出産が怖いと思ったらすぐ実践!不安を和らげる方法

出産

つわりで苦しんだ初期を乗り越え、楽しい安定期が終わる頃、お腹はすっかりと大きくなって、胎動も感じてきます。しかし、この頃から徐々に出産に対する不安が怖いという気持ちとなって現れ始めてきます。

初めての出産は誰もが怖いと思うものです。出産経験者はどのようにしてその不安を乗り越えたのか、不安を和らげる方法や対処方法など幅広くご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

なぜ出産が怖いのか

初めての出産だから

初めての出産

妊娠も出産も初めてという方にとって、出産はどのようなものか全く分からず、とにかく不安になるのではないでしょうか。出産といえば、苦しい、辛い、痛いと3拍子揃っていますし、万が一の事態が起きたらどうしようと怖い気持ちになりがちです。

経験がないのですから、怖いと思うのは当たり前のことですが、あまり深刻に思いつめてしまうと心の病に陥ってしまったり、体調不良になったりすることもあります。そうならないためにも、怖い気持ちを少しずつ緩和させていきましょう。

知らない怖さ

知らない怖さ

初めての出産は、自分がどうなるのかわからないことから、怖いと感じます。知らないということが恐れに繋がってしまうのです。しかし、初めての体験は誰もが経験しています。

初めての自転車に乗るときは怖いですが、少しずつ慣れてきたら楽しくなっていくように、初めての出産も体験すれば乗り越えていけるものです。知らないということを必要以上に怖いと思わず、新しい経験を積み重ねるためのものと捉えるようにしましょう。

知っている怖さ

知っている怖さ

初めての出産は、とにかくわからないことだらけです。自分がどのような状態になるのかわからないので、とにかく出産について調べようとする妊婦の方もいます。すると、たくさんの出産情報とともに、出産におけるリスクや事故などを目撃してしまうことがあります。

ただでさえ、怖いとナーバスになっているのに、さらに恐怖心を増幅させるような内容を閲覧してしまうと、悪影響となってしまいます。必要以上に情報を検索しようとせず、最低限の出産情報のみにとどめておくようにしましょう。

不安を感じた時は胎動を確かめて

不安を感じた時は胎動を確かめて

妊娠は人によって違うので、周りの人は妊婦さんの心身の状態を推し量る事は中々難しいものがあります。しかし、その理解の難しさが妊婦の出産の不安へと通じてしまう原因にもなっています。

出産への怖さを打ち明けても「気にしすぎ」だとあしらわれてしまえば、更に怖さや不安は募ってしまうものです。そんな時は、お腹に触って赤ちゃんの胎動を確かめてみてはいかがでしょうか。

出産時に苦しい思いをするのはお母さんだけではありません。赤ちゃんは50cm程度の小さな身体で頭蓋骨をずらしてまで、狭い産道を通って外に出ようと頑張ります。

胎動を感じれば、不安よりもしっかりサポートして赤ちゃんに苦しい思いをさせないよう気持ちが固まってくるのではないでしょうか。楽な姿勢で胎動を感じながら、出産に向けて赤ちゃんとコミュニケーションをとってみてはいかがですか?

怖いと感じたら 不安対処方法

出産が怖いと感じたら、どのようにしてその気持ちを切り替えたり、紛らわせたりすれば良いのでしょうか。出産経験のある女性の言葉を参考に、さまざまな対処方法をご紹介していきましょう。

出産の動きを予習する

出産の動きを予習する

妊婦の方が出産を不安に思うのは、これまで体験した事がないというのが大きな理由なのでしょう。陣痛の痛みや分娩の長さは人によって異なるので、その分自分の場合はどうなるのかとイメージがつかめず余計に不安になってしまいます。

それならば、陣痛から出産にいたるまでの動きをきちんと理解しておけば予測が立つので、不安になったり怖がる事は無くなります。

例えば分娩の目安は子宮口が10cm大になった時ですが、そのような状態になるまでは陣痛がどのくらいの間隔と痛みで来るのかを分かっていない方も多いですね。大体の目安の時間や赤ちゃんの動きや、それに合わせたお母さんの呼吸法などを予習するのも大事です。

