妊娠の可能性をアップさせる排卵日と妊娠の関係

妊娠の可能性をアップさせる排卵日と妊娠の関係 妊娠前

どうしても赤ちゃんがほしい!と思っている夫婦の方へ。妊娠するためには、さまざまな条件をクリアし可能性を上げていく必要があります。排卵日にタイミングを測れば、簡単に妊娠できると思っていないでしょうか?

実は、妊娠することは奇跡に近いことでもあるのです。その中で、どのような条件をプラスしていけば、より妊娠できる可能性や確率が上がるか、ご紹介していきましょう。

どうやって妊娠するの?

どうやって妊娠するの?

妊娠とは、卵子と精子が結びつき受精し着床することを言います。シンプルでありながら、難しいのは、卵子と精子が結びつくための時間が限られているからです。

卵子が受精できるのは排卵されてから約24時間以内です。このタイミングで精子が卵子に辿り着かなければ、妊娠は成立しません。24時間は長いようでとても短いものです。だからこそ、妊娠するための条件を増やしていく必要があります。

精子と卵子の寿命の違い

精子と卵子の寿命の違い

卵子の受精可能時間は排卵後24時間とですが、その時間内に卵子の老化が進んでしまうため、健康な卵子の状態で受精するには排卵後6時間がベストです。

しかし基礎体温や排卵検査薬を用いても数時間という時間を計るのは不可能なので、排卵を待ってから性交しては間に合わない事がほとんどです。

そこで排卵を待つのではなく、精子の寿命は3日~5日と比較的長い点を利用して、排卵時にはすでに精子が子宮内で待っている状態を作ると妊娠しやすいです。この卵子と精子の寿命の違いによって、排卵日の5日程前から約6日間が妊娠の可能性が最も高いと言われています。

妊娠の可能性、確率はいつが高い?

妊娠の可能性、確率はいつが高い?

排卵日が特定できるようになれば、排卵日の2日前からタイミングを測るようにしましょう。なぜなら、排卵日当日にタイミングをとっても、妊娠できない可能性があるからです。

卵子が受精できる時間は約24時間と限られています。受精できる時に精子が卵子のもとへ辿りつくことができなければ、擦れ違いで不成功に終わります。

精子が膣から子宮にたどり着くまでには、一定の時間が必要ですので、排卵日より前にタイミングを取っておいた方がより確実なのです。

女の子が産まれやすい条件は

女の子が産まれやすい条件は

精子には2種類あり、どちらかが受精する事で性別が決まるのですが、女性の染色体を持つX型精子は数が少なくとも酸性に強く寿命も長い、そして運動速度がゆっくりしているのが特長です。

膣内は雑菌の侵入を防ぐため通常は酸性に保たれていますが、排卵日が近づくとアルカリ性の精子が問題なく通過できるよう粘液がアルカリ性へと変化するので、排卵日近くに性交するとX型精子はアルカリ性の膣内を通れません。

女の子が欲しい時は、またアルカリ性へと変化していない排卵日2日前くらいに性交するのがベストです。

男の子が生まれやすい条件は

男の子が生まれやすい条件は

男性の染色体を持つY型精子の特長は、数がX型精子の2倍多くアルカリ性に強い・寿命は短い・運動速度が速い事が挙げられます。アルカリ性に強いのですから、膣内がアルカリ性になる排卵日直前や当日に性交するのがポイントです。

また、「オーガズムを感じると男の子が生まれやすい」と言われていますが、それはオーガズムを感じるとアルカリ性の頸管粘液が膣内に分泌されるのが理由と思われます。X型精子は寿命が短いため、なるべく良い状態で受精するには男性器を深く挿入するのも効果的です。もちろん試してみても思い通りにならない事の方が多いですから、あまり期待しすぎないように。

妊娠を可能性を高めるための注意事項

健康な卵子と精子の為に

健康な卵子と精子の為に

排卵日にタイミングをとっても、健康な卵子と精子がなければ妊娠は成功しません。健康な卵子と精子をはぐくむためにも、毎日の生活習慣を見直していきましょう。

なぜなら、身体と心の健康は、卵子や精子に影響するからです。睡眠時間が不規則な方はできるだけ決まった時間に睡眠をとれるようにしましょう。また、体力がなければ元気な卵子や精子は作れませんので、食事もしっかりとるべきです。

