自宅出産(自然出産)について知っておきたいこと

自宅出産の知っておきたいメリットとデメリット

自分たちの子供だから、自宅で自然な出産をしたい。そんな妊婦さんが増えています。アメリカでは自宅出産を含む自然出産が広まっていますが、日本においてはまだまだ知られていません。

自宅出産とは何か、自宅出産の準備やリスク、現状について幅広くご紹介していきたいと思います。

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自宅出産とは

自宅出産とは

自宅出産とは、病院や助産院へ行かず、自宅で出産することを指します。慣れ親しんだ環境で出産できることからリラックスでき、出産の不安を感じにくいとされています。

日本ではまだ1%にも満たないほどの数ですが、自然出産を望む多くの妊婦が関心を寄せており、注目され始めている出産方法のひとつです。東京では、1000人に2~3人ほど自宅出産を選んでおり、少しずつ広まってきています。

出産の考え方 昔は自宅出産が多かった

出産の考え方 昔は自宅出産が多かった

自宅出産を選ぶ方は、出産について病院で生むことに疑問を抱いていることがほとんどです。本来病院は、病を患った人が治療をするための場所です。

そのような場所で、生命を生み出すということに違和感のある方が、助産院を選び、そして自宅出産を選びます。また、昔は助産師さんに自宅まで来てもらい、出産することが多かったことから、祖母のだいから代々同じ助産師さんに赤ちゃんを取り上げてもらう家庭もあります。

自宅出産を選ぶ人とは

自宅出産を選ぶ人は

最近割合が増えている自宅出産を選ぶ人は、どのような方なのでしょうか。初産からずっと自宅出産の方もいますが、最初の子どもは病院で出産し二人目は自宅出産を選ぶという方が多いのが特徴的です。

病院では診察する妊婦の数が多いため、どうしても流れ作業になりやすい部分が出てきてしまうのですが、そのようなスタイルや先生や看護婦に質問する時間すらないのを不満に思う方が、次は自分で納得できる出産方法を選ぼうとし自宅出産にたどり着く事が多いのだとか。

また、産婦人科が減少している事も、残っている産婦人科の仕事を増やし流れ作業にならざるを得ない状況に陥った一因と言えるでしょう。

自宅出産できる人は限られている?

自宅出産は、自然な出産を望む方や、リラックスを重視する方にオススメの方法です。しかしどんな妊婦さんでも自宅出産ができるわけではありません。

自宅出産ができる妊婦さんは、あくまで健康で経過も良好であることが前提となります。臨月なのに赤ちゃんの成長が遅い場合や、妊婦に持病がある場合はリスクが高すぎることから自宅出産はできません。また、助産院が自宅出産に対応していなければ、実現することはできないでしょう。

産める身体つくりが一番大事

産める身体つくりが一番大事

自宅出産であっても助産院で定期検診を受ける必要がありますが、それで安心してはいけません。病院での出産は医師や看護婦がサポートや治療を行ってくれますが自宅出産は自分の力で産むので、しっかり身体作りをしておく必要があります。

筋肉が少ないために起こる微弱陣痛や体重オーバーで産道が狭くなってしまっても病院ならば適切な治療が出来ますが、自宅出産だと母子共に危険が及ぶ可能性が高くなるからです。

自宅出産を望む方はしっかり運動や家事で体力をつけ、バランスの取れた食事で体重をきちんとコントロールするように意識しましょう。

自宅出産のメリット

リラックスした環境で出産できる

リラックスした環境で出産できる

自宅で出産するメリットは、何より妊婦が精神的にリラックスできるという点が挙げられるでしょう。ずっと生活してきた場所ですから、どんな環境よりも気持ちを落ち着かせて出産に挑むことができます。

出産時の痛みは、慣れない環境でのストレスや出産への不安から引き起こされるといいますから、自宅出産でリラックスしながらお産できるということが、陣痛緩和には最も適しているのかもしれません。