とにかく身体を動かす

とにかく身体を動かす

出産が怖いと感じたら、とにかく身体を動かすことに集中します。家にいるなら、いろんな場所をピカピカにお掃除していきましょう。

じっとしていると出産への怖い気持ちが戻ってきてしまいますが、お掃除していればそちらに気持ちが集中します。また汚れが綺麗に取り除かれることで、気持ちよくなるのでオススメです。

ドラマや映画を観る

ドラマや映画を観る

出産が怖いと感じたら、テレビをつけたりDVDを流したりしてみましょう。見ているものに集中していれば、自ずと怖い気持ちは忘れ、楽しむ方へと気持ちが傾いていきます。

いつでもスタンバイできるように、楽しいDVDを入れておくのもひとつの方法です。

散歩して気分を変える

散歩する

出産が怖いと感じるのは、家の中で悶々と考えているからです。外の空気に触れれば、怖い気持ちも吹き飛んでいくでしょう。近所を散歩したり、ショッピングモールや公園を散策したりするのもオススメです。

外に出れば、たくさんの情報に触れることができるので、出産が怖いという気持ちはどこかへ過ぎ去ってしまうでしょう。

リラックスの為に足湯をする

足湯をする

お腹が大きくてなかなか外へ出歩きにくいという方は、自宅でリフレッシュする方法が最適です。大きめのバケツや洗面器にお湯を張り、好きな香りのアロマオイルを数滴加えましょう。

椅子に座って足湯をすれば、気持ちもホッと和らぎます。アロマオイルを使えば、リラックス効果も促進されるのでオススメです。血流も良くなるので、むくみも改善され、一石二鳥と言えるでしょう。

先輩ママに話してみる

先輩ママに話してみる

出産が怖いという気持ちは、出産経験のある友人や先輩ママさんに相談してアドバイスを求めましょう。出産の経験者に話すことで、気持ちを落ち着かせることができますし、自分の実態権も交えて話してくれます。

多くの出産経験者が、「私も最初は怖かった」と話してくれるはずです。誰もが通る道で、元気な赤ちゃんを産み、育てている姿を知っているからこそ、より安心できることでしょう。

ブレイクしよう

ブレイクしよう

出産が怖いと怯えているときは、ひとりでじっとうつむいていることがほとんどです。うつむいている状態からはポジティブな気持ちは生まれません。そんなときは、今座っている場所から立ち上がり、少し伸びをしてから美味しいお茶を入れてみましょう。

ノンカフェインのコーヒーや、ハーブティーの香りを嗅ぐことで、ホッと一息つくことができます。ちょっと甘いものを口にしてみたりするのもオススメです。ソファの上で飲んだり、お庭やベランダで過ごしたりするのも良いでしょう。少しブレイクするだけで気分は少しずつ変わっていきます。

出産準備を整える

出産準備を整える

出産が怖いという気持ちが芽生えたら、さっと立ち上がり出産準備をテキパキと進めていきましょう。いざ陣痛が始まったら準備どころではなくなるため、早めに行動することが大切です。

まずは、出産する病院の住所や電話番号、そして夫の緊急連絡先などをメモにまとめてお財布に入れておきましょう。お財布に入れておけば、いつどんな時でも対応することができます。陣痛で苦しいと思っていても、周囲の人にメモさえ渡すことができれば、問題なく到着することができます。

家具の配置替えで気分転換

家具の配置替え

出産準備は、思いついた時に実行するのが大切です。赤ちゃんが生まれたときのことを想定して、家の中を見てみましょう。赤ちゃんはどの辺りに寝かせる予定なのか、おむつを変える場所、赤ちゃんの洋服入れ、おもちゃ入れなど必要なスペースはたくさん出てきます。

また、赤ちゃんの目線で危険なものがないかチェックしておくのも良いでしょう。ドアが急に締まらないようにクッション材を挟んでおいたり、誤飲しそうな小さなものは予め処分したりしておきます。

ひとつひとつ準備を進めていけば、赤ちゃんがいる生活が想像できて、怖いという気持ちよりも楽しみという気持ちの方が勝ってくるでしょう。

お守りの効果 神頼み

お守りの効果

いろいろ工夫をしたけれど、やっぱり出産は怖い!そう思うなら、あとは神頼みしましょう。安産祈願で有名な神社にお参りに行ったり、お守りを購入して肌身離さず身につけておいたりすれば安心することができます。