さらに、ストレスを強く感じる行為は避けるようにしましょう。精神的なストレスは、身体に大きく影響してきますし、卵子や精子の不完全にも繋がります。また、過去な肉体労働なども女性にとっては大きな負担となるので、避けるべきと言えるでしょう。

性交渉のタイミングは多めに

性交渉のタイミングは多めに

現在、妊娠できる確率が高いのは、排卵日の2日前、1日前、排卵日当日の順だと言われています。

しかし、基本的には排卵日の5日程前から約6日間程あります。この期間に、できるだけ多くタイミングを取っていれば、その分妊娠できる確率はさらに上がっていくことでしょう。

高齢カップルはさらに回数を増やす

高齢カップルはさらに回数を増やす

35歳をすぎたカップルが妊娠を望む場合は、20代のカップルとは少々方法が異なる事を覚えておきましょう。基礎体温の計測や排卵検査薬を必ず行うのはもちろんの事、妊娠しやすい排卵日前後のみだけでなく性交の回数自体を増やす事が大事です。

また女性ホルモン分泌量ピークの30代前半を過ぎるため、生理周期が乱れてしまう方も少なくありません。

妊娠の確率を少しでもカバーするためにはいつ排卵日であっても良いように、回数を増やす必要があるのです。しかし回数を増やすといっても中々大変で義務となってしまうと良い結果は得られないので、良く2人で話し合ってみては。

タバコとお酒はほどほどに

タバコとお酒はほどほどに

排卵日にタイミングをとっても、なかなか妊娠しないという夫婦は、タバコとお酒を見直してみてはいかがでしょうか。

どちらも量が多いことで排卵日が乱れたり、健康な卵子や精子が製造されなかったりする可能性があるからです。できるだけ早く妊娠したいと思うのなら、暴飲暴食や、不摂生な生活習慣は見直していきましょう。

男女ともストレスは妊娠確率を下げる

男女ともストレスは妊娠確率を下げる

妊娠確率を上げるには排卵日を知るだけでなく、二人とも妊娠に備えて日常生活を改めて体の調子を万全にしておくのが大事ですが、特に気をつけなければならないのがストレスです。

ストレスは脳下垂体がつかさどるホルモン分泌や密接に関係している自律神経や免疫システムのバランスを崩す大きな原因で、この中で特にストレスの影響を受けやすいのがホルモン分泌のため、簡単に生理周期の乱れや無排卵月経などのトラブルが発生してしまいます。

また男性にとっても、精子造成機能の低下や精子の奇形を生み出す原因となるため、ストレスは妊娠を妨げる大きな障害といえるでしょう。どちらか片方だけではなく、カップルでストレスをなくすよう努めましょう。

妊娠検査薬反応後の化学流産

妊娠検査薬反応後の化学流産

排卵日を特定してタイミングを取り、無事に受精したからといって妊娠が成立するとは限りません。受精した卵子が着床しなければ外へと流れて行ってしまうからです。

妊娠検査薬で陽性反応が出たものの、着床せずに化学流産していたというケースは多々あります。その他にも、妊娠したものの初期の段階で流産してしまうケースはたくさんあります。無事に妊娠したからと言って、必ず赤ちゃんへと成長するというわけではないのです。

流産、稽留流産の原因

流産の原因

排卵日を予測して妊娠しても、流産してしまうのは何故なのでしょうか。それは、染色体の異常に関係があります。

卵子か精子、もしくは両方の染色体に何らかの異常がある場合、途中で細胞分裂が進まずにストップしてしまいます。その結果、流産を招いてしまうのです。

特に、母親が無理をして影響を与えたというわけではありませんので、たまたまそのような卵子や精子が結びついてしまったのだと考えるようにしましょう。

排卵日を知るためには

排卵日を知るためには

妊娠は、卵子が排卵されて約24時間以内に精子と受精したことを言います。このタイミングを逃さないようにするためには、卵子が排卵される日を特定する必要があるでしょう。

基礎体温を計り管理しましょう

基礎体温を計り管理しましょう

この排卵日を特定するための方法として、基礎体温の計測を始めましょう。細かく数字が出される妊娠用の体温計を使用し、朝同じ時間に寝たままの状態で口にくわえて計測します。

すると、細かな数字まで体温が測定されますので、それをグラフに書き込んで行くのです。グラフを付け始めると、高温期、低温期に分かれていることに気づきます。

自分のリズムをつかみ取ることができれば、次第に排卵日がいつごろになるか、予測できるようになります。グラフが安定している方なら、低温期からぐっと下がり、高温期に差し掛かったタイミングが排卵日と言えます。

