妊婦の自転車に乗る行為 いいの?悪いの?リスクは?

妊婦の自転車に乗る行為 いいの?悪いの?リスクは?

妊娠すると、今まで平気だった行為が急に危険なものに感じるようになることがあります。ちょっとしたお買い物や、通勤などで使用していた自転車もそのひとつです。

妊婦が自転車に乗る行為には、さまざまな意見があります。そのため、妊婦が自転車に乗る行為は良いのか、悪いのかわからず、悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そこで、妊婦が自転車に乗る行為に関するさまざまな意見や、リスクなど幅広くご紹介していきましょう。

PR

妊婦は意外と自転車に乗っている?

妊婦は意外と自転車に乗っている?

妊婦が自転車に乗る行為に賛否両論あるのは、実際に妊婦であっても自転車に乗っている人がいらっしゃるからです。妊婦で自転車に乗っている方は、自宅からスーパーまでの距離が遠い方や、最寄り駅が離れている方、上の子の保育園・幼稚園の送り迎えなど、さまざまな状況があるからこそ、自転車を使わざるをえないことがほとんどです。

ただ、仕方なく自転車に乗っているけれど、自転車に乗る行為は良いのか悪いのかわからず、不安を抱えている方がいるのも事実です。妊婦が自転車に乗る行為は賛否両論別れますが、それぞれの意見をみていきましょう。

妊婦は自転車に乗っても良いという意見

妊婦は自転車に乗っても良いという意見

妊婦が自転車に乗っても良いという意見では、自転車に乗ることのメリットが大きく取り上げられています。どちらかと言えば少数派の意見ではありますが、どのようなメリットが考えられるのか、ご紹介していきましょう。

筋力がつく、体力がつく

筋力がつく、体力がつく

妊婦が自転車に乗っても良いという意見で多いのが、自転車を乗ることで筋力がつくため、体力をつけることができるから、というものです。

自転車をこぐという行為では、骨盤周辺の筋肉や太ももなど脚の筋肉を使います。妊娠中は、運動不足になりやすいため、自転車で運動し筋力をつけることで、プラスになると考えられています。

移動時間が短いため身体への負担が少ない

移動時間が短いため身体への負担が少ない

自転車を使用するということは、徒歩では遠い場所に行きやすくなるということです。片道20分かかる距離も、自転車なら半分の10分もかからないうちに到着することができます。

最寄りのスーパーがその距離にある場合、往復40分かけて歩き続かなければなりませんし、帰りは重い荷物を持つことになります。体力面のことを考えれば、無理をして徒歩で往復するよりも、自転車でさっと短時間で往復した方が、身体の負担は結果的に少なくなるでしょう。

妊婦は羊水があるから大丈夫?

妊婦が自転車を使用しても、赤ちゃんは羊水で守られているから大丈夫という意見もあります。羊水は、外からの衝撃を吸収してくれるクッションの役割も担っているため、自転車に乗るくらいの衝撃は影響しないと考えられているからです。また、振動が伝わるだけでお腹に直接衝撃が加わるというわけではないので、大丈夫だという意見もあります。

妊婦は自転車に乗ってはいけないという意見

妊婦は自転車に乗ってはいけないという意見

妊婦は自転車に乗っても良いという意見がある一方、頑なに乗ってはいけないという意見もあります。多くの医師から自転車に乗らないよう指導されることも多いですが、なぜ自転車に乗ってはいけないのか、そのリスクについて詳しく見ていきましょう。

転倒の危険性

転倒の危険性

妊婦が自転車に乗るということは、転倒するリスクがあるということです。人や自転車などにぶつかったり、タイヤがスリップしたり、バランスを崩したりすることで、自転車は簡単に倒れてしまうため、妊婦は使用するべきではないと考えられているのです。

勢いよく転倒すると身体に大きな衝撃が加わるため、流産や早産を引き起こしたり、場合によってはお腹の赤ちゃんに影響してしまったりすることも考えられます。わざわざそのようなリスクを背負うくらいなら、最初から自転車に乗るべきではないと言えるでしょう。

妊婦の注意力の低下でトラブルも

妊婦の注意力の低下でトラブルも

妊婦が自転車に乗ることで、事故の確率が上がるという意見もあります。妊娠中はホルモンバランスや自律神経のバランスが崩れるため、いつもより集中力が保てなくなります。注意散漫になりとっさの行動がとりにくくなるため、急ブレーキや急ハンドルを取れなくなってしまうのです。

ゆっくり自転車に乗っていても、横道から急に他の自転車が飛び出してくることもあります。そのような時、とっさの行動がとれなければ、衝突したり転倒したりして危険な目に合うことになるでしょう。