助産師さんが家で検診してくれる

助産師さんが家で検診してくれる

妊娠中は、定期的に検診を受けて赤ちゃんが無事に成長しているかチェックする必要があります。

しかし妊娠後期に差し掛かるとお腹が大きくなってくるため、外出して検診に通うのも一苦労です。また、臨月に差し掛かると検診の頻度も増すため、妊婦にとっては大きな負担となります。

車で送り迎えしてもらう分には楽ですが、電車やバスなどで移動する場合は、1日がかりの仕事となってしまうでしょう。その点、自宅出産なら助産師さんが自宅まで検診に来てくれるので、妊婦はわざわざ出かける必要はありません。出産間近の大切な時期だからこそ、自宅で検診してもらえることはとっても助かることなのです。

複数子供がいる場合楽な場合も

複数子供がいる場合楽な場合も

初産の場合、初めての子供ですから、あれやこれやと準備をしたり緊張したりすることもあるでしょう。しかし2人目3人目となると、お産の経験をしているため気持ちにも余裕が現れてきます。

また、小さな子供が一緒の場合、外出するのはもっと大変になります。出産時には子供を預けなければなりませんし、出産の陣痛は急に来るので、手配も大変です。

その点、自宅出産なら電話一本で助産師さんが自宅に駆けつけてくれます。子供を預けなくても良いですし、自宅で出産準備をしているうちに家族が帰宅してくれるでしょう。このことからも、小さなお子さんがいらっしゃる家庭ほど、自宅出産は負担が少ないのです。

痛時に錠産婦さんが駆け付けてくれる

痛時に錠産婦さんが駆け付けてくれる

自宅出産の場合、いつでも助産師さんが駆けつけてくれるので、いつ陣痛が起きても安心です。自宅出産に対応している助産師さんは24時間体制で対応してくれるので、夜中に陣痛が起きた場合でも安心です。

また、出産準備においても自宅にいるので、必要な時に必要なものが手に入ります。出産体制に入れば、出産を無事に終えるまで助産師さんがつきっきりで対応してくれるので安心です。

自宅出産は家族にも良い影響がある

自宅出産は家族にも良い影響がある

自宅出産は家族、特に上の子どもに良い影響を与えるケースが見られます。

病院で出産した場合、上の子供はお母さんが急にいなくなって帰ってきたら知らない子供がいたと、お母さんがいない間に何があったのかを理解できません。ですから、今まで見た事も無かった赤ちゃんにお母さんを取られるかもしれないと、不安になって赤ちゃん返りをする事も少なくありません。

自宅出産ならばお腹の中にいた赤ちゃんが出てくるのが一連の出来事として分かるわけですから、自分はお兄ちゃん・お姉ちゃんの立場になった事をしっかり理解できます。実際自宅出産をした方の上の子どもは、赤ちゃんの面倒をとてもよく見てくれるのだとか。

自宅出産のデメリット

助産師との信頼が必要

助産師との信頼が必要

自宅出産には、たくさんの魅力的なメリットがありますが、一方でデメリットもあります。それは、助産師によって自宅出産時の対応が異なるという点です。

代々同じ助産師さんに子供を取り上げてもらっていたり、きちんと病院と提携を結んでいる助産師なら問題ありませんが、中には病院を敵対視していたり、病院出産に対して不自然だと考えを押し付ける方もいます。

自宅出産は助産師との関係性が最も重要になりますので、信頼できる人柄であるかを判断しましょう。

トラブル時の緊急時の対応

トラブル時の緊急時の対応

 

健康な体を持ち、経過良好な妊婦さんであっても、リスクが100%ないとは言い切れません。出産時には様々なことが起こりますから、いつでも万が一の時に対応できる環境を整えておく必要があります。