基礎体温をアプリで管理する手も

基礎体温をアプリで管理する手も

排卵日を特定するためには、基礎体温を計測することが大切です。最近は、スマートフォンのアプリなどで簡単に記録できるようになっていますので、どんどん活用していきましょう。

また、スマートフォンで簡単に排卵日を計算することも可能です。月経が開始された日を入力するだけで、おおよその排卵日が自動的に計算され、表示されます。

あくまで平均的な数値ではじき出されているものですが、最近はアプリも進化し、その人のリズムを読み込んで算出してくれることもあるようです。基礎体温と一緒に見ていけば、より高い確率で排卵日を特定することができるでしょう。

排卵検査薬の活用

排卵検査薬の活用

妊娠検査薬は皆さんご存知ですが、排卵検査薬というものがあるのは知らない方も多いはず。排卵検査薬は排卵前に分泌量が増える黄体刺激ホルモン量を察知して最大分泌量になる日、つまり排卵日を予測するもので、妊娠のタイミングを計るのにぴったりのアイテムです。

市販されている排卵検査薬は排卵5日前・3日前・2日前に予測できる複数のタイプがあるので、自分の使いやすいものを選びましょう。ただし、排卵検査薬を使用するためには必ず基礎体温も必要になってきます。

基礎体温をつけて排卵日の目安をつけたうえで更に排卵検査薬で排卵日を絞り込むと、妊娠する機会を効率的に得られるでしょう。

おりもので見分ける

おりもので見分ける

排卵日にタイミングを取ることが良いとわかっていても、基礎体温を測り続けられなかったり、記録そのものがストレスになったりする方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、目視できる方法で排卵日を予測してみてはいかがでしょうか。女性の場合、排卵日が近づくとおりものが出てきやすくなります。このおりものを指でとり、親指とくっつけて話してみます。

10cmくらい指を話してもおりものが切れないようなら、排卵日が近づいている証拠です。このタイミングを逃さないようにしましょう。

産婦人科で計測

確実に計測

排卵日をもっと正確に知りたいという方は、産婦人科で計測してもらうのもひとつの方法です。

さまざまな条件から排卵日を特定してくれるため、自己流で行うよりも高い確率で妊娠できる可能性があります。また、産婦人科によっては不妊治療を行い、排卵誘発剤を使うこともあるでしょう。

薬で排卵を促し、その時にタイミングを取ることで、妊娠をより確実なものにするのです。また、排卵日に関わらずできるだけ高確率で受精したい場合は、女性の身体から卵子を採取し、男性の精子を試験管の中で受精させ、女性の身体に戻して着床させるという方法も可能です。

しかし、お金もかかりますし、精神的、肉体的にも辛さを感じることが多い為、よく検討したうえで実行するようにしましょう。

1年以上妊娠できない場合は不妊治療へ

1年以上妊娠できない場合は不妊治療へ

避妊しないで性交して1ヶ月で妊娠する割合は20%~30%と低いのですが、1年後の妊娠率は85%以上とほとんどの方が妊娠しています。しかし1年以上経っても妊娠しない場合はカップルのどちらか、または2人に原因があると考えられますので、不妊治療を勧められます。

不妊治療といえば体外受精などお金や身体に負担のかかるイメージが大きいですが、まず最初は自然妊娠を目指してカウンセリングや排卵日の詳しい検査、それから排卵促進剤など負担の少ない治療から行います。

また最近は不妊治療に通うカップルも増えて、敷居が高いという事もないようです。試しているけど中々妊娠しないと思った時は、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

妊娠の可能性をアップする排卵日と妊娠の関係についてご紹介しました。排卵日を特定し、タイミングを取ることは妊娠の確率を上げてくれます。

しかし、だからといって子供を産むための儀式だけにならないようにしましょう。いつの間にか妊娠が目標になってしまうと、お互いに心のどこかでストレスがたまり、かえって妊娠しにくくなるからです。

妊娠することができるのは、愛し合うことが基本であることを忘れないようにしましょう。排卵日に関係なく、日常的にタイミングを取っている夫婦ほど、妊娠の確率は高くなります。大切なパートナーとの絆の為にも、愛し合うことを軸に妊娠を待ち望んでくださいね。

妊娠前
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