのため間違える女性も多いですね。

しかし排卵出血の場合は後で月経があり、着床出血の場合は月経がこないので、その時点では判別が難しいかもしれませんが、月経があるかないかを考えれば「あれは排卵出血だった」「着床出血だった」というのが後で分かります。

生理の血

生理の血は不要な内膜のはがれによる血液が体外へ

排卵出血が続く時は病気なの?

排卵出血は通常は2・3日で終わり血量も極少量の、月経よりも軽いものが多いです。しかしまれに5日以上続いたり、排卵出血してから生理日までずっと出血しているなんて人もいます。その場合は排卵出血ではなく、性感染症・子宮筋腫・子宮ポリープなど排卵出血以外の病気が考えられます。

排卵出血が長く続く場合

排卵出血が長く続く場合

排卵出血が長く続く場合は、子宮内膜を厚くする作用を持つエストロゲンの分泌が減少してしまったため、内膜に留る事が出来なくなった血液が対外へ流れ出してしまうのと、卵子が正常に育たなくなる卵巣機能不全の可能性があります。エストロゲンが十分に分泌できない原因は、ストレスや急激なダイエットだと言われているので、これに当てはまる人は今後卵巣機能不全となる可能性が高くなります。

どちらの原因にしろ自分で判断する事は出来ないので、2・3日過ぎても出血が止まらない場合は産婦人科を受診しましょう。

出血量が増えた時は

出血量が増えた時は

通常はごく少量の出血で2,3日で治まると言われているのに、中には鮮血が大量に出て生理と変わらないような排卵出血の状態に悩む方もいらっしゃいます。

卵巣から卵子が飛び出す際の出血は毛細血管からの極わずかな量なので、量が多い原因はホルモン分泌の乱れで子宮内膜が剥がれてしまう事や、性器に傷がついて出血している事・病気による出血などが考えられます。

排卵出血は中間期出血とも言われるように生理と生理の間に起こる出血の事なので、その時期と出血がマッチしていれば量が多くても排卵出血であると考えてよいでしょう。しかし3日過ぎても出血が止まらない場合は、その他原因の可能性もありますので、一度産婦人科を受診して検査を受けましょう。

排卵出血した際の対処法

排卵出血した際の対処法

排卵出血した場合、出血は2・3日で止まるので特に治療や対処する事はありません。茶色の血液が少々出るだけなのですが、これが鮮血色だった場合は排卵出血ではなく子宮や膣からの出血が考えられます。

排卵出血よりも排卵痛の方をチェックすべきで、立てないほど酷くなる場合は鎮痛剤や低用量ピルを産婦人科で処方する事もあります。出血がある事だけでなく排卵出血の量や色、腹痛などがあるかどうかトータルに見て、対処を決めたほうがよいでしょう。

排卵出血で排卵日は調べられる?

通常排卵日あたりで性交して、妊娠する可能性は25%~30%と言われています。確実にその30%以内に入りたい人はクリニックでエコー検査を受けたり、基礎体温を計って日ごろの準備を怠りません。だからといって、そのようにお金や時間をかけないと妊娠確率は上がらないか、と言えばそうでもないのです。

排卵出血や排卵痛でも排卵日は大体調べる事ができ、個人差のある排卵痛よりも排卵出血がある場合はより確実に排卵日が分かります。

排卵出血があった1・2日後

排卵出血があった1・2日後

月経周期が28日間の人の場合は、排卵出血があった1・2日後に排卵が起きています。排卵出血があった当日に性交すれば妊娠できると思いがちですが、それではまだ卵子が排卵されていないので妊娠の可能性は反対に低くなります。

ただ、過剰なストレスやダイエットが原因で排卵出血や排卵痛・月経があっても排卵していない無排卵月経というのもありますので、排卵出血で排卵日を知りたい時はまず自分の体の調子を良く観察してからにしましょう。

排卵出血があると妊娠しやすい?

排卵出血があると妊娠しやすい?

「排卵出血があると妊娠しやすい」と聞きませんか?ただ、排卵出血をする人よりもしない人の方が多いので、その言葉を真に受けると排卵出血が無い多くの人は妊娠しにくいという事になってしまいますね、

出血は上に述べたとおり卵胞・卵巣から卵子が飛び出た証拠ですから、この時期に性交すれば適当にするよりも妊娠確率が上がる可能性があると考えられているのです。

なので、排卵出血がないからといってあまり思い悩む必要はありません。排卵出血がある人でも100%排卵日が分かるわけではなく、排卵検査薬や基礎体温で調べた方が排卵出血で排卵の目安をつけるよりも確実なのですから。

妊娠しやすいのは排卵出血後何日?

妊娠しやすいのは排卵出血後何日?

受精率が25%~30%と低いのは、卵子と精子の受精可能期間の違いも原因の一つといえるでしょう。

卵子の受精可能期間は排卵後24時間と言われていますが、その間にもどんどん卵子の劣化が進むため、排卵後6時間以内に受精するのがベストです。体内の事は全く分からない分、非常に難しく思えますね。精子の場合は本人の体調によって差があり、長いものでは5日間も子宮内で生存していますが、ベストな受精期間は48時間以内と言われています。この時間差では、妊娠確率が低いのも頷けますね。

妊娠しやすい日は「排卵前の3日間と排卵日・排卵後の1日」の5日間ですが、排卵前に日にちを割いているのは子宮内でスタンバイできる精子の生存期間を考慮したからなのでしょうね。

排卵誘発剤と排卵出血

排卵誘発剤と排卵出血

排卵期に性交を行い1年あるいは2年以上妊娠しなかったカップルは、不妊症の可能性があると考えられます。不妊治療は色々段階がありますが、まずは排卵日を計算しその日に性交を行うタイミング法の指導からスタートします。

その際の結果や精子・卵子についての検査結果によって治療を受けますが、大抵は服用または注射タイプの排卵誘発剤を用いる事が多いです。注射タイプは妊娠確率を上げるために直接卵巣に働きかけて複数の卵子を成熟させるのですが、問題は排卵も一度に起こる事で、したがって排卵出血も増える可能性があります。

安全は保証されていますが体内のホルモン量が増加するわけですから、月経前症候群の程度が酷くなる可能性が増えるのも仕方の無い事なのかもしれません。

まとめ

排卵出血があったからといってすぐ妊娠可能とは限らないのがポイントですね。妊娠確率を上げたいのならば、排卵出血の観察の他にも基礎体温を計ったり排卵検査薬も併せる事が大事と言えるのでは。

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