自宅出産の場合、緊急を要する処置が必要な時は、助産師が持参した医療機器で対応します。しかし、それ以上の対応が必要な場合は、近くの病院へ搬送する必要が出てきます。

助産師が検診の頃から提携している病院がある場合は、連携が取れているのでスムーズです。もし助産師が提携をとらない場合は、近所の病院を妊婦自身が受診し、自宅出産することと、万が一の対応について事前に確認しておくことが必要です。

いずれにしても地域によって自宅出産に対応している病院もあれば、否定的な考えを持つ病院もあります。環境が整わないことには安全に出産することはできませんので、赤ちゃんが無事に生まれてくる環境を第一に考えましょう。

不測の事態の死亡のリスク

自宅出産は、リラックスできることからお産を楽に行うことができると人気です。しかしその一方で死亡のリスクは必ず伴うことを理解しておきましょう。出産は昔も今も妊婦さんが命懸けで行うものです。

出産時に不測の事態が起きた場合、病院ならすぐに処置できますが、自宅出産の場合搬送の時間が必要になるため、場合によっては処置が間に合わない可能性もあります。

自宅出産が可能なのは、健康な妊婦であることが前提とは言え、不測の事態が起きたときは、必ず死が生じる可能性があることを覚悟しておきましょう。

自宅出産にかかる費用は

自宅出産にかかる費用

一般的に自宅出産は病院出産よりも費用が安いといわれていて、その点からも自宅出産を選ぶ方が多いのではないでしょうか。金額の大きな違いは入院費で、病院出産の場合は1週間程度入院しなければなりませんが、自宅出産ならそのまま自宅で休めるため入院費は必要ありません。

病院出産の平均費用は60万円くらいで自宅出産の場合は40万円前後ですみますが、往診代が含まれている場合はもう少し高くなります。

明記されている金額が安いからと飛びついても、実は基本料金のみで交通費や衛生材料費・エコー使用料・検診代等々全てをプラスしたら病院出産と変わらない金額になった、なんて事も考えられるのでよく確認してみましょう。

自宅出産の出生届について

自宅出産の出生届について

自宅出産の場合、出生届を出すときには出生証明書に助産師や医師のサインが必要になります。出産証明書にサインがなければ、赤ちゃんが生まれたことを証明できないため、出生届を受け付けてくれない可能性があるので注意しましょう。

日本では、基本的に医師や助産師が立ち会わない出産は、認められにくい現状があります。戸籍法上、不可能なことではありませんが、自宅出産に対する認識がまだ浅いため、対応に戸惑う役所が多いのです。自宅出産を選ぶ人の中には、助産師が到着する前に出産してしまったケースもあります。

ずっと検診し続けてくれた助産師なら、出産に間に合わず立ち会っていなくても証明書にサインをくれますが、コミュニケーションがきちんと測れていない場合はサインをしないケースも稀にあります。その場合、出産資料をまとめて提出しなければならなかったり、受理に時間がかかってしまったりするでしょう。

自宅出産した後の生活は

自宅出産した後の生活は

母子別室を推奨している病院で出産した場合、入院中はお母さんの体力回復に努めて赤ちゃんと会うのは授乳時のみ、なんてパターンがほとんどです。今だけ静かにゆっくり休みたい、と思うお母さんにとってはとても助かります。

しかし自宅出産した場合は出産初日からフルに赤ちゃんのお世話に終われるようになり、ちゃんと自分のケアが出来ないと感じる方もいるかもしれません。自宅出産をする場合は、最低1ヶ月病院出産と同じく家事や授乳以外の赤ちゃんの世話をしてくれる人を必ず用意しましょう。

まとめ

自宅出産について幅広くご紹介しました。日本ではまだまだ広まっていない出産方法ですが、徐々に広まりつつあります。

自宅出産のメリットとデメリットの両面を理解し、あらゆるリスクを受け入れる覚悟で望むことを忘れないでください。

可愛い赤ちゃんと出会うために、どのような出産方法がベストなのか、家族と一緒に話し合ってみてくださいね。

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