【高齢不妊】高齢妊娠するために知っておきたいこと

【高齢不妊】高齢妊娠するために知っておきたいこと

妊娠を望んでいるけれど、自分は高齢だから難しいのではと感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、高齢になればなるほど、妊娠しづらい状態には近づいていきます。しかし、高齢だからといって妊娠の可能性がゼロというわけではありません。

高齢でも妊娠できた事例はいくつもあります。しかし、高齢になると何故妊娠しづらくなるのか、そのメカニズムについて知識がなければ、本当の意味での処置はできません。高齢と不妊に関する情報を幅広く知ることで、ひとつひとつの治療を確実なものに変えていきましょう。

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高齢になると妊娠しにくくなる理由

高齢になると妊娠しにくくなる理由

妊娠は、若いほど妊娠しやすく、高齢になるほど妊娠しづらくなると言われています。これは、年齢による老化が原因となっているからです。老化とは、正常な機能が失われ、徐々に衰退していく様のことを言います。

高齢になると妊娠しづらくなるのは、卵子が老化し始めるからです。卵子が老化し始めると、いくら健康な精子とであっても受精しないため、妊娠には至らなくなってしまうのです。

卵子が老化がが始まる?

卵子が老化がが始まる?

人の体は、実は完成した時から少しずつ老化が始まっていきます。成長が止まり、内蔵などの状態も完成する20歳前後をピークに、徐々に老化がスタートしていくのです。お肌の曲がり角を意識し始めるのは25歳以降ですが、実際にはお肌だけでなくさまざまな箇所が老化していきます。

卵子もその中のひとつに値するのです。しかし、実際に卵子が急激に老化し始めるのは、35歳以降からだと言われています。35歳をすぎると、いっきに卵子の老化が加速するため、妊娠しづらくなってしまうのです。

卵子の老化はなぜ起きるのか

卵子の老化はなぜ起きるのか

日々新陳代謝を続ける身体の細胞の中で唯一卵子の元となる卵母細胞は、胎児の頃に約200万個作られ出生後はどんどんその数を減らし、20代では10万個40代では5000個以下となります。

もっとも妊娠しやすい20代の20分の1の数しかないのですから、妊娠しづらいのも頷けます。

また、卵母細胞から成長して受精可能な卵子となるにはエストロゲンの働きかけが必要不可欠ですが、女性ホルモン分泌量は30代前半でピークとなりそれからは減少するのみ。そうなると卵子が十分に成長できなくなり、受精してもその先が進まなかったり排卵自体が起きないケースも考えられます。

生理周期が長くなる

生理周期が長くなる

卵子は、35歳を過ぎた頃から急速に老化が進行するとご紹介しましたが、具体的にはどのような老化をたどるのでしょうか。まず、老化がどんどん進んでいくと、排卵するサイクルが長くなります。

生理が一段落するたびに、新しい卵子が排卵されますが、この周期がどんどん長くなっていくのです。中には、生理がきちんと来ているのに、実際には排卵が行われていないケースもあります。また、排卵されたとしても不完全な卵子の場合も多く、その場合たとえ妊娠しても、その多くが流産してしまう結果となるでしょう。

子宮の状態が悪くなる

子宮の状態が悪くなる

子宮や卵巣の病気は特に30代から40代の女性に多く発生します。代表的疾患は子宮筋腫や子宮内膜症・卵巣腫瘍などで、どれもはっきりとした原因は解明されていませんが、女性ホルモンの分泌量に関係していると言われているため閉経に近く女性ホルモン分泌量が乱れやすいこの年代の女性に多い理由なのでしょう。

これらの病気が原因で子宮の状態が十分でなければ妊娠しづらくなり、また妊娠できたとしても胎盤早期剥離や早産・流産などが発生しやすい子宮筋腫合併妊娠になる可能性が高くなります。

もちろん、高齢で妊娠を望む方全員が合併症を併発するわけではありません。ただ、35歳以上であっても妊娠を望む場合は、これらの可能性がある事を自覚した方が後々の参考となるでしょう。