自転車振動がお腹に影響

自転車振動がお腹に影響

妊婦が自転車に乗ることで、振動が骨盤に伝わりやすくなります。胎盤が作られて不安定になっている妊娠初期や、お腹が張りやすくなる妊娠後期は、ちょっとした刺激でも影響しやすいため、自転車の衝撃もできるだけ与えない方が良いと考えられているのです。

振動で骨盤が歪む

妊婦が自転車に乗ることで、衝撃が骨盤に伝わり歪みやすくなると言われています。妊娠すると赤ちゃんの成長に合わせて骨盤は開いて大きくなっていくため、不安定な状態です。そこに、自転車の衝撃が加わることで不安定な骨盤に歪みが生じ、腰痛や恥骨痛などを引き起こしやすくなると考えられています。

妊婦の腹圧がかかる

妊婦の腹圧がかかる

妊婦が自転車に乗ってペダルをこぐとき、お腹に力を入れる必要があります。そのため、腹圧が上がりお腹に負担がかかりやすくなってしまいます。また、ペダルをこぎ続けることで断続的にお腹に圧力がかかり続けるため、体調や赤ちゃんに影響が出やすくなる可能性があるでしょう。

妊婦の自転車は自己責任で

妊婦の自転車は自己責任で

妊婦が自転車に乗る行為が良いのか、悪いのかは、賛否両論に分かれます。どちらの意見にも納得できる部分がありますし、一概に決めつけることはできません。

ただ、どちらの意見を選択してもある程度のリスクはあるということです。自転車に乗ることで転倒するかもしれませんし、自転車に乗らないことで長距離を歩いて体力がなくなってしまうかもしれません。

そのため、自転車をどうしても使わなければならない時は、自己責任で乗るようにしましょう。そこで、自転車に乗る時の注意点についてご紹介しておきます。

妊婦が自転車を乗るときの注意点

妊婦が自転車を乗るときの注意点

妊婦はサドルは両脚がつく高さに

妊婦はサドルは両脚がつく高さに

妊婦が自転車に乗る場合は、サドルをできるだけ低くするようにしてください。両脚の裏がしっかりと地面につけるように高さを調整することで、万が一バランスを崩しても、安定させやすくなります。つま先ギリギリの高さだと、ピンヒールを履いているのと一緒で、自転車と大きなおなかを支えることはできません。そのため、しっかりと足のつく高さにサドルを合わせるようにしましょう。

妊娠中を忘れない、体調を過信しないこと

妊娠中を忘れない、体調を過信しないこと

妊婦が自転車に乗る場合は、体調がよく気分も優れている時を選ぶようにしてください。妊娠中は、ちょっとしたことで体調や気分を崩してしまいやすく、それが自転車の運転に影響することが考えられるからです。

少しくらいの体調不良は大丈夫だろうと過信してしまうと、事故や転倒を引き起こしてしまう可能性があるので、万全の状態の時意外は自転車に乗らない方が良いでしょう。

天候、気温をしっかりチェック

天候、気温をしっかりチェック

妊婦が自転車に乗る場合は、天候を選ぶことも大切です。真夏の時期や、真冬の寒い時期に乗ると気分が悪くなったり、体調を崩しやすくなったりするからです。また、雨の日や雪の日には、歩いていてもスリップしやすいため、自転車は絶対に乗らないようにしましょう。

1日の中で自転車に乗りやすい気候や気温の時を選ぶようにすることで、より安全に自転車を運転することができます。

妊婦は安全第一!道を選んて走るように

妊婦は安全第一!道を選んて走るように

妊婦が自転車に乗る場合は、できるだけ凸凹や段差が少ない整備されている道を選ぶようにしましょう。また、急な坂道なども負担になりやすいため、できるだけ平坦な道を選ぶことが大切です。多少遠回りになったとしても、安全が第一ですのでできるだけフラットで通りやすい道を選ぶようにしてください。

スピードを出さない、ゆっくり走る

妊婦が自転車に乗る場合は、できるだけゆっくり自転車を運転するようにしてください。急いでいる時はついスピードアップしたくなりますが、とっさの行動が鈍くなっている時期ですので、思わぬトラブルを回避しにくくなります。また、スピードを出すことで、万が一転倒したときの衝撃が大きくなります。そのため、自転車に乗る時は、できるだけゆっくりと走るようにしましょう。