ちょっとでも怖いと不安になったら、お守りを見れば気持ちを和らげることができるでしょう。自分にとって、これがあれば大丈夫!と思えるアイテムがあれば、どんなに怖い気持ちになっても大丈夫です。

絵を書いてみよう

絵を書いてみよう

出産が怖いと思ったら、赤ちゃんと一緒に過ごしているイメージを浮かべるようにしてください。楽しいイメージを掴むことができたら、絵に書いて貼っておくのもひとつの方法です。

また、幸せな赤ちゃんと母親の写真やイラストを、常に見られる場所に貼っておくのもオススメです。良いイメージの習慣が身に付けば、出産への怖さよりも、早く赤ちゃんに出会いたいという気持ちの方へと引っ張られていくはずです。

母親教室に参加してみる

母親教室に参加してみる

妊娠すると外出する時間が減り日中は家で1人で過ごす方も多いので、ちょっと不安な気持ちになると歯止めがきかずどんどん悪い方へと考えてしまいがちです。

誰かに相談しようにも母親ではあまり共感してくれないでしょうし、赤ちゃんがいる知り合いがいたとしても中々お互い都合がつきにくい場合もあります。そんな時はぜひ、自治体や産婦人科の母親教室に参加してみましょう。

助産婦さんに話しを聞いてもらうだけでなく、出産後にも役立つ情報も聞けたり同じ妊娠週数の方と知り合いになるチャンスもあります。また父親も参加する両親教室ならば、立会い出産や出産後の赤ちゃんの世話を練習できるので、パートナーも父親になる実感がわいて不安な時も親身になってくれるかもしれませんね。

パートナーと一緒に出産後の話を

パートナーと一緒に出産後の話を

お腹の赤ちゃんが産まれたら、あんな事をしたいこんな事をしたい、とイメージトレーニングするのも出産への恐怖心や不安感をなくすためには効果的ですが、1人ではなくパートナーと一緒に話し合うとより細かいイメージトレーニングが出来ます。

妊娠後期になればお腹の赤ちゃんは外の音が聞こえますから、お父さんとお母さんが自分と一緒にしたい事を話しているのを聞けばうれしく思うのは間違いありません。

また、この時点で話し合う事で後々問題が起こってから意見の相違で喧嘩になる、なんて事も避けられるでしょう。ぜひ親子3人の時間を作ってください。

怖いと思うほど出産の痛みも強くなる?

怖いと思うほど出産の痛みも強くなる?

産婦人科医によれば、怖い・不安と思っている妊婦の方ほど出産の痛みも痛くなることが多いです。

怖さや不安などネガティブな感情は交感神経を刺激して筋肉収縮を引き起こしますが、それと共に血行も鈍くなってしまうので、出産に時間がかかったり微弱陣痛が続いたりとトラブルがおきやすくなります。

時間がかかればその分外に出ようとする赤ちゃんにもプレッシャーを与えますから、妊娠中は問題なくとも分娩時のトラブルで赤ちゃんに障害が残ってしまったという例もゼロではありません。

お母さんの精神面はお腹の赤ちゃんへ直結しますから、ちょっとでも不安に思ったら深呼吸したり部屋の中を歩いたりして、なるべく気分転換をしてリラックスするよう努めましょう。

どうしてもダメなら無痛分娩の選択も

どうしてもダメなら無痛分娩の選択も

出産は誰でも出来ると頭では分かっていても、どうしても怖くなってしまうのを止められない方もいる事でしょう。

「産むが易し」という言葉があるように、赤ちゃんが産まれてしまえば痛さは想像していたほどではなかったという方も多いですが、それでも怖いという方は無痛分娩を申し込んではいかがでしょうか。

分娩時に局所麻酔を行い出産の痛みを軽減する方法で、欧米では一般的な出産方法です。

痛みが少ないのでリラックスでき、産後の体力回復も早いというメリットがある反面、力が入らないためいきみにくかったり手術費がかかるなどデメリットもあるので、その点は良く話しあって決めましょう。

まとめ

出産が怖いと思ったとき、どんな対処法があるのかなどご紹介しました。初めての出産が怖いと思うのは当然です。ただ、幸せなイメージは決して忘れないようにしましょう。

あなただけでなく、赤ちゃんもお母さんと出会うことを楽しみにしています。十月十日一緒に過ごしてきた赤ちゃんを腕に抱けるのですから、その日を楽しみに待ちましょう。