妊娠だけでなく流産の可能性が高くなる

妊娠だけでなく流産の可能性が高くなる

一般的に避妊しないで性交をして妊娠する確率は1ヶ月で20~30%と言われていますが、受精自体は8割以上に上ります。

受精はしても受精卵の染色体異常などで細胞分裂が進まなかったり、うまく着床できなかったりして妊娠成立へと進むことのできる受精卵はガクッと減ってしまうのです。

卵子も細胞の一つですから、女性が高齢になるとともに衰えて機能が鈍り受精する事すら難しくなり、もし受精できたとしても妊娠を維持する能力が衰えてしまっているため、そのまま流産となる可能性が他の年代と比較して高くなります。

その数字は40歳の初産では40%、42歳では50%と驚くほど数字が大きくなるので、高齢の女性は妊娠しにくい原因には、この流産率の高さも要因の一つと考えてよいでしょう。

現実をしっかり見ること

現実をしっかり見ること

高齢になるほど不妊のリスクは高まりますが、中には高齢でも簡単に妊娠できると思い込んでいる方もいらっしゃいます。これは、近年高齢出産が話題となっているのが関係しているでしょう。

40代でも出産できたり、50歳近い女性が妊娠したりと、さまざまな情報がインプットされるため、自分も大丈夫だと思い込んでしまうのです。しかし、情報として流される高齢出産はレアケースであることがほとんどです。

高齢になればなるほど、不妊のリスクが上がり続けることは事実ですから、目をそらさずすぐに不妊治療を開始するようにしましょう。

高齢と不妊治療

女性の身体は、高齢になればなるほど、不妊のリスクが高まります。実際に35歳を過ぎてから妊娠活動をスタートした場合、妊娠できる確率は格段に下がってしまいます。40歳を過ぎる高齢となれば、不妊治療なくては妊娠することは難しくなるでしょう。

年齢が35歳であっても、排卵日を予測してタイミングを合わせても妊娠しない場合、不妊治療の必要がある場合がありますので、早めに産婦人科を受診して、判断を煽ることが大切です。

2年以上妊娠がない場合は不妊治療も

2年以上妊娠がない場合は不妊治療も

不妊治療は、早ければ早いほどアプローチできる範囲は広がっていきます。不妊治療は高齢の方が行うものと考えられがちですが、実際には若い世代の方でも不妊治療を行っている人はいます。

排卵日を予測して、タイミングをきちんととって性行為をしているのに、2年以上妊娠がない場合は、何かしらの原因により不妊となっていることが多いからです。

中には大きな病気が隠されていたという場合もありますので、自分は高齢ではないから不妊治療は必要ないと諦めるのではなく、まずは産婦人科を受診し、やるべき対処法を探っていくようにしましょう。

不妊治療開始のタイミングはそれぞれ

不妊治療開始のタイミングはそれぞれ

現在の日本人女性の初婚年齢の平均は29.0歳で、女性ホルモン分泌量のピークが30代前半だと言うことを考えると、早めに不妊クリニックで相談するのが良いかもしれません。

年齢を経るほど妊娠に必要とする期間が長くなり時間との勝負になるため、妊娠したいと思ってから相談に行っては遅いケースも考えられます。

不妊治療といっても高齢妊娠前は排卵促進やタイミング法など自然妊娠率を上げる一般不妊治療を行い、それ以上の年代には体外受精など高度不妊治療を行うなど、病院でもカップルの年齢に合わせた治療を行っているので、早く行けば行くほど治療の方法を選べるようになります。

不妊治療で必ず妊娠できる訳ではない

不妊治療で必ず妊娠できる訳ではない

妊娠できるリミットを考えると、基礎体温を計って排卵日を狙って性交する自然妊娠よりも不妊クリニックに行った方が効率的に妊娠できるのではないか、と考える方も少なくありません。

しかし治療を始めてしまう前に、まずは不妊治療のデメリットもしっかり確認する必要があります。最も重要なのは、不妊治療をしたからと言って必ず妊娠する訳ではない事です。不妊治療はさまざまな方法で妊娠をサポートしますが、高齢女性の妊娠で一番のネックとなる卵子の質を向上させる事はできません。