妊娠時期で異なるリスク

妊娠中は、時期によって身体の状態が大きく異なります。そこで、妊娠時期で異なる自転車のリスクについてもご紹介しておきましょう。

妊娠初期に自転車に乗るリスク

妊娠初期に自転車に乗るリスク

妊娠初期は、非常に流産しやすい時期です。妊婦の10人に1人が何らかの原因で流産を経験しているため、基本的に安静に過ごす必要があります。

また、妊娠初期は、胎盤が作られている時期で、赤ちゃんも活発に細胞分裂して成長している時期なので、妊娠初期に自転車に乗って身体に振動が加わったり、万が一転倒したりしてしまうと、大きく影響する可能性があります。

妊娠初期に自転車に乗ったことで、不正出血が起きて切迫流産になった事例もありますので、妊娠初期はより慎重に考えるべきでしょう。

妊娠中期(安定期)に自転車に乗るリスク

妊娠中期(安定期)に自転車に乗るリスク

妊娠中期は、胎盤が完成するため安定期と呼ばれる時期です。妊娠中では比較的身体が安定しているので、十分注意していれば自転車に乗ることは可能でしょう。

ただ、妊娠中期も半ばを過ぎると徐々にお腹が大きくなってくるため、身体の感覚が変わってくるようになります。今までとは違う身体のバランスになるため、ちょっとしたときにバランスを崩して転倒してしまう危険もあるので、引き続き注意が必要です。

妊娠後期に自転車に乗るリスク

妊娠後期に自転車に乗るリスク

妊娠後期は、お腹が急速に大きくなり普通に座ったり立ったりするだけでもバランスを崩しやすくなります。また、お腹が張りやすくなるため、自転車の振動が刺激になり、頻繁にお腹が張ってしまうこともあるでしょう。

妊娠後期は、お腹の大きさでバランスを崩しやすく、お腹の張りが流産を引き起こす可能性もあるため、よほどのことがない限り自転車に乗るべきではありません。どうしても自転車に乗らなければならない時は、ゆっくり運転し、お腹に張りを感じたときは直ちに中断するようにしましょう。

特に、臨月は自転車は乗らないようにしてください。いつ陣痛、破水が起きるかわかりませんので注意が必要です。

自転車に乗ってこんな症状が現れたら注意

自転車に乗ってこんな症状が現れたら注意

妊婦が自転車に乗る行為には賛否両論があります。そのため、妊娠中は全く自転車に乗らなかったという方もいれば、予定日ギリギリまで自転車に乗っていたという方もいらっしゃいます。

ただ、妊娠中の状態には個人差がかなりあるため、周囲の人たちが大丈夫だったからと言って、自分も大丈夫とは限りません。自転車に乗っていておかしいな?と思う症状が出たときは、直ちに自転車に乗ることを中断するようにしましょう。

下腹部痛やお腹の張り

下腹部痛やお腹の張り

自転車に乗っている時に、下腹部に痛みを感じたり、お腹の張りを感じたりしたら、直ちに自転車に乗ることを中断するようにしましょう。下腹部痛やお腹の張りは、子宮に直結していることが多いため、何らかの負担が生じている可能性があるからです。

不正出血が出た

不正出血が出た

自転車に乗った日や翌日に不正出血が発生したら、直ちに自転車に乗ることを中断するようにしましょう。自転車の衝撃により、子宮の一部が傷ついてしまっている可能性があるからです。

不正出血は、切迫流産や切迫早産のサインにもなるため、必ず医師に報告して診察してもらうようにしましょう。痛みのない不正出血であっても、切迫流産で手遅れとなるケースもありますので、油断は決してしないようにしてください。

胎動を感じない

胎動を感じない

胎動は、妊娠中期ごろから感じ始めます。もし自転車に乗った当日や翌日以降に胎動が少なくなったり、胎動を感じなくなったりした時は、直ちに産婦人科に連絡し、診察してもらうようにしましょう。自転車に乗ったことが母体に影響していなくても、赤ちゃんに影響している可能性があるからです。胎動は赤ちゃんの健康を示すバロメーターなので、自転車に乗る時はより慎重に観察するようにしましょう。

まとめ

妊婦が自転車に乗る行為が良いか、悪いかという意見や、さまざまなリスクについて詳しくご紹介しました。さまざまな意見がありますが、全体をまとめると妊婦は基本的には自転車に乗らない方が安全です。ただ、どうしても乗らなければならない状況もあると思いますので、その時は充分注意して自己責任で乗るようにしましょう。

自転車があると、行動範囲が広がりますし自宅で引きこもりやすい妊婦の方にとっては、非常にありがたいアイテムになります。ただ、自転車に乗ることでさまざまなリスクが発生することも事実ですので、それをよく理解したうえで利用するようにしましょう。

PR