卵子の状態が良くなければいくら高度医療を施したとしても良い結果は得られず、その度に悲しい思いをしたり高い費用がかかると言う事実を心得ておくべきです。

自然妊娠と体外受精

自然妊娠と体外受精

高齢になると、どんどん自然妊娠できる可能性が低くなります。自然妊娠とは、排卵日を予測し、そのタイミングに合わせて性行為を持ち、妊娠する流れのことを言います。

しかし、高齢になるほど卵子の質が落ちてしまい受精しにくくなりますし、たとえ受精したとしてもきちんと着床せずに成立せずに終わってしまうこともあります。

40歳を過ぎても自然妊娠できない場合は、すぐにでも体外受精に切り替えたほうが、確率が高くなると言えるでしょう。体外受精とは、卵子と精子を人工的に受精させ、妊娠させる方法のことを言います。

体外受精は産婦人科の協力がなくてはできないものですので、一刻も早く赤ちゃんを授かりたい場合は、できるだけ早く産婦人科に相談するようにしましょう。

体外受精の確率

体外受精の確率

高齢になるとだんだん自然妊娠が難しくなるため、不妊治療を開始して、体外受精に挑む人が増えてきます。しかし、体外受精であっても、100%に妊娠できるというわけではないのです。

実は、高齢になればなるほど、体外受精で妊娠する確率は下がってきます。30代前半になると、体外受精できる確率は約37%ですが、30代後半になると、約30%にまで落ち込みます。さらに高齢になる40歳前半の場合だと、体外受精できる確率は約15%にまで下がり、40代後半に至っては約3.5%まで落ちこんでしまうのです。

これは、高齢になることで卵子が不完全なまま排卵されることが多くなるのも関係しています。40代後半に関しては、妊娠できる例は1年に十数例歩かないかというレベルです。また、妊娠したとしてもそこから出産できるまでの確率はもっと低くなります。このことからも、高齢になるほど不妊のリスクが高まると言えるでしょう。

きびしい年齢は43歳

きびしい年齢は43歳

高齢になっても不妊治療を行えば、妊娠することは可能です。しかし、現実問題不妊治療が効果を発揮する年齢にも限りがあるのです。不妊治療が効果を表すのは、43歳までが限度だと言われています。

43歳を超えてしまうと、閉経したり、妊娠できる確率がほとんどなくなってしまったりするため、不妊治療を継続すらできなくなってしまうのです。

50歳以上の年齢で妊娠したという場合は、ほとんどのケースで別の人から卵子を提供してもらっていたりします。(自然妊娠のケースが絶対ないわけではありません。)

このことからも、不妊治療はできるだけ早めにスタートしたほうが良いと言えるでしょう。

男性の不妊治療について

男性の不妊治療について

高齢になると不妊になりやすいのは、女性だけに原因があるわけではありません。実は、男性側に問題があるケースもあるのです。男性も高齢になるほど精子の質が衰えてきます。中には射精をしていても精子が含まれていないこともあるほどです。

不妊が続く場合、女性にばかり負担がかかりがちですが、男性にも原因が隠されている場合もあるため、一度一緒に検査を受けるようにしましょう。二人で一緒に受けることで、不妊治療も効率よく進めることができるはずです。

妊娠したい理由をよく考えて

妊娠したい理由をよく考えて

高齢妊娠・出産は、妊娠前から出産後に至るまでさまざまなトラブルに見舞われやすくなります。不妊治療を行えば経済的負担も大きくなりますし、結果が出にくい事でカップル間に精神的な隔たりができてしまう可能性も考えられない事ではありません。

また高齢で妊娠・出産する事に対するあれこれは出産後も続き、子供の世話が予想よりも大変で体力がついていかなかったり、周りのお母さんと自分を比較してストレスを感じたりする可能性だってあるのです。高齢で妊娠を望む場合は、ただ可愛い赤ちゃんが欲しいという理由のみでなく、妊娠・出産に付随する諸々を熟考したうえでこれからどうするかを決定すべきです。

まとめ

このように、高齢と不妊の関係についてご紹介しました。女性の卵子は35歳を過ぎたあたりから、一気に老化していくため、妊娠しない日が続く場合は、早めに不妊治療を受けるようにしましょう。

また、男性側にも問題がある場合がありますので、一緒に不妊治療を受けられることをオススメします。二人で一緒に努力することで、きっと可愛い赤ちゃんを授かることができるはずです。高齢でも不妊治療を続けた結果、妊娠の成果を得られたというケースもありますので、諦めず続けていってくださいね。

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